肩・肘・手の痛み|奈良県 香芝の整体カイロなら患者様の支持率が証明するしん研良院にお任せ!|整体

【肩こり、首や肩、肘、手の痛み】

首肩の痛みを直すポイント)
胸郭の動き~呼吸器系
⇒肩こりの方に胸式呼吸で深呼吸してもらうと、小さく不自然な感じになります。つまり、胸郭の動き方に問題があります。この場合、胸椎・ろっ骨などの動き方を改善すれば、首肩の緊張が抜けます。

②小腸や胃などの消化器系
消化器系の疲れから背中、肩、首と緊張を作っているケースもあります。内臓系にアプローチして、自然に首肩の筋をゆるませる方法をとります。

※いずれのケースも、こっている首肩をもんでもすぐ元に戻ります。こっている原因の方に手を加える必要があります。


③腋(わき)の奥
⇒肩こり筋といわれる僧帽筋や肩甲挙筋のコリは肩甲骨の動きと関係があります。多くの場合、腋(わき)周辺の筋肉がとても硬くなっています。

④横隔膜
横隔膜に問題のある場合は、首肩と同時に腰痛も伴うことが多くなります。~横隔膜ドームの解放、横隔神経へのアプローチ、大腰筋との筋膜の連鎖、ゲノード・ミュッシー点

⑤手指のゆがみ
⇒手指~肘~肩~首と筋・筋膜が連鎖しています。

⑥骨盤のゆがみ
⇒背骨の土台は骨盤で、ここのゆがみは腰はもちろん、肩首にも波及します。
⇒骨盤のゆがみだけではなしに、そのゆがみの背景にある過去のケガや病歴(捻挫歴による足首の硬さや手術歴や便秘等による腹膜の柔軟性低下など)によってつくられた不自然な硬さなども直します。


※コリや痛みを感じるところは犠牲になっている、言わば「働きすぎのところ」。施術は「働かずにサボっているところ(機能低下部分)」に行います。この部分が、リラクゼーションの施術としん研良院の施術と大きく異なるところです。


・交通事故などのケガのある場合は、繊細な施療を行います。
⇒首(頸椎)に触れずに、首の矯正が可能だったりします。
⇒強くゴキッとしなくても、呼吸相だけですーっと矯正をかけられたりします。

【主な訴え】

「手が痛くて、上げられません」
「後ろに手を回せません。エプロンのひもも結べません」
・・・五十肩(四十肩)。関節包や筋肉の硬縮、肩まわりの骨格のゆがみ。

「肩の前が痛いです」
・・・上腕二頭筋長頭腱の炎症。ラケットを使うスポーツや投げるスポーツをする人に多い。

「肩こりがひどく、もんでも改善しません」
・・・さまざまな原因があります。ひとりひとり原因が異なりますので、単に患部をマッサージしても改善しないのが普通です。

「肩甲骨の内側が痛くなって、肩や腕も痛むときがあります」
・・・頸椎のゆがみ~神経の問題や特定の筋肉の硬縮があったりします。

「洗濯物を干すときに、首や肩に変な痛みが出ます」
・・・頸椎における神経の異常状態がないか徒手検査します

「肩から腕にかけて、痛みが出ます」
・・・ムチウチ経験者の椎間板ヘルニア(頚椎5番や6番)など。

「首を反らすと、首が痛いです」
・・・頸椎の椎間関節というところの問題が考えられ、手技で回復しやすい。

「肩甲骨の内側上部の角から後頭部にかけて痛いです」
・・・肩甲挙筋、頭最長筋、頸半棘筋、頭板状筋など

後頭部の付け根がこって、気持ち悪いです」
・・・頚椎の可動域が低下。後頭下筋群の硬縮。

「首を真横に向けられません」
・・・寝違い、頸椎の可動域の低下など

「首を前に曲げると、肩や腕に痛みやしびれが出ます」
…椎間板に問題のある可能性

「首を動かすと、しびれが肩から腕に走ります」
・・・頚椎の変性が考えられます

肘の外側の痛み
・テニスのバックハンドで痛みが出る
・中年以降の女性にも多い
・病院で上腕骨外側上顆炎の診断が出ている

肘の内側の痛み
・ゴルフでダフると痛い
・テニスのフォアハンドで痛い
・野球の投球で痛い
・中年以降の女性にも多い
・病院で上腕骨内側上顆炎の診断が出ている

肘の後ろ側が、もっやと痛い
・ボウリングやテニスをよくする人
・畳の職人さんなど
・病院で肘頭滑液包炎の診断が出ている

前腕から小指にかけてしびれが出る
・病院で肘部管症候群の診断が出ている
・美容師、大工、林業の職業に従事しているbone_hand.gif手首近くの小さな骨のズレは、様々なトラブルの元です。

バット(ラケット)を握ると痛み
・肘から手にかけての骨格にズレが生じているケース~徒手矯正で改善しやすい

肘を曲げると肘に鋭い痛み
・橈骨などの骨格にトラブルが生じている~徒手矯正で改善しやすい

手首が痛い
・主婦あるいはゴルフやテニスをする人に多い。骨のずれ。

ビンの蓋を開ける時や ドアノブをひねる時に手が痛い
・女性に多い

バット(ラケット)を振った瞬間、手の甲が痛い
・骨格にトラブルの生じているケースが多い~徒手矯正で改善しやすい

指が「かくっ」となる~ばね指
・橈骨や大菱形骨などの骨格の変位
・胸郭や肩のトラブル~肘や手首のトラブル~指のトラブル

手首が痛い~腱鞘炎
・手腕の使い過ぎだが、胸郭や肩、肘などにトラブルを持っていることが多い
・脊柱や骨盤の問題~胸郭や肩のトラブル~肘や手首のトラブル

【上肢の神経痛…手腕のしびれ・痛み】
頚椎の問題、胸郭出口症候群、手根管症候群、肘部管症候群など


○「頚椎(首の骨)のゆがみ」が神経に影響
・この場合、首を後ろにそらすと手や腕に痛みやしびれが増えます。場合によっては前に曲げるで増えます。
・頸椎に傾きやねじれなどのゆがみがあって神経を圧迫している状況があるのですが、頸椎は全身のゆがみを肩代わり(代償)するところでもあります。したがって、全身の問題を修正して初めて、首のゆがみが直り、神経の圧迫がとれます。
・頸椎の中でヘルニアなどがあるというケースでも、それに至った全体的な背景が存在しますので局所の施療だけでは間に合わないと考えます。
DSCF3195.JPG腋窩部の施術

○背骨から出た神経が「末梢の方で圧迫」されている
胸郭出口(斜角筋、小胸筋、肋鎖など)といわれる鎖骨周辺のところでのトラブルがあります。
腋(わき)や腕などの筋肉を通過するときのトラブルもあります
・肘部管、手根管、ギオン管といった靭帯などで囲まれたトンネル部分での神経の圧迫もあります

※しん研良院では、上記の問題の多くのケースで様々な手段を持っています。ぜひご相談ください。

【実際の手のしびれ、肩や腕の痛みの訴え】

「肩から腕の痛み・しびれ・だるさ・冷えを感じます」
・胸郭出口症候群など
・なで肩女性、理美容師、教師「肩甲骨を近づけていくと、しびれが出てきます」diagram_nerv_hand.gif手の神経支配


「首を前に曲げると、手・腕のしびれが増す」
「寝起き時や咳くしゃみで痛みが悪化します」
・椎間板の特徴

「首を反らすと、しびれが悪化しますが、前に曲げるとマシになる気がします」
「二の腕が重だるく痛い感じです」
「けんびき(肩甲骨と背骨の間)や肩口が重だるくてつらいです」
・椎間孔の狭窄が多い(神経根の問題)
・手技での改善が可能

「肘の内側を押さえると、小指側にしびれが出ます」
・理美容師などに多い症状(肘部管症候群)

「親指から中指あたりにしびれが出ます」
・手のひらを圧迫する作業の人に多い(手根管症候群)

【首や肩などの上肢の施術例】
改善された方のご厚意により、写真撮影その他の許可をいただきました。
本当にありがとうございます。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの参考になればと思います。(随時更新)

2020年8月
110137837_2952989304824158_2199298270650408585_n.jpg「30軒以上治療しに行ったが、よくならなかった首背中の痛み、腰痛、頭痛」:44歳男性(滋賀県)

