自律神経|奈良県 香芝の整体カイロなら患者様の支持率が証明するしん研良院にお任せ!|整体

内臓内分泌系について
□朝布団から出れない、起立性調節障害で不登校、不安感がある
⇒エネルギー産生の低下~糖質過剰・低タンパク質、銅過剰・亜鉛不足、ビタミン不足がある。

□昼間に眠気が出て困る。やる気が全くでない。一日が終わると、ぐったりする
⇒低血糖や副腎疲労。

□長年の便秘、下痢、頭痛、食欲不振、肩こり
⇒不適切な食生活や腸内環境低下によるマグネシウムの不足。

□原因の分からない腹痛、胸やけ、おなかの膨満感、ゴロゴロ鳴る
⇒消化不良からくる小腸内の細菌増殖(大腸からの逆流)。

□不安、パニック、うつ、他人を優先する性格、ドライアイ、口渇、睡眠障害、化学物質アレルギー、学業不振、ADHA・・
⇒メチレーション過剰~SSRIで症状悪化するが、葉酸やビタミンB12、亜鉛、ナイアシンなどで改善する。

□花粉症、アルコールや薬剤への依存、完璧主義、競争心が強い・・
⇒メチレーション低下~低セロトニンでSSRIで気分が改善する。メチオニンやSAMe、抗酸化物質で改善するが、葉酸や銅(チョコレート)で悪化する。

□気分の変動がある(双極性障害といわれている)、日焼けが出来ないほど肌が弱い、朝に気持ちの悪さ、明るい光や騒音に敏感である、生理不順や無月経(女性の場合)、心の内面の緊張、読字障害、ストレスに対応できない・・
⇒ピロールの異常で亜鉛とビタミンB6が不足している。酸化ストレスも大きい。

□突然うつがあらわれる、腹部の痛みやけいれん、イライラ、頭痛、筋力低下、薬が効かない
⇒水銀(マグロなどの大型魚)や鉛(古い水道管)、カドミウム(玄米)などの重金属の排泄が出来づらくなっている。

□子供の多動や衝動性
⇒食生活からくる銅・亜鉛バランスの崩れで、神経伝達物質のノルアドレナリンやアドレナリンが過剰になっている。

□婦人科系のトラブル~生理痛、PMS,不妊
⇒生活習慣によるミトコンドリアの機能低下があり、細胞レベルで改善を促します。・胃痛
⇒胃液の分泌に関して、胆汁とのバランスがあります。胃ではなく、胆汁を分泌する経路の施術で回復するケースがあります。
⇒生活習慣の聞き取りも大切で、思わぬところに原因があったりします

・胸やけ
食事のとり方を直すだけで良くなるケースが多いです。多くの方で起きてすぐに朝食をとっています。
⇒胃と食道の結合部分(噴門)が上ずっていることがあります。
⇒小腸内での細菌の増殖により、水素ガスなどのガスが発生し、上に抜けてくると胃酸が逆流します。この場合、小腸と大腸のつなぎ目(回盲弁)がゆるんでいるのですが、ここにアプローチする必要性があります。

・便秘
水分の摂取が不足しているとおこります。そのほかにも、その人における原因を探す必要があります。

・生理痛などの婦人科系
⇒ひとつには骨盤内臓器の血液やリンパの循環不良があります。

・動悸
⇒水分の摂取の仕方の不適切でも起きますが、病院の検査で異常のない場合、腸の部分的なトラブルで原因を作っているかもしれません。この場合、カフェインやアルコール、香辛料過多、あるいは菜食主義が考えられます。

※しん研良い院では、内臓系の各種施療を行うことができ各種不調を多数回復に導いています。ぜひご相談ください。

【よくある不調と対処例】

胃痛
・胃液と胆汁の関係性から、胆管と十二指腸のつなぎ目のオッディ括約筋に対して
・神経系の問題解消に関して、骨盤や脊柱の施術
・胃そのもののマニピュレーション~大弯、小弯、噴門、幽門に対して


逆流性食道炎
・食道裂孔ヘルニアに対しての手技的な施療

便秘
・腸間膜や自律神経系の施術
・生活指導


手術の癒着
・帝王切開、盲腸(虫垂炎)など、オペ後の腹部の膜組織に対して

生理痛
・骨盤や骨盤内臓器に対して
・生活指導

食欲の低下
・自律神経系に対しての働きかけ
・腸間膜などの柔軟性低下
・ホルモンバランス・・・頭蓋の施療など

動悸
・横隔膜や心膜に対して
・神経系に対して~脊柱、骨盤、頭蓋など

腹部のハリ
・小腸の内容物が大腸に流入しにくい~回盲弁症候群閉鎖症としての施療

回盲弁症候群、小腸内細菌異常増殖症(SIBO)
・起こり得る症状・・・動悸、胸痛、片頭痛、首や肩のこり、めまい、目のくま、耳鳴り、吐き気、偽性メニエール症候群、失神、口渇、全身の痛み
・小腸と大腸のつなぎ目におけるトラブル。ベジタリアンに高検出。
・閉鎖症と開口症とがある~手技による施療と生活指導で改善できる

