カイロプラクティック/オーソモレキュラー
しん研良院

〇受付時間 9:00〜19:00 
○診察時間 9:00~21:00 
○休み:不定休

側弯症・体のゆがみへのアプローチ


 

症例:側弯症

_________________
 
「側弯症」中学3年生(奈良県)
・2019年9月~翌年2月までの結果
………………

レントゲンのビフォーアフター)

写真1(施術前) 写真2(5か月後)
○コブ角上27度⇒25度(2度改善)、下40度⇒33度(7度改善)
※コブ角は専門医の診断
 

クライアントの状況)

  • 幼少期からスポーツ~中学時代、近畿大会優勝
  • 長らく腰痛と肩の違和感を持っていた
  • 外傷歴:幼少期に遊具から落下して顔や額、手首を強く打撲。右足捻挫歴。

施術内容)

  • 幼少期からの運動によると思われる脚長差があり、骨盤の矯正と腰椎の矯正が必要でした
  • 側頭骨の施術:脊柱の中を覆っている硬膜の緊張に対してリリース
  • 数回目より、肋骨、胸椎などゆがみのある場所へのゆるやかな矯正
  • 筋筋膜の施術〜腰方形筋、多裂筋、大腿四頭筋、胸筋その他
  • 自宅でのエクササイズ〜シュロス法などから

結果や考察)

・5か月後、コブ角が7度(40度→33度)改善し、装具着用の必要がなくなりましたました
・長年の腰痛や肩痛も消失しました
・2年後、高校生になってからのレントゲンでも、現状維持できていました
 
 

側弯症について

○側弯症とは?
背骨が左右に弯曲した状態で、背骨自体のねじれを伴うことがある
・通常、小児期にみられる脊柱変形を指す
・上半身の変形…左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称、胸郭の変形、前かがみをすると
肋骨や腰が隆起
・コブ角(cobb角)10度以上のケースを指す
・日本での発生頻度は1~2%程度で、女子に多くみられる
・原因不明の側弯を特発性側弯症といい、全側弯症の60~70%を占める
・脊柱の先天的な異常による側弯を先天性側弯症、神経や筋の異常による側弯を症候性側弯症という
 
○コブ角
・弯曲を作っているのは胸椎・腰椎のどれか~頂椎をみつける 
・弯曲を見つけ、もっとも傾斜した椎骨を上下で探し線を引く
・脊柱のねじれ具合は分からないので過小評価することがある 
 
 
・多くはS字型だがC字型もある

兵庫県予防医学協会より


~背骨のねじれを伴うことがある
~左右の肩の高さの違い、肩甲骨の突出、腰の高さの非対称
~胸郭の変形、肋骨や腰部の隆起などの変形を生じる

・側弯が進行すると、腰背部痛や心肺機能の低下をきたす

・10度を超える側弯症は全体の2-3%(20度以上:0.3-0.5%、30度以上:0.1-0.3%、40度以上:0.1%未満)
・10度以下の側弯症がさらに悪化する確率は0.3%
・30度以上の側弯は重力の影響を受け進行しやすい
・60度の弯曲は呼吸困難になる
・骨の成長終了後(18-20歳以上)もコブ角が40度を超えた側弯症は、年間0.5~1度程度の進行がある

○側弯のカーブパターン~脊柱側弯症の変形のパターン
1:胸椎が中心に曲がる胸椎カーブ 
2:腰椎が中心に曲がる腰椎カーブ  
3:胸椎と腰椎の間で曲がる胸腰椎カーブ
 
○アダムステスト
・前かがみさせて、後ろから観察
・15%の確率で側弯症を見落とす
・主に胸郭のゆがみをみるので、腰椎の異常を見逃す


施術19回:コブ角33度

施術前:コブ角40度


○特発性側弯症
・特発性とは原因がわからないことを意味し側弯症のうちの多くを占める
・思春期特発性側弯症では、女児が男児の5-8倍多い
 
年齢による分類)
①乳幼児期側弯症:3歳以下で発症し男児に多い
②学童期側弯症:4~9歳に発症し進行することが多い
③思春期側弯症:10歳以降に発症し女子に多い
※早期発症側弯症…10歳までに側弯症と診断された場合。胸郭発育不全のリスク
 