・医療機関、治療院、、もう数えきれないぐらい行かれたとのこと。
・5年前、腰痛で4か月激痛で寝たきり。MRIでは椎間板ヘルニア。
・3年ほどドクターショッピングしたけど良くならず、独学でトレーニングやストレッチの勉強を始め実践している。
__________
初回3/25)腰椎の屈曲制限、腰胸椎移行部の矯正その他。

2回目4/15)「背中のコリががなくなっている」
・胸椎7-9、腰椎4番の矯正。
・肝臓や右肋骨周辺のリリース

3回目5/12)「痛みがいったん減ったが、また増えてきた。寝違いで今は左肩が痛い。腰のこわばりがある。頭痛が1回出た」
・頸椎と腰椎のマッケンジーをして、その場では首腰の痛み消失。

4回目6/17)「頭痛ほぼなし。背中と首肩の痛みが交互に出る」
・下部頸椎や胸椎の施術

5回目7/22)「痛みが激変した。8割以上痛みが減った」
・左肋骨6番の胸肋関節の矯正
・心膜や胸膜左周辺のリリース
________
考察)
初回問診時には、「幼児期の喘息、小学生の時の遊具からの落下×2(意識不明や呼吸困難)、24歳のスノボでの右肋骨打撲などの歴」は出てきませんでした。
その後の触診で「おやっ?」と思い、「ここ打った歴か肺炎などの病歴か、ないですか?」と水を向け、
2回目で、スノボでの右肋骨の打撲
5回目で、左胸部の可動制限の由来ではないかと思える病歴と外傷
を、それぞれ思い出してもらうことが出来ました。
※歯の抜けて放置しているところがありますので、これは歯科を紹介して今後治療予定です⇒かみ合わせの問題は頸椎の問題につながります。

2020年6月
109573147_2936776859778736_1881897387313284457_n.jpgクライアント(50歳女性)から「喜んで」の許可出ました。
テニス肘(右ひじ外側の痛み)の症例です。
__________
初回5/1)
・下肢の可動制限の上肢に与える影響の排除・・・今回は右距骨の矯正
・菱形筋や胸筋、腸腰筋の弱化に関して、おもに内臓(肝臓、胃、腸粘膜↓)の影響を考えて
・腸粘膜の問題を早めに解決方向にもっていきたかったので、亜鉛・ビタミンA・グルタミンなどの摂取開始。
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2回目 5/7)
「肘の痛み改善なし。可動域がアップした程度」
・肝臓と甲状腺などに対してアプローチ。
※小円筋や大円筋、胸筋などの過緊張に作用させたいの意味~わきの下の三角隙と四角隙で橈骨神経や腋窩神経の絞扼があるとの触診。
・ビタミンCをとってもらうことにしました。これも高容量でとってもらい薬理的に効かせ、早くよくなってもらおうという意図です。
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3回目 5/19)
「骨盤のゆがみ感はなくなり、長年のだるい腰痛がなくなっている」
・クラニアルその他内臓内分泌系へのアプローチ~結果的にこれらで背部などにある筋緊張がおおまかには抜ける。トリガーポイントまで行っているような強い筋硬結状の部分には直接施術しています。
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4回目 6/10)
「肘の痛みほとんどなし。やや圧痛ある程度」
「40年以上続いていた便秘がよくなっている」
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5回目 7/14)
「痛みなし(動き出しでわずかに痛み出るときがある)。頭痛などもよくなっている」
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考察)
整形外科ではテニス肘の診断が出ていて、私もクライアントの言葉をそのままカルテに書きましたが、結果的に私のとった方針は、橈骨神経などの末梢神経の絞扼障害に対してのものです。
直接的には、橈骨神経へのマニピュレーションや大円筋などのリリース。
間接的には、胸椎や距骨その他の矯正、あるいは内臓内分泌系への働きかけなど。
1回目の施術への反応が思ったより良くなかったので、改めていくつかの検査を追加しました。
体重がむかしより増えているなども考えると、次のようなことを示唆していそうです・・・甲状腺の機能低下、副腎疲労、低血糖、ミトコンドリアの機能低下、胃酸や胆汁などの分泌不足など。
この文脈での肩こりや頭痛、腰痛、そして今回の肘の痛み・・・という理解です。
___
参考)
「橈骨管症候群RTSは、テニス肘と混同されるため注意が必要」
このRTSの30~80%はフロセのアーケード(回外筋の入り口部のトンネル部)で圧迫されます。
さらにRTSは、手根管症候群、肘部管症候群、円回内筋症候群、ギオン管症候群、内外側上顆炎、ドケルバン病、ばね指などを併発することがよくあります。ある論文では多いと10%ほどの外側上顆炎でRTSがあるとのこと。

2015/4月13日
DSCF4427.JPG「肩痛」:30代看護師(生駒郡)
・半年前から肩の痛み発生
・腕をあげたり、トランスをしたりする時、肩周辺に強い痛み
・夜間痛もある
・レントゲン・・・上部胸椎の側弯
・虫垂炎その他のオペ歴

施術;計7回)
・回旋鍵板や関節包のART
・斜角筋症候群の施療・・・上部頸椎、上部肋骨、斜角筋
・上部胸椎の矯正
・内臓の膜のマニピュレーション
・頭蓋

結果)
肩の痛み消失

2015/7月24日
DSCF4454.JPG「肋骨周辺の痛み」:体操部(奈良県)

・数日前、あん馬から落下して、肋骨周辺に強い痛みが出ている
・整形外科での診察・・・レントゲンに異常なし
・息を吸うと、肋骨に強い痛みが出る

施術)
落下した際に、呼吸が止まり、横隔膜がロックしたことで痛みが出ていると考え施療。
・横隔膜や関連する筋・骨格系に対して
結果)
2回の施療で、痛み消失

2013/6月19日
DSCF3437.JPG「2年前からの両手のしびれ」32歳、建設業(五條市)
○「2年前から指先と手のひらにしびれが出るようになりました」
○「病院でMRIを撮ったが異常はなかったです」

検査)
ファーレンテスト陽性・・・手根管での正中神経圧迫を示唆
円回内筋の硬縮・・・正中神経や骨間動脈の絞扼
施術)
手根管に関する月状骨の矯正や横手根靭帯の施療
円回内筋の施療、正中神経のマニピュレーション

結果)
施術3回目・・・「しびれの程度がかなり減りました」
施術4回目・・・「右手はしびれゼロです。左手はたまに」
施術5回目・・・左右のしびれ消失

2013/7月9日
DSCF3471.JPG「鎖骨回りの痛み」:20代会社員(奈良県)
○「鎖骨回りのしびれ痛みのようなつらさが数年前から出ている」
○3年前に大きな尻餅をついたことがある
○こめかみあたりに頭痛
○「去年から吐き気とふわふわした感覚が出てきた」
○「病院でレントゲンを撮ったがストレートネックと言われただけでした」

施術)
・胸郭出口症候群に対して・・・鎖骨と第1肋骨の矯正、斜角筋の施療
・頭痛に対して・・・頸椎1,2番と尾骨の矯正、関連する筋肉の調整、頭蓋骨の施術など

結果)
2回目・・・鎖骨あたりの痛みが消失
3回目・・・頭痛や吐き気の改善
4回目・・・すべての症状が消失

2013/4月3日
DSCF3295.JPG2年前から手腕にジンジンするしびれ」;保育士、40歳代(香芝市)
・20年以上前から肩こりがひどい・・・病院のレントゲン所見「頸椎2番3番の癒合椎骨、ストレートネック」
・8年前の交通事故時・・・レントゲン所見「頸椎がいびつになっているが、事故の影響かどうかは分らない」
・病院では特に治療がないので、マッサージに時々通っている

問診と検査)
・一番症状のきついのは朝起きた時
・首の前屈でけんびき(背骨と肩甲骨の間)や肩口に痛みが出る。
・バルサルバ陽性
・頚椎圧迫テスト陽性。後屈で肩甲骨の上あたりに痛み。
・日中は不定期に前腕から三指(母指から中指)にジンジンするしびれが出る
⇒頸椎5番6番あたりでの椎間板や椎間孔のトラブル

・アドソンテスト、ライトテスト陽性
⇒胸郭出口での腕神経叢の絞扼

施術内容)
・頚椎に対して・・・マッケンジー・硬膜リリース・6番-7番の狭窄に対する調整など
・胸郭出口に対して・・・腕神経叢のマニピュレーション、斜角筋・小胸筋その他の筋肉のART

