【肩こり、首や肩、肘、手の痛み】 |
【主な訴え】 【上肢の神経痛…手腕のしびれ・痛み】 |
【実際の手のしびれ、肩や腕の痛みの訴え】 |
【首や肩などの上肢の施術例】 2020年8月 2020年6月 2015/4月13日 2015/7月24日 2013/6月19日 2013/7月9日 2013/4月3日 2013/1月9日. 2013/6月26日 2012年5月 2012年6月 2012年5月 2012/11月7日. 2012/4月 2012/7月 2012年11月
2012年5~6月 2012/7~8月 2011/1~4月 2011年~ 2012/6月22日 2012/3月 2011/8月 2010/6~8月 2010年5月 |
肩に関するノートと考察・・・各種情報のまとめと考察 |
【肩の解剖学】 ・三角筋・・・拘縮があれば、肩甲上腕リズムに影響~インピンジメントを誘発 |
【肩こり】 【上肢帯交差性症候群(上位交差性症候群)】・・・肩こりの原因 |
【インピンジメント症候群】・・・肩関節障害の代表的な疾患。肩を動かすと痛い。 (構造的原因) ○外転時、肩甲骨は前鋸筋・僧帽筋下部線維により上方回旋・後傾し(ウインギング)、肩峰と上腕骨間で棘上筋がインピンジされるのを防ぐ。 |
【肩関節周囲炎(五十肩)】 (病院での治療) 【上腕二頭筋長頭腱炎】 【腱板損傷】 |
肩甲上神経症候群) |
【肩甲骨内側の痛み】 |
【その他】 |
肘や手に関するノートと考察・・・各種情報のまとめと考察 |
カイロプラクティックの考察) |
(関節解剖学) (肘の痛み) |
ひじ痛で、よく言われる「野球肘」と「テニス肘」についての説明です。 |
肘が痛い~野球肘・・・投球動作を繰り返すことによる肘関節に生じる障害の総称 |
肘が痛い~テニス肘・・・テニスのストロークを繰り返すことで発生する肘の痛みの総称 |
肘の外側が痛い~病院で「上腕骨外側上顆炎」の診断 ・前腕に力を入れると、痛みが出る・・・タオルや雑巾を絞る、ドアを回す、手の平を下にしてモノを持ち上げる等 |
・肘の内側に痛み。 |
肘の後ろが痛い~「肘頭下滑液包炎」 |
(参考)以下、病院での検査・治療の必要なケース。 |
手(手首)の痛み ○当院の適応は、筋肉に原因のあるケースです。 |
手首が痛い~腱鞘炎(ドゥ・ケルバン病) 対策) |
バネ指(弾発指) |
手関節捻挫 |
【参考】・・・病院に行くべき症状 |
上肢の痛み・しびれ・・・手のしびれ・痛み、首肩腕周辺の痛み
■首(第5頸髄~第1胸髄)から肩・腕にかけて腕神経叢という神経の束が伸びている。
その神経は、やがて正中神経、尺骨神経、橈骨神経などと名前を変えて手、指へと伸びていく。
頸肩腕痛・しびれの原因
①首に原因のあるケース・・・頸椎の椎間板ヘルニア、すべり症(脊柱管狭窄症)、後縦靭帯骨化症
②鎖骨付近での神経の圧迫・・・胸郭出口症候群(斜角筋症候群・過外転症候群・肋鎖症候群)
③腕や肘での神経の絞扼・・・肘部管症候群、円回内筋症候群、三角隙などでの絞扼障害
④手での神経圧迫・・・手根管症候群、ギオン管症候群
⑤病気その他・・・脳疾患、糖尿病、アミロイドーシス、頚肋
※手技療法では、次の場合、対応できない。
・脊髄症状の排尿障害・歩行障害などが出ている場合
・後縦靭帯骨化症
・⑤のような病気などの場合
発症しやすい人
・手腕をよく使う仕事の人・・・(例)手を使って物を作る仕事、理美容師、PC関係、教師など
⇒胸郭出口、肘、手根管、ギオン管
・肩から手のどこかを圧迫する仕事・・・(例)物を肩に担ぐ仕事、大工、漁師、たこ焼き屋さん
⇒胸郭出口、手根管など
・なで肩の女性・・・構造的に 鎖骨下での神経の通路が非常に狭くなっていて、神経を圧迫しやすい
⇒胸郭出口(鎖骨と肋骨)
・老化や姿勢不良(ストレートネックなど)の影響、ムチウチなどによる後遺症
⇒頸椎4、5,6番の椎間板ヘルニアやすべり症
胸郭出口症候群
概要)
手や腕、肩の運動や感覚を支配している神経は、頸椎5番から胸椎1番あたりの脊髄から分岐して、手や腕に伸びている。
前から見たところ。首から出て、鎖骨の下を抜けて手に伸びていきます。。その神経群(腕神経叢)と鎖骨下動脈・静脈は、①首すじの筋肉の間(前斜角筋と中斜角筋) ②鎖骨と第1肋骨の間 ③小胸筋のトンネルを走行するが、それぞれの部位で絞めつけられたり、圧迫されたりする可能性がある。