○思春期側弯症
・多くの研究により進行度合いが、コブ角と年齢によってある程度予測できる
 
(側弯症の進行予測)
○コブ角19度未満の場合、その後悪化する確率
10-12 歳…25%
13-15 歳…10%
16 歳…0%
 
○コブ角40度以上の場合、その後悪化する確率
・16 歳でもその後に進行する可能性が 70%ある



(思春期側弯症のパターン)
1:側弯症と気づかないケースやほとんど進行しないケース
※見てわかるくらいの側弯は、コブ角30度以上(0.2%ほどの発生率)
2:進行するがとくに治療を必要としないケース
3:進行するケース
※手術するぐらいの重症ケースは、ほとんど女性


・1~3のどの経過をたどるかを推測する方法は現時点でないため、経過観察をしながら進行の程度を見ていく必要がある

・一般的には、成⻑期を過ぎると側弯の進行が止まる(1や2のケース)⇒胸椎カーブ40度、胸腰椎または腰椎カーブ30~35度までに成⻑期が終われば、その後さらに進行することは少ない
・成⻑期が終わる前にコブ角40度以上になるケースでは、その後も徐々に進行することが多い⇒側弯の進行を遅らせるための治療が必要となる(成⻑期終了までにコブ角40度を超えないようにすることを目指す)
 
 
 
○原因疾患のある側弯症これらのケースは、当院のアプローチ適応外となります
①先天性側弯症:椎骨に生まれつきの形の異常がある
②神経・筋原性側弯症:様々な神経や筋肉の病気が原因で発症する…脊髄空洞症、脳性麻痺、筋ジストロフィー
③神経線維腫症による側弯症:レックリングハウゼン病→特有な色素斑、皮膚腫瘍をともなう(急速に進行、大人になっても進行)
④間葉系疾患による側弯症:血管や結合組織の生まれつきの病気による側弯症~マルファン症候群など
⑤その他の側弯症:骨系の疾患、脊椎の腫瘍、感染、代謝疾患、放射線治療、やけどなどによるケロイドなどによるもの
 
○大人の側弯症
・中高年で急に進行する側弯症もある
 
 
 
○側弯症にともなう体の異常

1:外見上の異常…片方の背部や腰部の突出や肩の高さの左右差、ウエストラインの左右非対称性、肋骨の突出、乳房の形の左右差、円背や凹背など

2.心理的負担、ストレス…側弯変形が心理的ストレスを引き起こす
・側弯症患者のセルフイメージは、コブ角30度を超えると低下し始め、対人関係において消極的になりやすい~カーブの悪化に伴いその感情が顕著になる
・精神的健康獲得のために手術を行う場合もある(ただし、手術には必ず合併症の危険性が伴い、手術による皮膚の傷がつくため、美容目的で手術を行う場合には慎重に検討する必要があります)

3.痛み…側弯症では変形のある背部や腰部に痛みやこりが出現することがある

4.神経症状…先天性側弯・後弯症や神経線維腫症などの局所で鋭角に曲がったタイプの変形では、脊髄が障害され、脊髄麻痺を生じる可能性がある

5.呼吸器症状…進行すると、肺や心臓を包んでいる胸郭が変形し、肺活量の減少や息切れを感じるようになる
 
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【病院(整形外科)での一般的な考え方・治療方法】  ※は当院のコメント
・軽度(25度以下)の患者には3~12か月の検診~レントゲン撮影
・25~40度の中程度側弯では、装具以外には経過観察
・40度以上になって、手術が勧められる 
※経過観察だけで済ませてしまい悪化させるケースの生じないように、できることはしたいと考える親子ははほとんどだと思います⇒現在、シュロス法以外にも様々な知見が世界中で報告されていますので、当院ではお伝えしています
 
○次のような説明を受けるかもしれません
・側弯症は直ることがない 
※海外のカイロプラクティックの論文では改善している報告が多数ある
※オステオパシー(手技療法の分野)の手技による体の深部に働きかける方法もある
※国内の代替医療の施術院でも改善報告をされているところがある
※栄養と骨格の発達に関して、分子栄養学(オーソモレキュラー)などの知見が報告されている