結果)
去年の8月下旬から施術を開始しています。
今日で16回目の施術でした。
「日常生活では、ほとんど痛みやシビレは出ない」とのことです。

2013/1月9日.
DSCF3245.JPG両手のこわばり(しびれ):40歳代、女性(シドニー在住
・現地の一般医のMRIの診断・・・「椎間板がずれているため、神経を圧迫」
・朝になると、手が異常にこわばりる。特に、右の中指。
・リウマチなどの検査・・・異常なし

検査)
・MRIのコピーをみせていただくと、頸椎5・6番に狭窄
→しかし、頚椎における整形学検査、神経学検査には反応無し
・その他の検査
→胸郭出口の検査・・・アドソンテスト陽性(斜角筋に異常)、ライトテスト陽性(小胸筋に異常)
→腋窩、上腕~前腕にかけての触診・・・四角間隙その他に異常

施術)
・胸郭出口まわりの腕神経叢に対して
・上腕などの各末梢神経に対して
・心膜などの施療

結果)
2回目来院時
…「症状の強かった左手がかなり楽。全体としては、10→5ぐらいの改善」
3回目来院時
…「かなり楽になっています」
2013年11月
DSCF3591.JPG「痛くて首が全く動かせない」:40歳代、会社経営(葛城市)
・数日前に、朝起きて、首が前後左右に動かせなくなった。
・痛みが、かなり強く仕事にならない。
・くしゃみをすると、とても痛いので、くしゃみが出来ない。
・肩甲骨と背骨の間に強い痛みが出る。

施術と結果)
初回
筋膜の施術で痛みが1割減。首を反らす可動域がアップ。
胸椎と頸椎の矯正で痛みがさらに2割減。
頸椎のマッケンジーで、首の前屈が少し出来るようになり痛みがさらに2割減。
2回目
初回の施術と頸椎モビリゼーションで、前屈時の痛みが3割減。可動域が大幅にアップ。
3回目
「かなり調子よくなってきました」とのこと。
4回目
痛み消失。可動域正常化。

2013/6月26日
DSCF3442.JPG施術前。肩の高さの違い。DSCF3447.JPG施術後。肩の高さがそろう。DSCF3445.JPG施術前。腕が上がらない。DSCF3451.JPG施術後。かなり腕が上げられる。「右肩が痛くて上がらない」60歳代(大和郡山市)
・かなり前から肩が痛くて、腕があげられない。
・病院で様々な検査~異常なし

施術と結果)
拘縮した関節包と筋肉、内臓、関連する骨格の調整など。
痛みが減少し、可動域改善。

2012年5月
imageCAQ2UMZP.jpgボルダリング「ボルダリングによる肩痛」:39歳会社員(生駒市)
・ボルダリング(室内クライミング)を趣味でしているが、数日前より肩痛。
・手を持ち上げたり、後ろに引いたりすると非常に痛い。
・股関節の動きが良くないのも気になる。

検査)
・小円筋、棘上筋、三角筋後部、肩甲下筋に異常
・股関節の可動域の低下
結果)
・施術3回目(初回より8日後)・・・痛み消失。股関節の可動域改善。

2012年6月
DSCF3027.JPG「テニスによる肩痛」:製造会社、70歳(大阪府南河内郡)
・テニス中、サーブでスピンをかけていたら急に肩に激痛。
・右肩があがらない

施術と経過)
肩周りの筋骨格の施術。
自宅でのアイソメトリックトレーニングの方法をお伝え。
ひと月後・・・可動域改善。痛み減少。

2012年5月
DSCF3048.JPG「四十肩」:自動車塗装業・39歳(香芝市)
・肩腰のこりが常にひどかったが、ある日 急に手が上がらなくなった。
・仕事にも支障をきたすようになっている。

施術)
・棘下筋、肩甲下筋、前鋸筋、小胸筋、上腕三頭筋などの拘縮に対して
・頚椎と胸椎の矯正
結果)
痛み消失し、肩が上がるようになった。

2012/11月7日.
DSCF3229.JPG「肩甲骨周辺の痛み」:30代事務職(奈良県)
・7年半前から、背骨と肩甲骨の間にピンポイントで痛みが出る。
・息を大きく吸った時、押されたときに強い痛み。
・病院でレントゲン~異常なし
・「マッサージでは改善できなく、職業病だとあきらめている」

施術)
・肋骨と胸椎の可動域制限に対して
結果)
初回施術後・・・痛みが10→3以下

2012/4月
DSCF3050.JPG「肩の調整」高校生・野球部(奈良県)
・姿勢の悪さが気になる。左右の肩の高さが違って顔もやや傾いている。
・肩や腰の可動域の調整を希望

施術)
・第一肋骨、骨盤、頸椎と胸椎、股関節に対して
・関連する筋肉の調整・・・棘下筋、棘上筋など肩の筋肉、腰方形筋など腰部の筋肉、小胸筋など
結果)
施術後のピッチングで、「体重がうまく乗って今までにない速い球が投げられている」

2012/7月
DSCF3112.JPG「首痛、背中の重だるさ、頭痛」:60代主婦(香芝市)
・首の後ろに石が入っているような感じで痛い。
・病院でMRI~頸椎4,5番の椎間板ヘルニア
・背骨全体が重く張り付く感じがする。

施術結果)
2回目・・・首の痛みが減少
4回目・・・首の痛みと背中の重だるさが改善
6回目・・・「頭痛や首痛などから解放された。とても調子が良い」

2012年11月
DSCF3183.JPG手と足のしびれ:60代主婦(宇陀市)
・9年前に頸椎脊柱管狭窄症の手術を受けたが、しびれが残っている
・頭痛や不眠もある
・めまいがあり、上を向いての作業は出来ない
・腰痛がある。膝の上に力が入らない
・逆流性食道炎で、胃が痛い

施術)
・頚椎5,6番の手術痕には触れずに、呼吸アジャストというソフトな頸椎の矯正
・骨盤と胸椎、腰椎の調整
・内臓の施術・・・胃の噴門、S状結腸など
・腕神経叢に対する施術
結果)
施術5回目・・・「元気です。非常に調子良いです。手のしびれが気になりません」とのこと。


2011年12月
DSCF2864.JPG30年前から手にしびれ:50代・自営業(香芝市)
・25歳時にムチウチ
・最初は、左手(前腕から親指・人差し指・中指にかけて)にしびれが出ていた。
・数年前からは、首を後ろに反らすと右手にも強いしびれ。
・病院の診断・・・頚椎捻挫~牽引や電気治療を受けていたが変化がなかった

検査)
頚椎椎間孔最大圧迫テスト・・・陽性
デルマトーム・・・C5、C6神経根レベルの領域で感覚低下あり
施術)
椎間孔狭窄に対する手技療法と腕神経叢マニピュレーション

改善の経過(ご本人の申告~10段階)
・施術1回目(2011年12月)~施術3回目(2012年1月)・・・・「施術後の数日は、しびれがマシになるがまたぶりかえしてくる」
・施術4回目(2月)・・・「首を曲げた時に出る強いしびれは、かなり取れた」10→4
・施術9回目(4月末)・・・「しびれは、指先にわずかにピリピリ感がある程度」4→1
・その後、ひと月に一度定期的に施術。
・1年後には、しびれ消失
・3年後の状況・・・しびれの再発なし。

2012年5~6月
手腕のしびれ、足底のしびれ、自律神経の症状:40代自営業(三重県津市在住)
・2年前にムチウチ。7年前に転倒滑落事故。
・去年、頸椎症性神経根脊髄症の手術(頸椎5,6番)
・右肩から小指のしびれ    
・首や肩のコリ
・腰のだるさと足底のしびれ
・「酔った感じが常にする。食欲の低下。目の焦点が合わない。ぼーっとする」

施術)
・頚椎1,2,3番の調整と胸椎1,2,3,4番の調整。骨盤矯正。
・起立筋を中心に筋肉の硬縮を除く施術
・頭蓋仙骨療法
・内臓マニピュレーション
・末梢神経のマニピュレーション
経過)
2回目来院時・・・「手のしびれが改善されている。朝、かすかに残る程度。その他の症状は、あまり改善がない」
3回目来院時・・・「足底のしびれが改善した。体調も良くなっている」
4回目来院時(初回より1ヶ月後)・・・「酔った感じが、かなり改善。体がとても楽」