副腎疲労症候群
・病気というほどではないが、副腎が十分なホルモンを分泌できない状態⇒原因のよくわからない疲労
・食品添加物、薬剤、酸素吸入量の低下、急な温度変化、精神的な問題などの各種ストレスが原因
・母胎の副腎に問題があると胎児にも影響し、アレルギーその他の問題を作る可能性
・様々な不調)免疫機能低下、消化機能障害、睡眠障害、頭痛、疲労、ぜんそく、女性生殖器障害、学習障害、肥満、うつ症状、炎症性疾患(リウマチ、潰瘍、気管支炎、皮疹など)
・脳下垂体に対して~蝶形後頭底縫合の施術
・胸腺、心包経等に対して

甲状腺機能障害
・甲状腺機能障害・・・小円筋機能障害
・甲状腺機能の低下症・・・食べていないのに体重増加、寒がりになる、除脈、やる気の低下
・栄養の面からのアプローチ・・・ヨウ素、ビタミンAなど

慢性上咽頭炎
・喉の奥の方がイガイガしたり、違和感が続いたりする
・首や肩のコリがなおらない
・めまいなどを伴う


【原因の良くわからない体調不良をなくすためにぜひ知っておきたいこと】
 息苦しい、浅い呼吸、めまい、ふらつき、
 過呼吸、動悸(どうき)、パニック、自律神経失調、
 不眠、うつ、手汗、だるい、疲れやすい、しんどい
 学校に行けない、肩こり腰痛をともなう、腹部不快


体調不良を回復に導く必須ポイント

○ 「口から入れるものがその人の身体を作っている」
・よくあるのが水不足で体が脱水している状態です。
⇒この場合、筋肉のこり、消化トラブル、血液やリンパ系などの循環トラブル、自律神経系トラブル・・・などと様々な不調をおこします。
⇒それぞれに対応する病院の○○科に行っても、人にとって必要不可欠な水不足が原因であれば、水不足を解消しない限り良くなりません。
⇒多くの方は、カフェイン飲料を飲んでいますが、水の代用にはならないと考えたほうがよい。

・水以外にも、脂肪、タンパク質、塩分などの不足が体調不良の根底にあれば、「何をしてもよくならない」ということになりかねません。
⇒たとえば、脂肪は、「生体膜の成分・エネルギーの貯蔵・体温を保つ・皮膚を保護・脂溶性ビタミン・代謝活性をコントロールするホルモン」と、さまざまな働きをしています。極端な菜食主義やダイエットをされている方で、問題の起こることが考えられます。
⇒人体における水分量、塩分濃度、PHといったごく基本的な部分において、逸脱していくと体には様々な不調が起こると考えます。

糖質過多などの問題もよくみられます。


○ 運動不足や日光に当たらないなどの生活習慣の不適切
・自律神経のアンバランスやホルモン系の分泌異常などを引き起こします。

・呼吸器系の働きがものすごく低下して、呼吸がとても浅くなっているケースが多いです。

・運動不足などで、脊柱の弯曲がなくなり平背、ストレートネックなど体の機能が低下しやすい悪い姿勢を形作っている。


○ 女性に多い、めまい・ふらつき
・頸椎のゆがみや首肩のこりからくるケースがありますが、さまざまな考察が必要です。

・耳石がはがれての「めまい」は強い回転性のめまいが出ます。耳石を元に戻す療法があります。


○ 疲れやすさ、息苦しさ、動悸、気分の低下、不眠など様々な体調不良
・内分泌系の問題の場合があります。頭蓋や脊柱、内臓系、生活習慣からアプローチできます。

動悸やめまい、むくみ、首肩のコリ、耳鳴り、吐き気、全身の痛みが、実は腸のトラブルで引き起こされているケースがあります。


※このような様々なケースでしん研良院では、対処方法を持っております。ぜひご相談ください。



【よく相談のある体調不良】

「立ちくらみや動悸があって、遠出できません」
・胸郭や首周辺にトラブルのあるケースのほかに、小腸ー大腸に問題の見つかるケースも多く、カイロで良くなります。

「人混みなどが苦手なパニック障害ですが、薬を飲みたくないんです」
・体全体の働きが低下しています。呼吸器や自律神経系など原因を全身のなかから見つけて機能アップにつなげます。