 
・エビデンス的にシュロス法というエクササイズがあるが、通常(病院では)経過観察をします
※シュロス法をはじめ、効果的な方法を積極的に行うべきだと、しん研良院では考えていますが、まったく効果のない方法もそれ以上にたくさんあるため、何を採用すればよいのか一般の方には判断が困難だと思います⇒判断材料としては、レントゲンでビフォーアフターを見せてコブ角の改善を示している事です
 
・男性だと大体17、8歳で、女性だと少し早くて15、6歳でほぼ体のすべての骨端線が閉じる~それ以降は側弯症が増悪しづらい
・骨端線が閉じているかは、レントゲン撮影によって判断できる

・レントゲン画像から判断して、骨の成長が止まりつつあるのであれば、それ以上側弯は悪化しづらくなる
・女子の場合、初潮から2年ほど経っていると、骨の成長が止まってくるので悪化しづらい
 
・コブ角が40度より悪化するようだと、装具または手術になる
・コブ角40度を超えなければ、成長期が止まってから悪化した場合、毎年0.5度程度の悪化以内で済むことが多い
・骨の成長が止まれば、通常5年ごとの経過観察をするのが一般的だが、スポーツをハードにしているのであれば、毎年レントゲンを撮ったほうが良いかもしれない
 
 
○装具着用
・見た目の悪さによって、着用を続けられないケースが多い
・精神的なストレスを引き起こす事もある
・装具による固定で、動きが制限され、脊柱まわりの筋肉の弱化を招いたり、胸郭の変形を起こしたりすることがある
・1993年のアメリカの報告によると、大きな効果はなく、着用しない群との差がなく装具の必要性がない可能性もあるとしている
・2007年のドラン博士の報告では、経過観察と装具着用どちらにも優位点はみられないとされている
・2009年の脊柱側弯ジャーナルにおける発表によると、有効性がないとされている
 
○脊柱側弯症の手術
・重度のケースで他の手段が無効であれば、側弯の進行を止めるために手術が選択肢となる
・進行の確率は、10~12歳の場合、コブ角30度以上の側弯は90%の確率で、コブ角60度以上の側弯の場合は100%の確率で進行
・側弯を放置しておくと、重度の側弯症(80度以上)に進行する
・重度の側弯症…労作時などに息切れを自覚、腰痛や背部痛・いくつかの術式がある…後方固定術(CD法)、TSRH方式等
 
○脊柱側弯症の手術のリスク
・後遺症…運動機能の低下、金具の破損・サビなどによる再手術、感染症にかかりやすい傾向、神経系の合併症、偽関節による痛み
 
 

 

側弯症の原因

【原因についての考察と各種文献からの情報】
 
○一般的に思春期の成長加速期に発症しやすい⇒はっきりとした原因がない(突発性)
 
 
○複数の原因が考えられる
・構造的、神経学的、生化学的、遺伝子の問題
・遺伝子変異~身体配置に関する間違った発現
・脊柱にかかる異常な生体力学的な力
・栄養の過不足を起こす食生活
・脳の非対称
・メラトニンやエストロゲン不足などのホルモンバランス異常
 
 
○遺伝
・両親が側弯症だとその子供は40%の確率で重度の側弯を持つ
・親族に側弯症がいる場合、発症する確率があがる~直径家系ならさらに確率が高まる
 
 
○椎体の不均一性
・これは椎弓より椎体の成長が速いために生じる
・成長障害であり、椎体の前部が後部より高くなる
⇒脊柱の形状が変化し、後弯の減少がおこる
⇒脊柱が側方に曲がりながら椎骨が回旋する
 
 
○乳児期の頭蓋や頸椎の骨格の非対称
・ある部分の骨格の非対称性が脊柱の非対称性を生じさせる~さらに姿勢制御異常につながる
※軸椎(頸椎2番)の歯突起の変位などが起こっていることがあります
 
 
○脊柱の成長と脊髄の成長の不均衡
・骨格と神経系との成長の不均衡の代償として側弯症の生じる可能性がある
※栄養のついて考察すべきだと思います⇒特に微量栄養素のミネラルやビタミンが関与している確率は高いと考えます
 
 
○中枢神経系の機能異常
・左右大脳半球の機能低下の発生が転落などの外傷の結果、あるいはその他の影響で起きていることがある
※カイロプラクティックの神経学の領域で、刺激(五感に対するものや自動運動など)を与えることで機能回復することがあります
 