2012/7~8月
右腕の重だるさ(しびれ)、首肩の痛み:30代主婦(奈良県)
・3年前より首や肩の痛みがひどくなり、右腕に重だるさが出てきた。
・肩こりのひどいときには、後頭部痛もある。

施術と経過)
・施術1回目・・・通常の肩こり、首痛の施術→「施術後より、症状はかなり取れて楽になった。しかし、肩の重だるさが取れない」
・2回目の施術・・・通常の肩こり、首痛の施術と内臓マニピュレーション→「肩の重だるさがどうしても残る」
・4回目の施術・・・椎間孔狭窄の施術を加える→「10のつらさが3以下に。重だるさを感じなくなった」

2011/1~4月
10年以上前から手のしびれと首痛:50歳主婦(香芝市在住)
・36歳でムチウチ・・・左手にしびれ(レントゲンで椎間板ヘルニアの診断)
・38歳で、病院でMRIを撮ったところ椎間板ヘルニアの診断
・1年ほど前から、右手にもしびれが出てきて、しびれ痛みが特にひどくなってきた
・夜寝ていると、痛みで目が覚める
・雨降りの日は、特に症状が強く出る

検査)
・首の可動域・・・右にも左にも正常の半分程度しかひねる事が出来ない。反らすのも難しい。
・痛みとしびれの出方について・・・左手をあげていくと悪化する。首を反らすと悪化する。
・デルマトーム・・・皮膚感覚の検査
・頚椎椎間孔最大圧迫テスト・・・陽性

施術)椎間孔の狭窄と腕神経叢の癒着に対する施術
・頸椎5,6番に対する施術
・腕神経叢に対する施術

結果)
初回・・・「ジーンとするしびれが低下した」
2回目(5日後)・・・「手の甲と掌のしびれ低下。しかし、小指以外の4指にしびれが残る」
3回目・・・「毎日の夜間痛がかなり楽になった。起きがけにやや出る程度」
5回目・・・「かなり改善している。不定期にしびれが出ている。肩こりや首痛も良くなっている」
9回目(3か月後)・・・「左の中指と薬指の先が少しピリピリする程度で、あまり気にならない」

2011年~
065.JPG首すじのコリ、背中の痛み」:29歳男性・農業(宇陀市)
・「仕事柄、偏った体の使い方をしているように思う」
・「自分で体がゆがんでいるのが分る」
・首を回すと何か引っかかる感じがして痛い。
・もみほぐしてもコリや痛みが取れない。

施術)
・左右の鎖骨の位置のズレと胸椎の側湾の矯正
・肩まわりの深部の筋肉の拘縮に対しての施術
・頚椎や骨盤、腰椎の調整
結果)
・「ゆがみが取れて、バランスが取れているのが分る」
・痛みが改善

2012/6月22日
DSCF3050.JPG「首痛」:高校生、野球部(香芝市)
・「柔道の授業中に首が痛くなっているのに気が付いた」
・「部活動に支障があるので、早く治したい」
・首の痛み。顔を左右にまわせない。

検査・施術)
頚椎回旋・・・右30度
頚椎と胸椎に変位
関連筋に過緊張
結果)
・首の右回旋・・・30度⇒70度に改善 
・痛みがほとんど消失

2012/3月
DSCF2727.JPG首痛、姿勢改善」:20代主婦(上牧町)
・「長年首痛がひどく、猫背も気になる」
・ストレートネック

結果)
・痛みが改善
・自宅での体幹のエクササイズなどを指導

2011/8月
019.JPG「野球肘」:小学5年生・少年野球(橿原市)
・連投が続いて、肘の内側が痛くなる。
・キャッチボールをするのも痛い。

施術)
・内側上顆に微弱電流
・円回内筋や尺側手根屈筋の調整
結果)
・数日間の投球禁止、その後も球数制限をしながら投球。
・練習の前後にストレッチ
・10日後より、通常練習が可能になる。

2010/6~8月
088.JPG12年前から手指にしびれ:製造業29歳(王寺町)

・高校2年生の時、部活動でケガをして以来、手(小指と薬指)や前腕にしびれが出始める。
・病院で頸椎症の診断・・・首のけん引などの治療を受けていたが改善しなかった。
・数年前から、日常生活にも支障が出るほど しびれがきつくなってきた。

検査・施術)
・仕事で、手のひらを打ち付けるような動作⇒手根管の検査で陽性
・胸郭出口も陽性。
・胸郭出口(小胸筋、肋鎖)と手根管に対する施術を行う。

結果)・・・本人の申告10段階
・施術1回目・・・「元のしびれが10とすると、今は8前後に下がったと感じる」
・施術2回目・・・「7のしびれが5~4になった感じ」
・施術3回目・・・「4のしびれが、2以下になっている」
・施術6回目・・・「ほとんど気にならなくなった」

2010年5月
095.JPG肩こり、肩甲骨周辺の痛み」:接客業・20代女性(橿原市)
・かなり前から、肩こりと背中の痛み。
・親指から薬指にかけて、手を反らしたときにしびれが出る。

施術)
・骨盤(仙骨)の矯正
・頚椎や胸椎の調整
・腕神経叢の操作、円回内筋の施術など

結果)
1回目・・・背中の痛み8割ぐらい改善。手のしびれが消失。
3回目(3週間後)・・・背中の痛みや肩こりがなくなっている。

肩に関するノートと考察・・・各種情報のまとめと考察

○このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
○私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
○「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
○より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
○疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

【肩の解剖学】
腱板の筋機能・・・ローテータカフ:棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋
・棘上筋・・・昔は外転作用⇒最近は内旋・屈曲作用があるとの研究も。MRIの骨頭断裂は棘下筋の可能性も。
・棘下筋・・・働き方の度合い;90度外転位での外旋>下垂位の外旋 ※上腕骨頭を引き下げつつ、拳上作用
・肩甲下筋・・・内旋作用。上部線維は上腕骨頭引き下げ作用。
・小円筋・・・下垂位で外旋作用。外転位で内転作用。

・三角筋・・・拘縮があれば、肩甲上腕リズムに影響~インピンジメントを誘発
・烏口上腕靭帯・・・拘縮があると外旋制限
・小胸筋・・・烏口突起だけでなく、烏口上腕靭帯を介して大結節あたりに付着
・菱形筋・・・・肩甲骨の動きで肩甲間部痛が誘発⇔頸椎疾患との鑑別
※肺気腫により胸郭の拡大のある人では、小胸筋や菱形筋が過緊張傾向
・関節包・・・肩甲上腕関節20~30度(上肢拳上45度前後)で、関節包の張力が均一化

【肩こり】
首から肩にかけての、こわばった感じや不快感・こり感・重苦しさや痛みの総称。
頸肩腕症候群の初期症状といえるケースを含む。
(原因)
姿勢の問題
頭や腕を支える僧帽筋やその周辺の筋肉(肩甲挙筋・菱形筋群・板状筋・脊柱起立筋など)の
持続的な緊張によって、循環障害や筋肉の硬縮が起こる。
さらに、酸素や栄養分が末端まで届かず疲労物質が蓄積するという悪循環が生まれ、慢性的な肩のコリや痛みを発生させている。
自律神経や内臓の不調が関わる場合
自律神経や内臓の不調で、肩こりが発生する場合があります。
肝臓と右肩、胃や心臓と左肩は良く知られています。
食生活や睡眠の改善が必要なケースもあります。
(施術例)
・関連する骨格の調整・・・頚椎や上部胸椎の矯正。肩に関する関節、胸郭の動きをよくする施術など。
・関連する筋肉の調整・・・僧帽筋や肩甲挙筋、回旋鍵板(棘上筋や肩甲下筋など)など
・関連する内臓の調整・・・肝臓や胃腸、横隔膜、心膜など
・自律神経の施療・・・交感神経ブロックなどの施療、経絡施術など。
(自宅で)
肩甲骨体操など各種

【上肢帯交差性症候群(上位交差性症候群)】・・・肩こりの原因
・肩甲骨に付く筋肉のうち、あるものは緊張して短くなり、あるものは弱くなって長くなってしまう
⇒肩の位置が前へ移動してしまう⇒肩コリ
・肩の位置が前方に移動することで、頭の位置も前へ突き出るようになる
⇒頭の重さを支えるために首から肩へかけての筋肉が慢性的に緊張し血行不良⇒肩こり
・肩甲骨の固定制低下、肩甲骨のアライメントに影響