「体がしんどく、息が吸いにくいです」
・胸郭の動きが硬くなっている→肩こり~頭痛に発展

気分が落ち込んで、やる気が出ません」
・自律神経系のアンバランスや内臓の機能低下など
bone_verte_pos_rib.gif胸郭の動き方が悪くなると呼吸が浅くなり、体調不良につながっていきます。こういった問題を手技で修正していくと体調が回復します。

「不眠症です」
「手汗がすごく出ます」
「のどに異物感があります」
・自律神経系にトラブルが出ています。薬オンリーではそれほど良くなりません。体の機能低下をうまく修正していく必要があります。

「ふわふわした感じがします」「雲の上を歩いているような感じです」
「倒れそうになります」「船に乗った感じです」
・めまい症状~前庭系や小脳系などの障害

「天井が回ります」「目が回ります」「吐き気が出ます」
・急性のめまい症状

「気の遠くなる感じです」「汗が出て気分が悪くなります」
・血管系や心臓の機能障害の可能性

「吸い込まれる感じ」「頭がふらつきます」
・過換気症候群、うつ症状など

「高速道路を運転すると気分が悪くなり、高速に乗れなくなりました
・中枢性、末梢性

「ものすごく疲れやすくなってきました」
・内臓の働きの低下(副腎疲労や肝臓、呼吸器系などの働きの低下)が考えられますが、カイロで様々な方法があります。

「難聴」「耳鳴り」
・感音性、伝音声。頭蓋。その他。

精神疾患系や発達障害のみかた


うつ、統合失調症、発達障害、ADHDなど

考え方)
脳内の化学物質のアンバランスによって機能低下が起こっていることが、精神的な不調の原因になっていると考えられています。
たとえば、セロトニンという神経伝達物質が低活性だと「うつ」が引き起こされることになります。
ノルエピネフリンの量が増えすぎると、「不安症」。
ドーパミンの上昇があれば、「統合失調症」。
この神経伝達物質は、モノアミン類を呼ばれるのですが、このような考え方を「モノアミン仮説」といいます。
___________________
例:うつ
セロトニンの不足が原因である場合、セロトニンの材料と補因子を分子栄養学の観点から補います。

神経細胞間の情報を伝える脳の神経伝達物質のひとつセロトニンは、ナイアシン(ビタミンB3)や鉄、葉酸、ビタミンB6などの栄養素が必要です。
セロトニン不足の疑いがあれば、主原料のタンパク質はもちろんそのようなビタミン・ミネラルを食事やサプリメントから十分摂ることが、改善への一歩となります。
ちなみに、病院の薬はセロトニン再取り込み阻害薬などが出されるようです。

このように、分子栄養学的な観点からのアプローチのひとつは、神経伝達物質の正常化です。

そのために次のようなことを行います。

○それぞれの神経伝達物質の量の把握
・セロトニン
・アドレナリン
・ノルアドレナリン
・GABA
・グルタミン酸

○メチレーションの状態の把握

○参加ストレスの状態を把握

○体内の炎症の把握

○腸の状態を把握
・セロトニン産生
・アドレナリン代謝
・腸脳相関

○副腎の状態を把握
・低血糖
・炎症を抑える働き

ただし、セロトニン量がむしろ高いレベルの人もいます。
この場合、薬剤その他でセロトニン量を増やしてしまうと、自殺念慮の出るおそれがあります。

体内のセロトニンの多くは、腸内で作られていますが、血中のセロトニンと脳内のセロトニンとの相関関係については、まだよく分かっていないようです。
実際には、脳内のセロトニン量を決定する因子として、メチレーションの状態をみます。
たとえば、低メチレーションであれば、セロトニンの再取り込み輸送タンパク質が多く作られ、脳内のセロトニンは減ります。
このメチレーションの状態というのは、ある程度までは遺伝子レベルで決まっているようです。
アメリカのウォルシュ博士は、この分野の研究の第一人者で、彼によると
・うつの患者の38%が低メチレーション
・20%が高メチレーション
だということです。

彼によると、血中ヒスタミン濃度とSAMe/SAH比率がその判別の参考になるようです。
低メチル化状態では、SAMe/SAH比率が低くなり、血中ヒスタミンが上昇する。
高メチル化状態では、この逆になる。