・平衡感覚などの身体的な知覚の機能異常の影響⇔身体機能を鍛えているダンサーの側弯もある
※これも化学的、物理的、心理的ストレスの結果と捉えることで、そこからの機能回復の道筋を立てていくことが必要です
 
 
○ファシア(筋膜系)の可動性や柔軟性、運動性の低下
・筋膜の収縮異常による骨格系への影響~筋膜の非対称な収縮により骨格の変位が生じる
・腹膜系の緊張も筋膜系全体の問題として、結果的に骨格系の問題につながる
※横隔膜~腰椎・大腰筋などのファシアの連結があり、局所の異常が全体的な問題に発展する
 
 
○姿勢の悪さや寝方、物を持つ動作などは、直接的に側弯症の原因にならない
・悪い姿勢などでは一時的な機能性側弯症は起こりうるが、構築性側弯症は起こらない
~体重が片側に著しく偏った座り方や不自然な寝方などによって、脊柱の変位を助長させることがある
~日常生活の中で、特定の好きな姿勢があったりする
・やせ型女子、クラシックバレエで側弯症が多いが原因は不明
 
 
 
【しん研良院の考察】
・通常、脊柱には真横から見たときにS字の弯曲(胸椎:後弯、腰椎と頸椎:前弯)がありますが、側弯症の方の背中の多くは、平ら(平背)です
⇒平たんな胸椎部分の背中は、構造・機能として脆弱
⇒中枢神経系がその脆弱性をカバーするために、後ろから見て左右横方向に弯曲を作って重力になんとか抗した代償作用の結果として、側弯症になっているのではないのかなと考えています
 
・このようなケースでは、施術をその視点から組み立てています⇒横方向に側弯している脊柱を、本来の前後方向のS状弯曲にどう変化させていくかを考えています
 
 
 

側弯症への手技療法

 
【カイロプラクティックによるアプローチ
 
骨格系の矯正…脊柱、肋骨、骨盤など  
・曲がった骨を直接ボキボキ矯正するのは無効(元に戻る)~成長期の子供の場合、骨端線を壊す恐れすらあり危険

・肋骨へのアプローチは重要ですが、一般的には、ほとんど施術されていません
・スポーツを幼少期からしている場合や下半身に骨折を経験している場合、解剖学的脚長差が生じていることがあります(よくあるのは5mm~15mm程度の左右の脚の長さの違い)~この場合、太もも(大腿骨)やスネ(脛骨)などで長短が生じているため、その調節を骨盤でする必要があります~これがうまくできないと腰痛などを生じることになります~もちろん、側弯症の原因になることもあるのではないかと考えています
 
 
○筋膜(ファッシア)のリリース
・腰方形筋や脊柱起立筋などさまざまな関連する筋肉の状態を調べます
・横隔膜や内臓の腹膜などにも、柔軟性低下が起こっていることがあります
・手技療法では、すべてのファッシアに対して、対処するテクニックがあります
 
 
硬膜系へのアプローチ
・側頭骨を介したテント膜のリリース~たとえば、耳たぶの裏の骨の出っ張り(乳様突起)の非対称性がみられます(つまり、側頭骨がわずかですがずれています~その内に付着している硬膜の緊張度合いが異なるため、それに体が反応した結果の側弯症かもしれません)
★体の最深部へのアプローチで、このアプローチがとても有効なことがあります
 
 

側弯症への運動療法・生活の注意点

 

【運動療法による改善】

 
○運動療法
・運動は予防にも回復にも役に立つ~側弯症は運動不足の子供で発症リスクが高い
・椎間板の健康のために運動と栄養、水分、睡眠が必要
・脊柱に長時間強い衝撃の入る運動は不適⇒長距離走、乗馬、スキー・スノボ、
・過剰な運動は不適~最長でも1時間にする
・水泳は良い運動~その他、速足で歩く・自転車こぎ
・椎間板や靭帯に損傷がみられる重症なケースでは、骨格矯正や運動をしてみて、改善がみられるか経過観察をする
 
○ストレッチ
・痛みを伴う手前の張りを感じる所でとめる(25秒)
・側臥位…側弯をつぶすようにタオルを丸め胸椎周りを伸ばす
・伏臥位…腰部の側弯を治す方向に下半身を動かす(カイロプラクティックのフレクションテーブルを用います)
・仰臥位…ひざを立てて、倒す~胴体を回旋ストレッチ
・ハムストリングス…左右の緊張度合いを調べます
 