短縮する筋肉:上部僧帽筋、肩甲挙筋、大胸筋、小胸筋
弛緩する筋肉:斜角筋群、胸鎖乳突筋、中下部僧帽筋、菱形筋、前鋸筋

【インピンジメント症候群】・・・肩関節障害の代表的な疾患。肩を動かすと痛い。

・肩を動かすと痛み、雑音を感じる、ひっかかる感じがするなどの症状が現れる。
・特に、腕を肩より高く上げて外側に開いたときに痛みを感じる。
・肩甲上腕リズムの異常が原因となっているケースが多い。
・三角筋の緊張や猫背があると、発生しやすい。

(機能的原因)・・・肩峰下スペースの狭窄
・ローテータカフの不均衡
・ローテータカフや肩峰下包の変性や炎症
・肩甲胸郭関節の運動障害
⇒肩の拳上において、上腕骨頭の過剰な上方回転や下方すべりの制限が発生

棘上筋・・・GHジョイント上で局所痛(指2本以内)、ジョーブテスト
関節包・・・やや広い範囲で痛み
上腕二頭筋長頭腱・・・スピードテスト、ヤーガソンテスト

・肩の外転の繰り返しの際によって、棘上筋腱や関節包、上腕二頭筋長頭腱、肩峰下包が大結節と関節窩(関節唇)の間で挟まれて炎症が発生する。
・棘上筋の炎症は、野球やテニス、水泳などのオーバーヘッドモーションを繰り返すスポーツ選手によくみられる。

(検査)
ペインフルアーク
・肩の自動外転60度~120度で痛み。60度以下や120度以上だと痛み軽減。
ホーキンステスト
・肩関節70°~90°屈曲位で肘関節90°でさらに他動的に肩関節を内旋
・陽性・・・肩関節前面部(特に烏口肩峰靭帯部)に疼痛
・臨床的意義・・・棘上筋の烏口肩峰アーチへのインピンジメントを誘発させることによって腱板、肩峰下滑液包の疾患を鑑別。

(構造的原因)
肩峰の形状、烏口肩峰靭帯と円錐靭帯の肥厚、骨棘の形成、肩峰骨端癒合不全、関節唇の断裂

(分類)
・エクスターナルインピンジメント・・・肩峰と棘上筋間で肩峰下包が挟まれる
・インターナルインピンジメント・・・棘上筋の関節包面が後上方関節唇と衝突する
※特にインターナルインピンジメントは、SLAP(関節唇の損傷)につながる
(評価方法)
肩甲上腕リズムの異常は、外転と水平伸展の2つの動きをチェック。
・外転時に肩甲骨の上方回旋と後傾が起きているか(肩甲骨の挙上が早く起きすぎていないか)
・水平伸展時に肩甲骨の内転と下制が起きているか(肩甲平面と上腕骨長軸がずれていないか)
※外転時の肩甲上腕リズムの異常はエクスターナルインピンジメントを引き起こす。
※水平伸展時の肩甲上腕リズムの異常はインターナルインピンジメントを引き起こす。
(アプローチ)・・・肩甲胸郭関節・体幹・股関節の機能障害を見つけて施療する必要性
○下部頚椎、上部頸椎
○肩周りの各関節へのアプローチ
・上腕骨頭の変位に対して
・肩甲胸郭関節の機能障害へのアプローチ
○関連する筋肉へのアプローチ
・肩甲挙筋、小胸筋等の肩甲骨を下方回旋・挙上・前傾させる筋群には抑制
・前鋸筋、僧帽筋下部線維、広背筋等の肩甲骨を上方回旋・下制・内転させる筋群には促通

○外転時、肩甲骨は前鋸筋・僧帽筋下部線維により上方回旋・後傾し(ウインギング)、肩峰と上腕骨間で棘上筋がインピンジされるのを防ぐ。
○エクスターナルインピンジメントを起こしているケースでは、
外転時に前鋸筋の筋力不足、あるいは小胸筋・肩甲挙筋等の肩甲骨を下方回旋させる筋群が過収縮し、肩甲骨が挙上を起こす。
○水平伸展時、肩甲骨は僧帽筋・菱形筋・広背筋により下制・内転し、上腕骨が肩甲平面から後方にずれインピンジされるのを防ぐ。
○インターナルインピンジメントを起こしているケースでは、
水平伸展時に菱形筋・広背筋の筋力不足、あるいは小胸筋・肩甲挙筋等の肩甲骨を下方回旋させる筋群が過収縮し、肩甲骨が前傾を起こす。
○上位交差性症候群に関係する筋群が関与しているので、上位交差性症候群の評価を行うことが重要。
上位交差性症候群を改善することで、自然とインピンジメントが改善していく症例は非常に多い。

【肩関節周囲炎(五十肩)】
・一般には、四十肩、五十肩と呼ばれる。正式には、肩関節周囲炎。
・関節の周りにある組織の変化や炎症などによって、肩に痛みが出る。
・年齢とともに、腱板(棘上筋など)の炎症や部分的な断裂、あるいは肩峰下滑液包の炎症や癒着がおこりやすくなり、肩の痛みや動きの制限が発生する。
・上腕二頭筋の腱に炎症がおこり、肩の痛みや動きの制限が現れることもある(上腕二頭筋長頭腱炎)。

(症状)
・手を後ろに回せない(結帯動作)
・腱板に石灰が沈着する石灰沈着性腱板炎では、何の前ぶれもなく肩に激痛がおこり、まったく腕を動かせなくなることもある。⇒X線で分る
・閉経期の女性・・・肝臓におけるエストロゲン代謝が関与
・糖尿病や透析患者では治りにくい
・筋肉の硬縮や弱化・・・使い痛みで関節内はマイナス電位に⇒カルシウムイオン(+)が集まる~石灰沈着
・感覚受容器の間違った運動パターンを中枢神経が固定化するケースもある。
・夜間痛は重度のことが多い~病院;ヒアルロン酸注射有効、ステロイドは腱板の変性を助長するおそれ
・「転んで肩を打った」「重いものを持ち上げた」などのケースで、急に肩が痛み腕を上げられないのなら腱板断裂の可能性もある。⇒高齢の方の棘上筋はかなり薄い

(手技でのアプローチ方法)
・インピンジメントの施療を行う・・・各関節やローテータカフなどの筋肉に対して ※C4.5・・・関節包の神経支配
・肩関節のローリング・・・上腕骨頭の変位~後方構造体の拘縮に対して
・胸郭への施療・・・リブハンプなど
・対角の股関節や腰椎1番のCMT
・小胸筋や前鋸筋、上腕二頭筋に対して
・手足に対して・・・橈骨や距骨の変位に対して
・烏口腕筋・・・筋皮神経の絞扼、少海
・烏口上腕靭帯などに対して
・内臓の施療・・・肝臓、胆のう、食道と噴門などへの傾聴
・上腕を回内外させつつ、脳をだましながら腕の拳上・・・Ⅰa1bで抑制を掛ける
・クラニアル・・・矢状縫合、後頭骨
・ART・・・関節包(肩甲上腕関節包全上方部・後部・後外方部)
(エクササイズ)
・コッドマン体操
・後方構成体のストレッチ

(病院での治療)
・消炎鎮痛薬の内服
・関節内にステロイド薬やヒアルロン酸ナトリウムの注射
・ホットパックや超短波などの温熱療法
・運動療法
重症の場合
・パンピング療法・・・関節包に麻酔薬を注入して、少しずつ広げる
・手術・・・関節鏡を用いて、つっぱっている靱帯を切除

【上腕二頭筋長頭腱炎】
・肩の前側の痛み
・横靭帯の断裂を考慮
・検査;スピードテスト、ヤーガソンテスト
・上腕二頭筋、上腕筋の単なる硬縮による痛みとの鑑別が必要
・烏口腕筋のトリガーポイントも似たような場所に痛みが出る
・物療;MCRを長時間使用

【腱板損傷】
・野球選手の小円筋・・・クイックで投げるキャッチャー、ショート~3週間投球禁止
・外転;棘上筋(上げ始めと上げ終わりに働く)⇔三角筋(途中で働く)
  ※棘下筋の関与が最近指摘されている
(アプローチ)
・物療;MCR
・CMT・・・各関節に対して
・関係する筋肉すべてに対して
・キネシオテープ・・・リンパ循環アップ