○臨床では次のような項目でどちらのタイプかあたりをつけます。

「低メチレーション
・花粉症
・アルコールや薬物への依存
・何度も確認する。完璧主義タイプ。
・競争心が強い
・性欲が強い
・妄想や強迫的な傾向

「高メチレーション」
・不安やパニックがある
・アレルギーがある
・自分より他人を優先してしまう
・ドライアイや口渇がある
・芸術的なセンスがある
・睡眠障害がある
・体を良く動かす。おしゃべり。
___________________
「ウォルシュ博士の「うつ病の生化学タイプの分類」
メチレーションの低下・・・38%→低セロトニンなので、SSRIが効くタイプ
葉酸の欠乏・・・20%→セロトニンやドーパミンが高く、SSRIが効かない
銅の過剰・・・17%→ドーパミン低下でノルエピネフリンが高い
ピロールの異常・・・15%→高度なセロトニン・GABAの低下がある
毒物による影響・・・5%
その他・・・5%

このような生化学レベルでのタイプ分けによって、それぞれに必要な分子栄養学的アプローチを行うことで、神経伝達物質の合成やシナプスの活動性が正常化し、身体や脳の状態がよくなっていきます。

「このアプローチのポイント」
神経伝達物質の合成に必要な栄養素の量を正常化させること
・セロトニンはトリプトファンから合成されるとき、補酵素としてビタミンB6を必要とするので、不足のある人にはこれを補う。
・ドーパミンは2種類のアミノ酸からの生成過程で鉄や葉酸を必要とするため、不足のケースではこれを補う。
・同じようにノルエピネフリンでは、ドーパミンからの生成の時に銅が必要。
・GABAでは、亜鉛やビタミンB6.
これらの栄養素の量は、個人個人の栄養の代謝量や代謝酵素の遺伝子発現などで大きく異なるため、個別に調べていかなければならない。


『発達障害について』
『原始反射の残存』
『中枢神経系の統合不全』

○子どもの問題・・・子どもが最近扱いにくくなった。過敏な反応。反応に乏しい。各種の体の不調。
○大人の問題・・・残存する原始反射~高所恐怖症、人と接するのが苦手、体の不調がとれない

○発達障害・・・生まれつきの脳機能の発達のアンバランスさ・凸凹と、その人が過ごす環境や周囲の人との関わり合いのミスマッチで社会生活に困難が発生する障害のこと。

○「発達障害者支援法」による定義~世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)の基準に準拠
・・・『発達障害』とは、自閉症、アスペルガー症候群その他の広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害その他これに類する脳機能の障害であってその症状が通常低年齢において発現するものとして政令で定めるものをいう。
・・・てんかんなどの中枢神経系の疾患、脳外傷や脳血管障害の後遺症が、上記の障害を伴うものである場合においても、法の対象とする

○文部科学省(2012年)の調査・・・通常学級に在籍する児童・生徒の中で発達障害の特徴を示す子どもは全体の約6.5%で、約15人に1人の割合となる。
______________
○広汎性発達障害(PDD)・・・コミュニケーションと社会性の困難さを特徴とする障害
広汎性発達障害は、自閉症・アスペルガー症候群・レット障害・小児期崩壊性障害・特定不能の広汎性発達障害を含んだ総称です。

ただし、これまで広汎性発達障害というカテゴリーのもと、アスペルガー症候群、高機能自閉症、早期幼児自閉症、小児自閉症、カナー型自閉症などさまざまな名称で記述されていたものは、2013年に出版されたアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神疾患の診断・統計マニュアル』第5版)において、「自閉スペクトラム症/自閉症スペクトラム障害」の診断名のもとに統合。

○注意欠陥・多動性障害(AD/HD)・・・年齢的に相応した言動などに不注意・多動・衝動性の症状が複数見られる障害

○学習障害(LD)・・・知的発達には問題はないが「聞く」「話す」「読む」「書く」「計算・推論する」などの特定の能力を要する学習が極端に困難な障害

○知的障害 ・・・知的な発達の遅れがある障害
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○グレーゾーン・・・定型発達と発達障害の間の境界領域を指す俗称。医学的な診断基準を全て満たすわけではないものの発達障害のいくつかの特性を持ち、日常生活を送る上でも困難を抱えている状態であるとき、グレーゾーンと言われることがある。グレーゾーンには、その人の持つ症状や特性の程度やその現れ方が、体調や環境・場面によって左右されるという特徴がある。例えば、学校にいるときは症状が強く出るが、家では比較的症状が弱くなるといったことが起こる。

発達障害の現れ方
1)脳(中枢神経)の機能障害がある→改善の可能性がある
2)乳幼児期に症状が顕在化する
3)症状は進行性ではなく、介入の仕方や発達により変化する
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①発達に凹凸がある(ゆがみ)・・・広汎性発達障害(PDD)、自閉症
・特定できない広汎性発達障害
・自閉症
・アスペルガー症候群(障害)
・小児崩壊性障害