○体幹トレーニング
・各種プランクを15~60秒できなければ、体幹が弱いと判断し、個別にトレーニングを行う
 
・各種トレーニング方法は、その都度お伝えします
 
 

【生活の注意点】

 
・学校では、教室の席を真ん中にしてもらいましょう~左右の端に座ると、首を回旋するので、悪化するおそれがあります
 
・心身ともに健康的な生活を送れるようにする必要があります
 
 

側弯症へ栄養療法

 

【栄養と側弯症】

 
○栄養素の過不足が側弯症の発症に大きな影響を与えている
・たいていの側弯症のひとは、やせている~食べての体重が増えない~インスリンが出ない?消化吸収に難がある?
・栄養不足とそれに伴うホルモン異常の影響
 
○コラーゲンの材料不足
・成長期のコラーゲンの材料:タンパク質・VC・Feの重要性
・亜鉛欠乏は、コラーゲン形成に血管をもたらす
・動物実験では、B6、銅、マンガン、VC、VE欠乏で側弯が発生した
 
○ゼラチン
・胃酸の過不足を修正する
・プロリンやグリシンが含まれている
・グリシン…解毒に必要、胃酸の分泌を促す
・電子レンジで加熱されたゼラチンは、L-プロリンからD-プロリン(肝・腎・神経系に有害)に変化する
 
○鉄欠乏
・女子にとっては、体重増加と月経の始まりで鉄分の必要性が成長期前よりも高まる
・菜食で肉類を食べない子供は鉄不足の危険性が高い
 
○脂溶性ビタミン欠乏
・VA・D・K2によって正常な脊柱が作られる
・VA・DはマトリックスGlaタンパク、オステオカルシンを作り、VKはその際にそれらのタンパク質を活性化させ、ミネラルの沈着や吸収を行わせる
・VA過剰・不足のどちらも、VDの効果を阻害する
 
○VA
・増殖因子と増殖因子受容体の合成
 
○VD
・ミネラルの吸収 ・膵臓からのインスリン分泌と制御
・歯の健康に関係
 
○VK欠乏
・側弯症発生に関与
・石灰化の予防、軟骨の成長
・出血傾向になる(鼻血、消化管出血、あざができやすい、眼出血、月経時の長引く出血や大量出血、血尿)
 
○精製糖
・不完全な炭水化物の代謝でピルビン酸の過剰生成をまねくと、脳や中枢神経系、赤血球に蓄積し、細胞呼吸を阻害し組織を壊す
 
○現代の食事
・酸が多く、緑黄色野菜が少ない~VDが少ない
⇒関節や筋肉に関する疾患
 
○低エストロゲン…骨密度低下が起こり側弯症や骨折に関与~過度の運動やカロリー制限をするアスリートやバレエダンサーは注意

・漏斗胸とくる病、側弯症の関係性…亜鉛・VD欠乏

・亜鉛欠乏で思春期の遅れや低体重、骨の硬化不足↑
 
○高インスリン
・インスリンは副腎皮質ホルモンを刺激し分泌を増やさせる
・老化を早め、CRPを増加させる
・高インスリン下では、MgとCaを尿中に排泄させる~側弯症につながる
★側弯症の子どもに朝食を聞くと、多くの場合、「パン(菓子パン)のみ」と答えが返ってきます。パンは急激に血糖値を上昇させ、インスリン分泌を促します。
 
○胃酸不足
・タンパク質消化不良、ビタミンC吸収不良、VB群破壊、ミネラル輸送障害⇒貧血・骨の弱さを引き起こす
 
○薬剤、殺虫剤、除草剤
 

【側弯症全般と栄養】


・過剰なロイシン投与で、ニジマスに側弯症がおこった
・側弯所発生での重要性…VC、VK、カルニチン、COQ10 、グルコサミン、Mg、シリカ
・Mg不足→僧帽弁逸脱症…側弯症と共によく起こる心疾患(月経によりFeとMgを失うため、女性により発生する)
・小児期におけるタンパク質、Ca、Mg、リンの不足は骨形成に影響を与え、骨折のリスク↑
 