肩甲上神経症候群)
・肩甲上神経(C5、C6)は肩甲切痕を通り肩甲窩に至る~肩鎖関節や肩関節のむくみで圧迫
・肩甲骨の前外方変位で神経が伸長される
・姿勢や肩関節炎などが原因になる
・(肩甲切痕症候群)
~肩の極度の外転により上肩甲横靭帯に下の孔を通る肩甲上神経が圧迫される
~上肩甲横靭帯の骨化によることもある

(症状)
棘上筋・棘下筋の硬縮、委縮
肩関節周りでの非限局性の痛み
肩甲骨の動きで痛みが増悪
(関与する筋肉)
棘上筋・棘下筋、菱形筋、僧帽筋、前鋸筋、大・小胸筋
(アプローチ方法)・・・肩甲骨を正常の位置に戻し、神経の伸長を軽減させる
・関係する筋肉に対して
・CMT・・・下部胸椎の後方変位、下部頚椎の前方変位などに対して矯正
・小胸筋の緊張、下部僧帽筋の弱化に対して

【肩甲骨内側の痛み】
・転倒や事故⇒X線、MRI
・疲労骨折
・変形、微外傷神経を刺激⇒MRI
・肋横関節のサブラクゼーション~肋間筋のトリガーポイント

【その他】
(滑液包炎)

肘や手に関するノートと考察・・・各種情報のまとめと考察

○このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
○私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
○「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
○より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
○疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

カイロプラクティックの考察)

・臨床的に・・・近位尺骨、遠位橈骨が障害を受けやすい

・肘関節における関節運動の異常の多くは、カイロ的な手技で大きく改善できる

ひじ痛の原因)
・内側上顆炎、外側上顆炎、肘頭滑液包炎
・滑液包炎、遊離体、ケガ(骨折や脱臼)、関節運動の異常

検査)
・上腕二頭筋、三頭筋などの筋力検査
・ストレステスト
・可動触診・・・腕尺関節、腕橈関節、近位橈尺関節~すべり運動など

施術)
・腕尺関節や腕橈関節の可動性減少に対して~副次的な関節運動の障害を手技的に改善させる
・関連する筋肉に対して
・神経の問題に対して・・・橈骨管症候群、後骨間神経圧迫症候群、C7神経根の問題など
・関節の不安定性に対して・・・固定やMCRなど

(関節解剖学)
肘関節・・・腕尺関節、腕橈関節、近位橈尺関節
肘角・・・肘の伸展に伴い尺骨が外反(男性:10~15度、女性:15~20度)
     肘の屈曲に伴い尺骨が内反
関節運動・・・伸展(尺骨の外反+内旋;3~5度)
       屈曲(尺骨の内反+外旋)

(肘の痛み)
スポーツ等でのオーバーワークによる痛みと生活習慣による痛みとがあります。
スポーツによる肘痛では、炎症性のケースが多くなりますが、
慢性で原因のよくわからない肘痛の主な原因は、尺骨と橈骨、上腕骨における位置関係のズレです。
このケースでは、湿布や電気では痛みの改善にならないことがほとんどです。

ひじ痛で、よく言われる「野球肘」と「テニス肘」についての説明です。

肘が痛い~野球肘・・・投球動作を繰り返すことによる肘関節に生じる障害の総称

(発症時期による分類)
発育型:成長中の骨端(軟骨や成長線を含む場所)を中心とする骨軟骨の障害
成人型:成長完了後における関節軟骨や筋腱付着部の障害

(障害の部位による分類)
1.内側型:投球動作のリリースからフォロースルー期に、手首は背屈状態から掌屈状態になり、前腕は内側に捻る(回内する)ため、屈筋や回内筋の付着部である上腕骨内側上顆(肘の内側)に牽引力が働きます。この動作を繰り返すと、、回内・屈筋群の炎症や内側の成長線の障害(内側上顆骨端核障害)、内側側副靭帯損傷などを引き起こしやすくします。
2.外側型:投球動作の加速期では、外反ストレスがかかります。肘関節の外側(腕橈関節)に圧迫力が加わり、フォロースルー期で関節面に捻りの力が加わります。橈骨頭障害、上腕骨小頭離断性骨軟骨炎などは、こういったストレスの繰り返しで起きやすくなります。
3.後方型:投球動作の減速期からフォロースルー期における強い肘関節伸展などによって、肘頭(肘鉄の場所)には肘頭窩に衝突する力が加わります。この場合、肘頭疲労骨折や骨棘形成の起きる可能性があります。

肘が痛い~テニス肘・・・テニスのストロークを繰り返すことで発生する肘の痛みの総称

(障害の部位による分類)
外側型:バックハンドで生じやすい
内側型:フォアハンドで生じやすい
後方型:サーブで生じやすい

一般に、テニス肘は外側型を指すことが多いですが、これは上腕骨外側上顆炎(がいそくじょうかえん)と呼ばれます。
テニスをよくプレーする人以外では、手腕の筋肉を繰り返し使う作業に従事している方も発症しやすくなります。
30~50歳代に好発しますが、加齢などによる肘関節外側の伸筋腱付着部の変性が原因の可能性もあります。

肘の外側が痛い~病院で「上腕骨外側上顆炎」の診断
肘には手指と手首を動かす筋肉が付いているが、それらの筋肉を動かすと引っ張られる力が加わる。
手指を伸ばしたり、手首を上に上げる筋肉の付く肘の外側を上腕骨外側上顆と呼ぶ。
この部分に炎症を起こし痛みが生じている状態が、上腕骨外側上顆炎。

・前腕に力を入れると、痛みが出る・・・タオルや雑巾を絞る、ドアを回す、手の平を下にしてモノを持ち上げる等
・肘痛を訴える方の6割以上が、この症状だと言われるぐらい多い症状。
・男女問わず、40歳代で多い。テニスなどスポーツによる場合は、20~30代でも発生。
・ 上腕骨外側上顆に、圧痛(押すと痛い)がある・・・ピンポイントの場合と広範囲の場合とがある。
・ふつうは安静時なし。しかし、たまに安静時でも肘から前腕の鈍痛や倦怠感のあるケースがある。

(鑑別検査)
トムセンテスト
肘を伸ばした状態で、手首を反らす。術者は手のひら側に曲げる力を加える →肘の外側に痛み
チェアテスト
前腕を回内(手の甲を上側)して、肘を伸ばしたまま椅子をつかみ持ち上げる→肘の外側に痛み
中指伸展テスト
肘を完全に伸ばし、中指も伸ばす(掌を下にする)。術者が、中指を下に押す→肘の外側に痛み

(施術例)
・前腕の関節の矯正
・橈側手根伸筋などの筋群の調整
・MCR(微弱電流)
(自宅では)
・作業・運動中のサポーター着用・・・肘用バンドを装用することで患部の筋腱の付着部にかかる力を減少させる効果
・スポーツが原因のケースでは一時休止することが望ましい


肘の内側が痛い~病院で「上腕骨内側上顆炎」の診断
上腕骨内側上顆には屈曲・回内筋群が付着してるが、
野球の投手のように前腕を内にひねり(回内)つつ急速に手首を曲げる動作を繰り返すと付着部に炎症を起こす。
フォアハンドテニス肘、ゴルフ肘とも言うことがある。
前腕回内屈筋群付着部の変性変化は、円回内筋・橈側手根屈筋移行部に初発すると言われている。
内側上顆へのストレスが持続すると、石灰化や滑液包炎により難治性となるおそれ。
(屈筋・回内筋群の腱線維の微小亀裂~周囲の線維化や肉芽形成)

・肘の内側に痛み。
・物を持ち抱える作業をする人
・前腕の屈筋群と回内筋群の使い過ぎで、腱と滑膜が炎症を起こす
(施術例)
・前腕の関節の矯正
・円回内筋などの調整
・MCR(微弱電流)
(自宅では)
・作業・運動中のサポーター着用・・・装用することで患部の筋腱の付着部にかかる力を減少させる効果
・スポーツが原因のケースでは一時休止することが望ましい