②行動や認知の量・質にかんして、同年齢の子どもの程度を超えている(偏り)・・・注意欠如・多動症(AD・HD)、学習障害(LD
・注意欠如…集中力にむら、忘れ物
・多動…椅子でモジモジ、手足のソワソワ、じっとできない
・衝動性…順番を待てない、他人の邪魔をする
※食生活の乱れのある子どもが多いようです。

③同年代の子どものできる知的活動ができない。達成年齢が遅い。(遅れ)・・・知的障害(MR)
参考図書)
・アプライド キネシオロジー シノプシス (科学新聞社)
・ブレインジムと私  ポール・デニッソン著
・ブレインジム-発達が気になる人の12の体操 (健康双書) 神田誠一郎
人間脳を育てる 動きの発達&原始反射の成長    灰谷孝著
・親こそ最良の医師 (gentle revolution)  グレン ドーマン著
・いのちの輝き―フルフォード博士が語る自然治癒力  フルフォード,ロバート・C.、 ストーン,ジーン著

【カイロプラクティックによるアプローチと可能性】

○まず脳半球の優位性について
・左右脳の優位性は、遺伝的に決定されている。
・発達過程においては、生後3~8年で優位性が決まり、全身で統合される必要がある。

・優位脳の判断は「利き目」「利き耳」「利き手」「利き足」で予測される

参考)
利き耳テスト・・・音叉を近づけてより聞こえやすい方は?
利き足テスト・・・胡坐で上の足は?背中を押されて真っ先に前に出る方の足は?
利き目テスト・・・どこかの一点を筒越しに見る場合、どちらの目に筒をあててのぞく?
利き手テスト・・・ベストハンドテスト
優位脳の判断~利き脳テス

※利き目、聞き耳、利き手、利き足が全て同じ側であれば理想的である。
※学習障害で多いケースとして、利き目が右で利き手左など。


○カイロで考える「神経学的統合不全」について
・神経系と身体の混乱状態のことで、からだの右側と左側の機能不全がある。
・求心性受容器が中枢神経システムの解釈と矛盾した情報を送ることが原因となる。

○神経系の混乱⇒「スイッチング」について
・このような神経系の混乱は「スイッチング」と呼ばれ、検査結果が逆転してしまい、カイロプラクティックの施術がうまく進まない原因となる。
⇒この場合、臨床ではスイッチングの修正を行ってから施術を行う必要性がある

・乳児では2~5ヶ月になるまで左右の脳半球が同期化しない。そのため両目の動きが同期していない。
※何らかの発達過程の影響によって、数十年後も同期化が安定しないケースもある
※大きなストレスを受けたりすることでスイッチング状態に陥ることもある
※発達障害の徒手的アプローチにおいても、このようなことを考慮する。

修正方法)
・KI27兪府と臍への刺激
・その他
※根本的な原因を探して、それを修正する事も必要
______________
クロスパターンについて)
遺伝的に決定されている脳半球の特性は、適切な機能のためにその優位性を全身で統合されなくてはならない。

クロスパターンの施術)

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子宮内~16週・・・反射活動
16週~6か月・・・橋、視覚と聴覚の一側性の活動
6か月~1年・・・中脳、クロスパターン、クロール両側の体を同時に活動させる、直立位への準備をおこなう重要時期
1年~5年・・・初期の大脳皮質の発達、継続的な両側性の発達、歩行
3年~8年・・・左右脳半球の優位性、継続的な神経学的な統合の発達


(参考1) 機能的離断症候群(FDS)について

○半側空間無視や失読症などの離断症候群ではなく、修復可能な機能的離断症候群がある。
・3つの特徴あるパターン・・・「左右半球のどちらかの領域の活動が低下している」「機能が高い側の半球領域の活動レベルが正常の活動レベルに比べて高い」「機能が弱い半球の活動減少と機能が高い側の活動増加。つまり、左右差が大きい」
・正常な脳機能は、通常左右の半球が調和して働くが、脳の左右の機能的なつながりに対する問題などがある状態。
・左右の調和的な脳機能が働いていない場合、片方の機能がオフ状態に陥り、結果として対半球が調和を整えようと強く働く。その状態が長く続くと、左右の脳が機能的に離断された状態になり、言語や非言語などにおいてさまざまな問題が引き起こされる。
・脳の不均衡の特徴・・・頭の傾き、免疫の弱さ、音やにおいの過敏、触られることが苦手、筋トーンの問題、偏食


アプローチの方向性)
弱化側の半球にカイロプラクティック的な刺激を入力する。あるいは五感を刺激したりすることで、抑制を賦活し左右の機能の調和を目指す。
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(参考2) 左右の脳の働きのトラブル(ヘミスフェリシティー)について