 

【突発性側弯症と栄養】


・マンガンの不足(突発性側弯症によくある)とヒアルロン酸の減少が長い胴の発達を起こす
・マンガン、亜鉛、銅、ピリドキシンの潜在的な不足が突発性側弯症の発現や重症度に影響を与える
・マンガンは正常なプロテオグリカン代謝に必須の栄養素
※プロテオグリカン:糖とタンパク質の複合体(複合糖質)
・突発性側弯症では、他の種類の側弯症や健常者よりも、筋肉のCa含有量が多かった~Caに関する神経筋障害が突発性側弯症の形成の要因かもしれない~CaMgバランス↓の問題か?
・不十分なCa摂取と適度な運動の不足はAIS(思春期特発性脊柱側弯症)の低骨密度に関係
 
 

 

体のゆがみ

お悩み1:猫背

  • 周りの人から猫背で姿勢が悪いとよく言われる

・各種の改善のための施術を行うと自然と改善していきます
 

お悩み2:骨盤のゆがみと脚長差

  • 歩くとスカートがずれて回ってくる
  • ズボンのすそを着るときに足の長さが違うのに気づく
  • 靴のすり減り方が違う
  • 骨盤が歪んでいると自覚する
・骨盤の矯正でかなり改善できます

脚長差1.5センチ


・成長期にスポーツをしていた人では左右の脚の長さが数ミリ異なることもあります。この場合は、それにふさわしい骨盤の可動性を作らないと腰痛のもとになります。このケースはかなり多いのですが、一般的には左右対称にされることが多いようです。そうではなく、 「解剖学的脚長差にふさわしい正しいゆがみ」になるように施術する必要があります。
 
 

悩み3:体の左右差

  • 肩の高さが左右で違う
  • 左右のくびれ方が違う
  • 写真を撮ると顔が傾いている
  • お尻の形に左右差がある

様々な施術方法を駆使すると改善していきます。
 


 

施術例

 
改善された方のご厚意により、写真撮影などの許可をいただきました。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの目安や判断材料になればと思います。

施術前

施術後

側弯症と腰痛

50代女性(奈良県)
2021年7月
 

  • 側弯症(コブ角40度)のある方
  • 施術は頭蓋~硬膜系、骨盤と脊柱、腹膜系などに行っています。
  • 腰の痛みなど軽減されています。

施術前

施術後

体のゆがみ(肩甲骨の左右差)と腰痛

30代男性:農業(御所市)
2021年7月
 

  • 空手をしている方の施術
  • 左右の肩甲骨の位置が異なっていました。腰椎や骨盤の施術などを行い、痛みが消失しました。

施術前~肩甲骨が浮き出ている、左右差がある

施術30分後~左右差はまだ残るがやや改善

体のゆがみへの施術(小学生)

・体操をしていて鉄棒から落下
・その後首の痛みや姿勢のアンバランスが出ていた
施術)

  • 上部胸椎の矯正
  • 筋膜リリース

腰痛施術での姿勢改善(40代会社員)

・腰痛の施術で来院
・姿勢の改善とともに、腰痛も消失
施術)

  • 椎間板に対してアプローチ
  • 腰椎・骨盤の矯正

施術前

1回目施術後

肩の高さの違い~首こり・頭痛

20代会社員(橿原市在住)
2011年4月~
 

  • 首や肩の凝りがひどくなると、頭痛に悩まされる
  • 立ち仕事で、夕方になると足がむくんで、非常に不快感がある
  • 肩の高さが左右で違うのが気になる

施術

  • 頸椎、骨盤、第一肋骨、胸椎1番などの矯正
  • 足のリンパドレナージと足底の筋膜リリース

結果

「仕事をしていて、午後からの足のむくみによる不快感が無くなりました。頭痛がなくなりました」とのことでした。


 

ノートと考察

 

  • このコーナーは、考察や各種情報を不定期に書き加えています
  • より良い情報を得るたびに、訂正や追加を加えます
  • 猫背、円背、前方頭位
  • 脚のライン・・・O脚、Ⅹ脚、ⅩO脚
  • 体の左右非対称性(側弯、肩の高さ、ウエスト、脚長差)
  • ダイエット・・・痩身、むくみ、リンパドレナージ