肘の後ろが痛い~「肘頭下滑液包炎
・もやっと痛む。
・完全に肘を伸ばせない。
(施術例)
・肘頭の矯正
・肘関節のパンプ
・キネシオテープ

(参考)以下、病院での検査・治療の必要なケース。

離断性骨軟骨炎(上腕骨小頭離断性骨軟骨炎、上腕骨小頭骨軟骨障害)
・外反ストレスにより、上腕骨の遠位端の外側部の球状の部位(上腕骨小頭)の骨軟骨の変性や壊死が生じるケース。
・小学校高学年から中学校低学年に初発しやすい。少年少女の1~2%で発生する骨端症。
・運動時痛や可動域制限がおこる。
・症状が進行すると、関節ねずみ~引っ掛かり感やロッキング(関節がある角度で動かなくなる)~滑膜炎を起こす可能性がある。
・確定診断はレントゲン(肘関節を45度屈曲した位置で正面像を撮影)。そのほかにはCTやMRI。
・初期の段階では、症状が出ない。症状が出ると、かなり進行していることが多く、後遺症を残すケースもある。(野球肘検診の重要性)

内側側副靭帯損傷
・肘の外反を制御する内側側副靭帯が障害されて発症。
・ケガによる完全断裂と異なり、野球肘では繰り返す牽引で靱帯が伸びた状態になっている。
・長く投手をしている場合などには、よく起こりやすい。
・テークバックからの加速期に肘の内側に痛みが起こりやすい。
・手術は、長掌筋腱の移植など

(注意点)
肘関節の使いすぎ(オーバーユース)が主な原因なので、予防として練習時間や投球数の制限が重要です。
また、投球フォームの改善なども重要です。
投球時に肘に痛みが出た場合は、早めに病院(整形外科)に行きましょう。

橈骨頭の骨折
・肘周辺の腫れや痛み、皮下出血など。
・スノボーなどで手をついたとき、ひびが入る。

手(手首)の痛み
□原因例
・手根管症候群、ギオン管症候群⇒上肢(手腕のしびれ・痛みを参照)
・手や腕の筋肉の硬縮
・バネ指(弾発指)
・リウマチ・・・病院へ。指の第2,3関節や手首の腫れ痛み。
・へバーデン結節・・・病院でも特に治療はないようです。変形が治まれば、痛みが無くなります。
・骨折・・・病院へ 
・捻挫 
・腱鞘炎

○当院の適応は、筋肉に原因のあるケースです。
・痛みの症状・・・ビンの蓋をあけられない、手のひらが痛い、母指(親指)周辺の痛み、手の甲側の痛み
・問題となる筋肉・・・母指対立筋、母指内転筋、虫様筋、背側骨間筋、前腕伸筋群
・施術方法・・・筋肉に対する施術(アクティブ・リリース・セラピー、電気治療器など)、骨格矯正

手首が痛い腱鞘炎(ドゥ・ケルバン病)
・手首の親指側が痛む。
・ぞうきんを絞るのがつらい。
・20~50代の女性に多い。妊娠時、産後、更年期など。
・手をよく使う美容師など
・長母指外転筋などの過緊張によっても同じような痛みが出る

対策)
1:炎症を鎮めるためにステロイドなどの薬剤を病院で処方してもらう
2:腱鞘などを切開する整形外科での手術
3:カイロプラクティックなどで自然に回復させる機序を作る

当院のカイロ施術について)
・全身の評価⇒骨盤や脊柱、胸郭にトラブルがないか?~肩は?~肘は?~手首に関連して手根骨などは?
・トラブルのある筋骨格系への施術
・局所的には、テーピングや微弱電流(MCR)などの施療

バネ指(弾発指)
・朝起きて、指を伸ばすと元に戻らない
・指を曲げ伸ばしすると、カクンとなる
・親指、中指、薬指に発生することが多い
・軽度の症状は、電気施術
・指をあまり使わないようにします。テーピングで固定など。
・最後の手段としては、手術

手関節捻挫
・手首をひねった時、転んだとき
・テニスや卓球でスピンをかける動作を繰り返したケース
・軟骨や靭帯の損傷
・手を広げて小指側に倒して、肘方向に押さえると痛みが出る
・初期ではアイシングや固定が重要
・重傷な場合は、手術

【参考】・・・病院に行くべき症状
舟状骨骨折
・スポーツ障害として多い症状・・・野球(キャッチャー)、サッカー(キーパー)、バレーやバスケ(ブロック時に)
・手のひらを強くついた時、パンチングゲームなどで手首を圧迫した時
・レントゲンではハッキリ分らない。この場合、徒手検査が重要(手首の親指側のくぼみを押すと激痛がある)
・放置しておくと骨の壊死につながることがある

コーレス骨折
・手首の親指側より上の2センチ前後に痛みや腫れ
・50歳以上の女性や小児に多い
・転んで手をついた時など
・リハビリが重要

上肢の痛み・しびれ・・・手のしびれ・痛み、首肩腕周辺の痛み

■首(第5頸髄~第1胸髄)から肩・腕にかけて腕神経叢という神経の束が伸びている。
その神経は、やがて正中神経、尺骨神経、橈骨神経などと名前を変えて手、指へと伸びていく。

頸肩腕痛・しびれの原因
①首に原因のあるケース・・・頸椎の椎間板ヘルニア、すべり症(脊柱管狭窄症)、後縦靭帯骨化症
②鎖骨付近での神経の圧迫・・・胸郭出口症候群(斜角筋症候群・過外転症候群・肋鎖症候群)
③腕や肘での神経の絞扼・・・肘部管症候群、円回内筋症候群、三角隙などでの絞扼障害
④手での神経圧迫・・・手根管症候群、ギオン管症候群
⑤病気その他・・・脳疾患、糖尿病、アミロイドーシス、頚肋

※手技療法では、次の場合、対応できない。
・脊髄症状の排尿障害・歩行障害などが出ている場合
・後縦靭帯骨化症
・⑤のような病気などの場合

発症しやすい人
・手腕をよく使う仕事の人・・・(例)手を使って物を作る仕事、理美容師、PC関係、教師など
⇒胸郭出口、肘、手根管、ギオン管

・肩から手のどこかを圧迫する仕事・・・(例)物を肩に担ぐ仕事、大工、漁師、たこ焼き屋さん
⇒胸郭出口、手根管など

・なで肩の女性・・・構造的に 鎖骨下での神経の通路が非常に狭くなっていて、神経を圧迫しやすい
⇒胸郭出口(鎖骨と肋骨)

・老化や姿勢不良(ストレートネックなど)の影響、ムチウチなどによる後遺症
頸椎4、5,6番の椎間板ヘルニアやすべり症

胸郭出口症候群
概要)
手や腕、肩の運動や感覚を支配している神経は、頸椎5番から胸椎1番あたりの脊髄から分岐して、手や腕に伸びている。
DSCF2774.JPG前から見たところ。首から出て、鎖骨の下を抜けて手に伸びていきます。。その神経群(腕神経叢)と鎖骨下動脈・静脈は、①首すじの筋肉の間(前斜角筋と中斜角筋) ②鎖骨と第1肋骨の間 ③小胸筋のトンネルを走行するが、それぞれの部位で絞めつけられたり、圧迫されたりする可能性がある。
絞めつけや圧迫のある部位によって、斜角筋症候群、肋鎖症候群、小胸筋症候群(過外転症候群)などと呼ばれる。
これらを総称して胸郭出口症候群と言う。
胸郭出口症候群は、神経障害や循環障害に基づく手や腕の痛みやしびれ、冷感を引き起こす。

症状)
腕を挙げる動作で手や腕のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じる。
また、手や腕の小指側に痛み、しびれ、うずきなどの感覚障害が出る。
握力低下や細かい動作がしにくいなどの運動麻痺が起きることもある。
動脈が圧迫され腕が白っぽくなったり、静脈が圧迫され腕が青紫色になったりする可能性がある。
しかし、よくみられる上肢の冷感は、末梢の血管に分布する交感神経の圧迫によると考えられる。
たとえば、正中神経や尺骨神経には交感神経線維が多く含まれているため、前腕部の冷感はよくある訴え。

なりやすい人)
20~30代のなで肩女性・・・鎖骨下の通路が特に狭く(肋鎖間隙の狭小化)、神経が圧迫されやすい。
いかり肩の男性・・・この場合、頸部の筋肉が発達し斜角筋間隙が狭小化されていることがあります。
職業病(手腕をよく使う、重いものを持つ)・・・筋肉の硬縮や骨格のズレで神経が圧迫され、しびれや痛みを引き起こします。