・左右の脳の働きの機能的なバランスがくずれている。片側の脳の機能が低下。
・固有受容器、GTOの刺激~対側皮質へ同側脳幹網様体活性、同側交感神経抑制~こういった部分で左右差が出ている状況
・左右の脳梁ではつねにコミュニケーションをとっているが、左右のバランスが悪くなることで体にさまざまな不調を引き起こす
・以前は、言語と視空間の情報処理について想定されていたが、今は大脳非対称性調節を含むより広い範囲を想定している。
・・・自律神経の非対称性調節、左右非対称の末梢感覚、楽観性と悲観性の感情バランス
・・・認知や注意、学習、感情に対しても関係

※大脳半球は、視床・扁桃体・海馬・大脳基底核・黒質・赤核・尾状核・小脳・脳幹網様体核・末梢神経系という構造の機能的非対称の可能性も含んで考える。
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ヘミスフェリシティの引き起こす体の機能異常に関して)

・筋骨格系の異常
伸筋群の機能亢進
脊柱内在筋の弱化による不良姿勢~左右の筋肉の柔軟性の偏り
骨盤底筋の弱化、頸椎や腰椎の前弯減少、胸椎の後弯増大、サブラクセーション
前後や左右での重心の動揺
左右の関節の角度差がでるので捻挫や腱鞘炎になりやすい

※バランス感覚が悪くなる為、背骨、首やあごの位置が歪みやすい
※ヘミ側の肩が持ち上がる、頭がそちら側に傾く、足の偏平。でん部の筋肉の左右差、肋骨の左右差などがおきる
⇒首、肩、背中、腰のコリや痛み、顎関節症、不良姿勢が発生する。
※ヘミ側の骨盤の下がり、股関節まわりの硬さ
※片方のつま先だけ外側を向く。巻肩で腕が内ねじれなど。


・自律神経の働きの低下
(起こりやすい症状)
めまいや立ちくらみ、耳鳴り、高血圧、無呼吸症
物がふたつに見える、頭痛、顔面神経痛、、顔や手足、内臓のしびれ、飲み込みにくい、しゃべりにくい、
動悸や不整脈など心拍数や拍動のリズムの変化、背中や胸の痛み、、おなかの不調(下腹部の痛み、下痢や便秘)
うつ、パニック、イライラ、対人恐怖、引きこもりなど

・子どもの発達障害と深い関係がある
⇒ADHDや自閉症、アスペルガーなど

※大脳皮質が未発達⇒反射的な行動や交感神経系の活動をうまく制御できない
⇒衝動的な異常行動、全身のさまざまな症状(過剰な交感神経活動~血流障害、消化不良、知覚過敏)

※自閉症のこどもは異常行動以外にその他の全身症状を併せ持っていることが多い。
たとえば、免疫系の問題(アレルギー症状、食物過敏)や
胃腸障害(消化不良、過敏性腸症候群、リーキーガット症候群など)など。
⇒腸粘膜障壁から未消化のタンパク質が通り抜けて抗原抗体反応が起こりやすい状況になる
~左脳は抗体を活性化させる役割/右脳はそれを抑える役割(免疫機能のコントロール)
⇒左脳の機能低下では感染がおこりやすく、右脳の機能低下ではアレルギーや食物過敏がおこりやすくなる

※自閉症のこどもの右脳と左脳はうまく連絡が取れていない状態になっている

※発達障害のこどもでは、同期しない左右の偏った活動パターンによって心身のアンバランスな状況を作っている。
~左脳と右脳が調和して統合された働きがうまく行われていない部分

※注意の偏向、衝動性、興奮性、多動のでる注意欠陥障害や注意欠陥多動症こどもでは、左右の大脳半球それぞれの特有性(側性化)が不十分になっている
~右脳の発達段階で障害⇒身体感覚↓、バランス機能や運動機能の発達に障害
~左脳の発達段階で障害⇒音を識別する能力や眼球運動の制御がうまくいかない、言語発達や学習能力の低下

__________
検査法)
自律神経系の検査
・血圧(上がっている側の機能低下)
・心拍数(多い方が機能低下)
・眼底鏡を用いた静脈と動脈の太さの比率(VA比率)、酸素飽和度、末梢血管の血流(貫流率)などの測定

目に関する検査
・盲点の大きさ
・寄り目にした時の寄り具合で内直筋の強さをみる
・眼瞼下垂の有無
・瞳孔反射・・・対光反射(反対側の脳をみる)や輻輳反射(同側の脳をみる)
・共同側方注視でのMMT(反対側を調べられる)

口まわりの検査
・舌の筋(舌先の向く側が↓)
・軟口蓋不全の有無
・口蓋垂の位置(下がった側↓)