前方頭位、円背

  • 体を真横から見たとき、「耳の穴~肩~大転子~膝関節の真ん中~くるぶしの前方」これらが一直線上にあれば、良い姿勢。
    ⇒多くの人は、耳の穴が数センチ前に位置している(前方頭位)
  • 猫背に関しては、多くの誤解があるようです。脊柱の弯曲は必要なもので、必要以上にまっすぐにしてはいけません。
  • 弯曲のあまりない背中を平背(フラットバック)と呼びます。このケースが女性などに多く、一見姿勢が良いように思えますが、実は肩こりや腰痛の大きな原因になっているおそれがあります。
  • 特に座っている時には、丸まるのが筋肉に緊張をかけないために必要です。無理に背筋を伸ばすと、かなりの緊張が背中に発生し、肩こり・腰痛の元になります。
  • 一方、立っているときは、脊柱の生理的弯曲が活かされるときです。ここらあたりは、外国の一流のスポーツ選手の姿勢を見れば良く理解できます。立っているときは腰がよく反っていますが、背中(胸椎や肩周辺)は、わりと丸まっています。

施術例

  1. 必要な体幹の筋肉などをつける: 自宅でのエクササイズ
  2. 筋肉の調整を行う:  背中や胸の筋肉、腹筋や腸腰筋、大腿四頭筋など
  3. 骨盤矯正、その他の骨格の調整
  4. 内臓の施療:  横隔膜などを中心に

考察

  • 老人の円背、若者の猫背などでは、横隔膜や胸筋の施療が有効なことが多い
  • 骨をボキボキしても、直らない。骨を支える筋肉や膜組織の問題が大きいため。

 

まず、「骨盤って、ゆがむの?」という疑問に対して

脊柱のゆがみ、骨盤のゆがみ・・・などという言葉使いを私たち手技療法家は多々することがあります。
そして、そういった「ゆがみ」に対して他の医療関係の方、あるいは一般の方で、「ゆがみなんか起こるはずないでしょ!そんなん起こったら、大変だし、それを手技で直すなんてありえない!」と思われることもあるようです。
ですのでまず、「ゆがみ」ということばの定義から始める必要があります。
ごく簡単に言うと、ゆがみ否定派の方の話を聞くとどうも1センチ単位のゆがみを想定されているようです。
これは、脊柱や四肢の関節でいうと「脱臼」です。
これほどのゆがみを想定するのではなしに、1ミリ前後のわずかな位置変位を想定していると考えていただきたいものです。
ただし、これも厳密にいうと位置の変位というより、可動性(左右回旋、左右側屈、前後屈曲、並進、その他三次元的な動き)ベースで考えています。便宜上、クライアントの説明でこちら側に骨が引っ張られています(ゆがんでいます)のように説明することはありますが、本当は可動性ベースで考える方がよいと思います。
ここらあたりは、今後手技療法が他の医療と協業するためには必要な言葉の使い方の反省すべき点だと考えます。
矯正という言葉に関しては、このような可動性の異常を検出して、骨を介して軟部組織に変化を促しているという意味です。
決して、骨そのものの曲りがまっすぐになったという意味ではありません。
骨と骨をくっつけている靭帯などの結合組織に変化を促しています。
 

もう一つの考え方

骨盤を箱に見立てて、骨盤周辺の筋肉が骨盤を前後左右などに位置変化させているという考え方もできます。
この場合、アプローチすべきは筋・筋膜などということになります。
この考え方は、一般的に受け入れやすいと思われますし、大切なところでもあります。
ただし、この考えだけでクライアントの腰痛その他がよくなるかといえば、そうではなく、やはり靭帯などの結合組織もふくめてアプローチしないと痛みのとれないこともあります。
悪い姿勢がずっと続いたとか打撲や手術などの外部からのストレスによって経年変化する部分が出来ていると思われます。
具体的には、部分的な脱水~柔軟性低下などが結合組織でおこって関節の動きに制限を掛け、筋肉に負担をかけ、痛みが生じていると考えます。
そして、そういった脱水部分による柔軟性低下を、手技的に改善させる方法はいくらでもあります。