絞めつけや圧迫のある部位によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)などと呼ばれる。
これらを総称して胸郭出口症候群と言う。
胸郭出口症候群は、神経障害や循環障害に基づく手や腕の痛みやしびれ、冷感を引き起こす。
症状)
腕を挙げる動作で手や腕のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じる。
また、手や腕の小指側に痛み、しびれ、うずきなどの感覚障害が出る。
握力低下や細かい動作がしにくいなどの運動麻痺が起きることもある。
動脈が圧迫され腕が白っぽくなったり、静脈が圧迫され腕が青紫色になったりする可能性がある。
しかし、よくみられる上肢の冷感は、末梢の血管に分布する交感神経の圧迫によると考えられる。
たとえば、正中神経や尺骨神経には交感神経線維が多く含まれているため、前腕部の冷感はよくある訴え。
なりやすい人)
20~30代のなで肩女性・・・鎖骨下の通路が特に狭く(肋鎖間隙の狭小化)、神経が圧迫されやすい。
いかり肩の男性・・・この場合、頸部の筋肉が発達し斜角筋間隙が狭小化されていることがあります。
職業病(手腕をよく使う、重いものを持つ)・・・筋肉の硬縮や骨格のズレで神経が圧迫され、しびれや痛みを引き起こします。
手技的なアプローチ)
・鑑別検査
・関連する骨格と筋肉の調整
・腕神経叢に対するマニピュレーション
以下、胸郭出口症候群の各種症状の説明。
過外転症候群(小胸筋症候群)
概要)
・胸の筋肉が腕神経叢を圧迫
・腕をよく持ち上げる仕事の人、20~30代のなで肩の女性、肩が内に入った猫背の人など
・ベンチプレスをして、その後全くストレッチをしない人
・首や胸部の筋肉の硬縮で、腕神経叢を圧迫
・腕を持ち上げていると症状が悪化
・症状はふつう腕神経叢の領域に出る(肩甲骨周辺には症状が出にくい)。
・椎間板ヘルニアとの併発もよくある。各種検査が必要。
アプローチ)
・鑑別検査・・・ライトテスト
・関連する骨格の矯正・・・胸郭、鎖骨、肩甲骨など
・筋・筋膜の施術・・・小胸筋、最前線の筋膜ライン
・腕神経叢のマニピュレーション
肋鎖症候群
概要)
・肋骨と鎖骨で神経や血管を挟んでいる。
・なで肩の女性に起こりやすい。
・鳩胸の人で起こりやすい。
・症状はふつう腕神経叢の領域に出る(肩甲骨周辺には症状が出にくい)。
アプローチ)
・鑑別検査・・・肋鎖テスト
・骨格矯正・・・鎖骨下方変位、第一肋骨の矯正など
・腕神経叢のマニピュレーション
・上部僧帽筋の弱化に対して
.斜角筋症候群
概要)
・首の横にある薄い筋肉が腕神経叢に影響を及ぼす。
・いかり肩の男性
・長期間のセキや慢性閉塞性呼吸疾患で努力呼吸をせざる負えなかった人
・ムチウチの後遺症として
・肩甲骨周り、肩まわり、腕~手(親指側など)のしびれや痛み
手技的なアプローチ)
・鑑別のための、徒手検査・・・アドソンテストなど
・前斜角筋や中斜角筋などの調整
・関連する骨格の矯正
・腕神経叢のマニピュレーション
考察)
努力呼吸をしている人になりやすいかもしれない。
たとえば、睡眠時無呼吸症候群やいびきをかく人はその傾向があるかも。
首が原因の手のしびれ
首に原因ある場合、病院でMRIやレントゲンを撮って診断が出ているのが普通。
病院での治療は、ブロック注射や首の牽引、投薬で、改善できない場合、手術になるようだ。
手技療法では、禁忌症もあるので慎重に対応していく。
牽引などとは異なる手技ならではの施術方法がいくつかある。
以下、病院で出る診断名に対しての概要や手技的なアプローチ方法。
頚椎の椎間板ヘルニアと病院で診断されたら・・
頚椎5番~胸椎1番付近から腕にいく神経が伸びています。神経の根元である首で圧迫を受けて、腕や手に痛みやしびれが出ます。
概要)
・くしゃみをしたときに痛みが増悪
・寝起きにも痛みが出やすい
・肩口や背中に違和感
・万歳しないと寝られない
・首を前に曲げると症状が悪化
・30歳~50歳に多い
誘因)
デスクワーク・ストレートネック(縦方向のストレス)
スポーツ・事故(横方向のストレス)
手技的に出来ることや考察)
・バルサルバテストや神経学検査。MRIを参照。
・硬膜のリリース、頚椎マッケンジー、椎間板ヘルニアのない部分の頸椎の調整