臭覚の検査

聴覚の検査(反対側を調べられる)

筋力検査
~胸椎●番より上は前面に、下は後面の筋肉が緊張
~同●番より上で背面、下で前面で筋の弱化

※一側が画一的に機能低下しているというより、実際は部分部分で機能低下が混在している状況の方が多いと考えられるので、検査は様々なものを行う。総合的に見て判断する必要がある。
__________
アプローチ)
・前庭器官などを通して神経系に刺激を送る~神経ネットワークの統合性
・機能が低下している神経ネットワークや障害のある神経経路・神経細胞を活性化させる
・脳のトレーニング
・リズミカルな音とともに眼球運動
・四肢で反復運動
・その他省略

(参考3)子どもの発達過程における混乱・妨害要素

次のようなことで、子どもの正常な発達を妨げてしまう恐れがあります。

・いつも同じ側から授乳している・・・いつも授乳の際に片側の手足、目をに制限を加えることになり、両側性の神経機能の発達を妨げる。そのため、授乳の際は左右どちらからも行うようにする。

・離乳食に移行した際に、片手でスプーンの使用を強制する・・・大脳皮質と中脳の発達時期においては両側性の発達を十分に行わせたいが、それが達成される前に片方の側の優位性を強制してしまうことで、子どもの健全な発達を妨害してしまう。

・早く歩かせようとする、歩行器を使う・・・一つの段階の発達が達成されていないのに、次の段階に無理に誘導することで結果的に中枢神経の発達の遅延を起こしてしまう。

・左手利きを右利きに直してしまう・・・生まれつきの左優位性の発達があるのに、社会的な事情を親が考慮してわざわざ右優位に変化させようとするのは、神経学的統合不全を生むことになり、もっと大きな問題を生じさせる結果となる。

原始反射の統合不全

原始反射とは・・・赤ちゃんが使う生まれつき備わっている反射。この反射で外界に対応している。

原始反射の統合不全について・・・原始反射がコントロールされていない状態のこと。そのため、勝手に反応してしまう身体をコントロールすることが難しくなっている。大脳皮質の発達が不十分な子供はより顕著になる。原始反射調合不全がみられると、場にそぐわない行動や年齢に不相応な振る舞いとして現れる。

臨床で扱う原始反射)

○恐怖麻痺反射、初期子宮内反射、引き込み反射(FRP)
関連する問題)
・起立性調節障害 ・チック ・触覚防衛反応 ・自閉症スペクトラム(ASD)

特徴)
・かんしゃく、自己否定感、被害妄想、感覚過敏
・不安な状況において過度な緊張がでる。新しい環境への恐れがみられる。ストレス下で固まる。
⇒固視が困難で指をじっと見ると体に不随意の揺れや緊張が生じる。れは、固視微動(静止物体を見つめている時、わずかな目の揺れがある)の異常により、目が揺れないため補正作用として体を揺らしたり緊張させたりするからだと考えられる。
・胎児のときの統合不全により、内と外の感覚が弱いために漠然とした不安感に包まれているため、何か行動をおこすと大きなエネルギーを必要としする。このため副腎疲労も起きやすいかもしれない。
・息を吸う反射でもあるため排泄機能の低下をひきおこす。この場合、アトピー、アレルギー、気管支や免疫系の弱さが出る可能性。

(検査)
・マイヤーソン徴候 ・スイッチング
・輻湊眼球運動~指を近づけると体がむこうに押される(陽性)
・ディレクトウォーク
・驚かすと身体が固まる(陽性)
・直接ではなく、遠くからでもくすぐるとくすぐったいと感じる

(アプローチ方法)
・フックアップ
・スイッチングの解除
・変形オシレーション

○モロー反射
外的ストレスで両下肢を開いて閉じる
・関連する問題
ADHD、ADD で重要、感覚過敏、触覚
防衛反応
・特徴
外的ストレスを感じた際に強く反応し、初期の「闘争・逃走」反応を起こすため、不注意、多動性、衝動性が振る舞いとして現れる。また、副腎疲労症候群によるアレルギー体質、起立性調整障害の要因になることがある。
Moro 反射は動眼機能の発達段階として「注視」が絡むため、この機能が弱いと視界に入るもの全てに目を向けてしまう。この状態は「魚の目」と言われる外的に対する注意反応(魚は鳥の影など視界に入るだけで反射的に潜る)目の機能と発達障害にみられる振る舞いの関わりは強く「不注意⇒注目できない」「多動⇒周辺の方がよく見える」「衝動性⇒視界に映ったものを無視できない」などが考えられる。
Moro 反射は息を吐きだす反射であり、息を溜めておけないことを示す。このことから持続の苦手(運動、集中力、注意)が振る舞いとして現れる。また、息をはき続けることの方が楽なため、動き始めたら止まれない。そのため、「疲れるまでたら止まれない。そのため、「疲れるまで動き続ける⇔疲れて動けない」を繰り返す。
・検査
上半身と下半身の分離テスト
驚かす(小さいこどもには行わない)
腹筋群の検査(腹圧がかからないため、
タオルやボールを引っ張り合うとすぐに離す)
・アプローチ
スターフィッシュエクササイズ
副腎の調整