2017年10月日本カイロプラクティック徒手医学会で、大阪大学の菅本一臣教授が「生きた人間の動き・形態を再現した3D人体解剖アプリケーション」を紹介してくれました。
連続的なレントゲンなどの画像を解析した関節の動きの映像なのですが、それによると仙腸関節の耳状面での動きは、平均すると3~4度の動き(最大で10度)だとのことでした。
 
一方、2018年7月私はハワイ州立大学にて解剖実習に参加してきました。
そこで、90歳の方の腐敗処理していないご献体の仙腸関節の動きを触診したところ、動きはほぼないと感じました。
実際には私は寛骨に対して仙骨のうなずき運動などを触診してみましたし、二人がかりで左右の寛骨をねじったりしましたが、動きはなかったのです。
ということは、高齢者の仙腸関節は骨癒合していることを想定しておくべきかもしれません。
※ただし、この場合寛骨の前後の回旋の動き(PI/AS)と仙骨のうなずき運動を確かめようとしたので、寛骨の横の動き(インフレア、アウトフレアなど)の動きは確かめていなかったし、生体の荷重下ではまた異なる結果が出るかもしれません。よって、まだ検証の余地はありそうです。
 
仙骨そのものも「5つの椎骨から16--18歳ごろに癒合開始し、多くの場合34歳までに完全に癒合する」(ウキペディアより)という研究があるようで、子供や20代あるいは30代の方に対しては仙椎にも可動性がある前提で施術をすべきかと思います。
実際に、個人差はありますが仙椎が「変位している」、「よく動く(といっても0コンマ数ミリ、あるいは1ミリ)」と感じることは少なくありません。
 

では、仙腸関節は?

何歳で癒合するという文献を個人では見つけていないのでよく分からないところはありますが、少なくとも仙椎が34歳までということであれば、それ以上の年齢を想定してよいと思います。
とううわけで、個人差や年齢差という場合分けが必要だが、仙腸関節や仙椎には可動性があるという前提で施術をすることは必要だと考えます。同時に骨癒合の可能性も考えられます。
このように 「全く動かない」とか「すべからく動く」とかの両極端の議論は的を得ていないように感じます。
人は赤ちゃんから老人へと体を微妙に変化させていることを想定するべきです。
ちなみに、頭蓋骨についても同様のことが言えると考えています。
赤ちゃんの頭はさわるとぺこぺこ柔らかいものです。
そこから癒合していきます。
ちなみに、解剖実習での90歳の方の頭蓋骨縫合は矢状縫合の半分ぐらいはきれいに見えていましたが、あとは癒合が進んで縫合がかなり消失していました。
ということで、しん研良院では、ケースバイケースですが、脊柱、骨盤、四肢、頭蓋骨などの骨と骨のつなぎ目(関節、縫合)の施術(矯正)を行います。

  • 骨盤矯正の方法
  • 脊柱の矯正方法
  • 手足(四肢)の矯正方法
  • 頭蓋骨矯正(クラニアル、クラニオセイクラル)
  • 膜の施術(筋膜、内臓の膜、最深部の膜など)
  • 筋肉へのアプローチ

骨盤は、寛骨(腸骨)と仙骨から成っていて、うしろは仙腸関節、前は恥骨結合でむすびついています。
したがって、後ろと前の検査(評価)が必要です。
 
しかし、一般的には前の恥骨結合の検査・施術がなされていないことも多いようです。
産前産後の女性や妊娠中の女性にはとくに重要ですが、そうでないケースでもきっちり検査をする必要があります
 
また、骨盤の異常がなぜ引き起こされているのかの背景(原因)を調べないと、またすぐに元に戻ってしまいます。
メンテナンスのつもりで定期的に骨盤だけを矯正するという方法ではなく、身体全体の検査(評価)を行うことが肝要です。
多くの場合、筋筋膜に不必要なテンション(緊張や短縮)がかかっているのですが、それだけでなく、顎関節を含む頭蓋骨、内臓の膜、内臓そのものの状態、手足(四肢)等の状況が元で骨盤に異常を作っています
そういった全体像をこまかく検査(評価)して、適切に施術するのは大変難しいものです。
長年の様々な勉強や研究、臨床経験をへてたどりつけるともいえます。
単に「脚長差がそろいましたよー」「今日はこれで骨盤矯正終了です」だけで済ますのではなしに、よりきめ細かく、将来的の健康にも十分役に立つような「骨盤矯正」を受けられることが大切です。