・椎間板ヘルニアは剪断力に弱いため、患部への強い矯正は禁忌
・整形外科で椎間板ヘルニアの診断の出ている人でも、筋肉や椎間関節その他へのアプローチで痛みなどの症状は割と早期に改善できることがある。
脊柱管狭窄症の診断が出た場合・・
・狭窄の原因は、すべり症と後縦靭帯骨化症
→後縦靭帯骨化症の場合は、病院での治療
→すべり症の場合、首を前に曲げて痛みが緩和し、反らして痛みが増加。頸椎5番6番間で好発。
(要注意)すべっているところに、強い矯正を受けてはならない。
椎間孔狭窄症
概要)
・頸椎5番6番間、4番5番間で多発。
・頭を持ち上げられると痛みが緩和し、押さえつけられると痛みが増悪(スパーリングテストなど)
・50歳以上に多い症状
・ムチウチをしたことのある人は、椎前筋の瘢痕形成により狭窄しやすくなっている。
手技的にどう考えるか)
・骨棘が大きい、狭窄の度合いが大きく、本当に病名通りの状態であれば病院での治療しかないかもしれない
・鑑別検査・・・・牽引テスト、椎間孔圧迫テスト、最大椎間孔圧迫テスト
・神経を挟んでいると思われる椎骨に対しての施術で、頸部・肩周辺の痛み、手のしびれなどが消失・改善することがある。
→この場合、整形外科的に言う椎間孔狭窄症を治したわけではなく、軟部組織の異常を椎骨の矯正で改善できたからだと考える。
末梢神経の絞扼障害
肘部管症候群
尺骨神経が肘部管というトンネルを通るところ
・肘の肘部管というトンネルの中で神経が圧迫を受けている。(尺骨神経の絞扼障害)
・小指・薬指にしびれが出る。
アプローチ)
・鑑別検査・・・ティネル徴候(肘)、フロメンテスト
・肘頭の矯正や腕神経叢のマニピュレーションを行う。
手根管症候群
正中神経です。手のひらの根元には、横手根靭帯があり、神経はその靭帯の狭いトンネルを抜けています。
・手根管という手のトンネルのなかで神経が圧迫を受けている。
・小指以外の指にしびれ。正中神経が圧迫。
なりやすい人)
・たこ焼き屋さん、漁師など40代以降の手をよく使う仕事の人
・40歳以降の女性
・糖尿病やアミロイドーシス、甲状腺機能低下症などが隠れていることもある。
アプローチ)
・鑑別検査・・・ファレンテスト、ティネル徴候(手首)
・近位列の手根骨に対する矯正
・横手根靭帯・屈筋腱に対する調整
・腕神経叢のマニピュレーション
ギオン管症候群・・・手関節部の尺骨神経管の障害
・小指と薬指(小指側)にしびれや知覚低下が出る
・小指側の筋肉が痩せて、物がつかみにくくなる。
・手をよく使う職業に人に見られる。
アプローチ)
・鑑別検査・・・手を内・手前に曲げて痛みが出るか、豆状骨を押して痛みが出るかどうかのテスト
・近位列の手根骨三角骨の矯正を行う。
円回内筋症候群
説明)
・正中神経が、円回内筋・上腕二頭筋腱で圧迫を受けている。
・親指から中指が曲げにくくなる。したがって、字が書きづらくなる。
・前腕から手のひらにかけて、痛みやしびれが広がる。
アプローチ)
・鑑別検査・・・筋力検査(母指対立筋テスト)
・関連筋の調整や腕神経叢のマニピュレーション。
ストルザース靭帯、浅指屈筋、四角隙、三角隙裂孔などにおける圧迫
○物を握る仕事、手をよく使う仕事の人などは、様々な場所で神経の圧迫・癒着する可能性がある。
○こういった症状の場合、画像所見に乏しく、実際に神経を触って、検査を行う必要がある。
○施術では、筋肉や頸椎、胸椎の調整や末梢神経の瘢痕を手技(マニピュレーション)的に解決。
以下、病院での診断名。
前骨間神経麻痺
・肘付近での浅指屈筋アーチにおける前骨間神経の絞扼
後骨間神経麻痺
・肘付近でのフローセのアーケードにおける後骨間神経の絞扼
四辺形間隙症候群
・肩関節後部の四辺形間隙における腋窩神経の絞扼
肩甲上神経症候群
・肩甲切痕や棘窩切痕における肩甲上神経の絞扼
橈骨神経麻痺
説明)
・手の甲がしびれ
・指を伸ばしたり、手首を反らしたりしにくくなる
・腕枕をした後によく発生
アプローチ)
・橈骨神経のリリース・・・外側上腕筋間中隔、上腕二頭筋腱、回外筋の浅枝と深枝、橈骨茎状突起などにおけるマニピュレーション
(参考) 頚肋について
・肋骨は、通常胸椎に付いているが、人によっては、頚椎からも肋骨様の骨(頚肋)が出ている。
触診で骨の隆起を触れることもあるが、小さいものもあり、確定にはレントゲンが必要。
この頚肋により神経が圧迫されることがある。
・病院での治療。