手技的なアプローチ)
・鑑別検査
・関連する骨格と筋肉の調整
・腕神経叢に対するマニピュレーション

以下、胸郭出口症候群の各種症状の説明。

過外転症候群(小胸筋症候群) 
概要)
・胸の筋肉が腕神経叢を圧迫
・腕をよく持ち上げる仕事の人、20~30代のなで肩の女性、肩が内に入った猫背の人など
・ベンチプレスをして、その後全くストレッチをしない人
・首や胸部の筋肉の硬縮で、腕神経叢を圧迫
・腕を持ち上げていると症状が悪化
・症状はふつう腕神経叢の領域に出る(肩甲骨周辺には症状が出にくい)。
・椎間板ヘルニアとの併発もよくある。各種検査が必要。
アプローチ)
・鑑別検査・・・ライトテスト
・関連する骨格の矯正・・・胸郭、鎖骨、肩甲骨など
・筋・筋膜の施術・・・小胸筋、最前線の筋膜ライン
・腕神経叢のマニピュレーション

肋鎖症候群 
概要)
・肋骨と鎖骨で神経や血管を挟んでいる。
・なで肩の女性に起こりやすい。
・鳩胸の人で起こりやすい。
・症状はふつう腕神経叢の領域に出る(肩甲骨周辺には症状が出にくい)。

アプローチ)
・鑑別検査・・・肋鎖テスト
・骨格矯正・・・鎖骨下方変位、第一肋骨の矯正など
・腕神経叢のマニピュレーション
・上部僧帽筋の弱化に対して

.斜角筋症候群
概要)
・首の横にある薄い筋肉が腕神経叢に影響を及ぼす。
・いかり肩の男性
・長期間のセキや慢性閉塞性呼吸疾患で努力呼吸をせざる負えなかった人
・ムチウチの後遺症として
・肩甲骨周り、肩まわり、腕~手(親指側など)のしびれや痛み

手技的なアプローチ)
・鑑別のための、徒手検査・・・アドソンテストなど
・前斜角筋や中斜角筋などの調整
・関連する骨格の矯正
腕神経叢のマニピュレーション

考察)
努力呼吸をしている人になりやすいかもしれない。
たとえば、睡眠時無呼吸症候群やいびきをかく人はその傾向があるかも。


首が原因の手のしびれ
首に原因ある場合、病院でMRIやレントゲンを撮って診断が出ているのが普通。
病院での治療は、ブロック注射や首の牽引、投薬で、改善できない場合、手術になるようだ。
手技療法では、禁忌症もあるので慎重に対応していく。
牽引などとは異なる手技ならではの施術方法がいくつかある。

以下、病院で出る診断名に対しての概要や手技的なアプローチ方法。

頚椎の椎間板ヘルニアと病院で診断されたら・・
DSCF2759.JPG頚椎5番~胸椎1番付近から腕にいく神経が伸びています。神経の根元である首で圧迫を受けて、腕や手に痛みやしびれが出ます。
概要)
・くしゃみをしたときに痛みが増悪
・寝起きにも痛みが出やすい
・肩口や背中に違和感
・万歳しないと寝られない
・首を前に曲げると症状が悪化
・30歳~50歳に多い
誘因)
デスクワーク・ストレートネック(縦方向のストレス)
スポーツ・事故(横方向のストレス)

手技的に出来ることや考察)
・バルサルバテストや神経学検査。MRIを参照。
・硬膜のリリース、頚椎マッケンジー、椎間板ヘルニアのない部分の頸椎の調整
・椎間板ヘルニアは剪断力に弱いため、患部への強い矯正は禁忌
・整形外科で椎間板ヘルニアの診断の出ている人でも、筋肉や椎間関節その他へのアプローチで痛みなどの症状は割と早期に改善できることがある。

脊柱管狭窄症の診断が出た場合・・
狭窄の原因は、すべり症と後縦靭帯骨化症
→後縦靭帯骨化症の場合は、病院での治療
→すべり症の場合、首を前に曲げて痛みが緩和し、反らして痛みが増加。頸椎5番6番間で好発。
(要注意)すべっているところに、強い矯正を受けてはならない。

椎間孔狭窄症
概要)
・頸椎5番6番間、4番5番間で多発。
・頭を持ち上げられると痛みが緩和し、押さえつけられると痛みが増悪(スパーリングテストなど)
・50歳以上に多い症状
・ムチウチをしたことのある人は、椎前筋の瘢痕形成により狭窄しやすくなっている。

手技的にどう考えるか)
・骨棘が大きい、狭窄の度合いが大きく、本当に病名通りの状態であれば病院での治療しかないかもしれない
・鑑別検査・・・・牽引テスト、椎間孔圧迫テスト、最大椎間孔圧迫テスト
・神経を挟んでいると思われる椎骨に対しての施術で、頸部・肩周辺の痛み、手のしびれなどが消失・改善することがある。
→この場合、整形外科的に言う椎間孔狭窄症を治したわけではなく、軟部組織の異常を椎骨の矯正で改善できたからだと考える。

末梢神経の絞扼障害

肘部管症候群
syakotusinkei.jpg尺骨神経が肘部管というトンネルを通るところ
・肘の肘部管というトンネルの中で神経が圧迫を受けている。(尺骨神経の絞扼障害)
・小指・薬指にしびれが出る。
アプローチ)
・鑑別検査・・・ティネル徴候(肘)、フロメンテスト
・肘頭の矯正や腕神経叢のマニピュレーションを行う。

手根管症候群
DSCF2761.JPG正中神経です。手のひらの根元には、横手根靭帯があり、神経はその靭帯の狭いトンネルを抜けています。
・手根管という手のトンネルのなかで神経が圧迫を受けている。
・小指以外の指にしびれ。正中神経が圧迫。
なりやすい人)
・たこ焼き屋さん、漁師など40代以降の手をよく使う仕事の人
・40歳以降の女性
・糖尿病やアミロイドーシス、甲状腺機能低下症などが隠れていることもある。
アプローチ)
・鑑別検査・・・ファレンテスト、ティネル徴候(手首)
・近位列の手根骨に対する矯正
・横手根靭帯・屈筋腱に対する調整
・腕神経叢のマニピュレーション

ギオン管症候群・・・手関節部の尺骨神経管の障害
・小指と薬指(小指側)にしびれや知覚低下が出る
・小指側の筋肉が痩せて、物がつかみにくくなる。
・手をよく使う職業に人に見られる。
アプローチ)
・鑑別検査・・・手を内・手前に曲げて痛みが出るか、豆状骨を押して痛みが出るかどうかのテスト
・近位列の手根骨三角骨の矯正を行う。

円回内筋症候群
説明)
正中神経が、円回内筋・上腕二頭筋腱で圧迫を受けている。
親指から中指が曲げにくくなる。したがって、字が書きづらくなる。
前腕から手のひらにかけて、痛みやしびれが広がる。
アプローチ)
・鑑別検査・・・筋力検査(母指対立筋テスト)
・関連筋の調整や腕神経叢のマニピュレーション。

ストルザース靭帯、浅指屈筋、四角隙、三角隙裂孔などにおける圧迫
○物を握る仕事、手をよく使う仕事の人などは、様々な場所で神経の圧迫・癒着する可能性がある。
○こういった症状の場合、画像所見に乏しく、実際に神経を触って、検査を行う必要がある。
○施術では、筋肉や頸椎、胸椎の調整や末梢神経の瘢痕を手技(マニピュレーション)的に解決。

以下、病院での診断名。

前骨間神経麻痺
・肘付近での浅指屈筋アーチにおける前骨間神経の絞扼

後骨間神経麻痺
・肘付近でのフローセのアーケードにおける後骨間神経の絞扼

四辺形間隙症候群
肩関節後部の四辺形間隙における腋窩神経の絞扼

肩甲上神経症候群
・肩甲切痕や棘窩切痕における肩甲上神経の絞扼

橈骨神経麻痺
説明)
・手の甲がしびれ
・指を伸ばしたり、手首を反らしたりしにくくなる
・腕枕をした後によく発生
アプローチ)
・橈骨神経のリリース・・・外側上腕筋間中隔、上腕二頭筋腱、回外筋の浅枝と深枝、橈骨茎状突起などにおけるマニピュレーション

(参考) 頚肋について
・肋骨は、通常胸椎に付いているが、人によっては、頚椎からも肋骨様の骨(頚肋)が出ている。
触診で骨の隆起を触れることもあるが、小さいものもあり、確定にはレントゲンが必要。
この頚肋により神経が圧迫されることがある。
・病院での治療。