・関連する問題・・・感覚過敏、触覚防衛反応、ADHD、ADD
・残存すると慢性的な副腎刺激によって、副腎疲労がおこりアレルギーや起立性調節障害のもとになることがある。
・未来への不安(予期不安)、衝動的な振る舞い
・突然の音、光、刺激への感覚過敏反応
・衝動的な振る舞い
・偏食
・活動過多、ADHD、ぜんそく、アレルギー、副腎疲労、慢性病
・検査・・・上肢下肢の分離テスト、腹筋検査
・アプローチ・・・スターフィッシュエクササイズ、副腎に対して

※恐怖麻痺反射(受胎後5週~誕生時までに統合、吸気の反射)とモロー反射(生まれて最初の反射、呼気の反射)は二大反射として重要となる。
_______

緊張性迷路反射(TLR)
・関連する問題・・・発達性協調運動障害、注意欠陥、低緊張、学習障害
・前庭系の反射でバランス感覚や空間認識などに関連する。姿勢反射の基礎でもある。
・動きがぎこちない、バランス感覚がよくない、ふらふらしている
・姿勢が悪い、スポーツの成果が思うようにアップしない
・距離感がつかめない、でんぐり返しがうまくできない
・前方TLR・・・弱い筋緊張、前に転びやすい、猫背、ペタペタ歩く、高所恐怖症~モロー反射と関係
・後方TLR・・・強い筋緊張、後に転びやすい、ぎくしゃくしている、つま先歩き、上り階段が怖い、空間認知の弱さ~恐怖麻痺反射と関係
・検査・アプローチ・・・省略

発達性協調性運動障害、注意欠陥、低緊張、学習障害
・特徴
前方TLR と後方TLR があり、それぞれ現れる反応が違う。
前方TLR は、弱い筋緊張が特徴的で「フニャフニャしている」
「ペタペタ歩く」「前に倒れ込む」「猫背」「腕が挙がらない」「高所恐怖症」などがある。
後方TLR は、強い筋緊張が特徴で「ギクシャクしている」「つま先歩き」「協調運動の問題」「昇りの階段が怖い」「空間認知が弱い」などがある。
TLR は、姿勢反射、運動スキルの基礎であるため、運動の苦手としても現れる。
・検査
閉眼足踏み
・アプローチ
・スターフィッシュエクササイズ
・スーパーマン

○吸綴・探索反射
・関連する問題・・・発声、呼吸、食事、聴覚、ホルモンバランス
・残存があると口や唇まわりに過敏が起こる。舌が前方にとどまり発声の問題や吃音、嚥下や咀嚼の問題。
・統合されるとホルモンバランスの改善により、甲状腺や副腎の問題がよくなることがある。
・これらの反射が残っている場合、狭い歯列弓や上顎前突などを引き起こし歯列矯正を必要とすることがある。
・口呼吸になることが多くなりアデノイド、甲状腺に影響が出ることがある。
・食感の好みが出て、好き嫌いが多くなりやすい。
・音を立てて食事をしてしまう、麺類をすすれない。

・検査・・・舌の検査、口周りの検査

・アプローチ・・・舌骨のリリース、あいうべ体操、オクルーザルパワーゾーン、甲状腺調整、その他

・関連する問題・・・呼吸、コミュニケーション(発声)、食事、聴覚、ホルモンバランス、緘黙

・特徴
唇と口の周りに過敏が起こる。また、下が前方にとどまるため、「発声の問題」「どもり」嚥下や咀嚼の困難」などにつながる可能性がる。また、食事でクチャクチャ音をたてたり、麺をすすれなかったりするのも、この反射の残存が考えられる。ホルモンバランスの異常もみられ、この反射が統合されると甲状腺機能異常や副腎機能異常に改善がみられるケースもある。
舌の運動に関与する舌下神経前位核は動眼神経、滑車神経、外転神経に接続する。
そのため、下の運動と眼球運動は相関関係がみられ、この反射の統合は眼球運動の基礎発達と強く関連する(とくに水平眼球運動)
ジョン・E・アプレジャーの「頭蓋仙骨治療Ⅱ 硬膜を超えて」には、顎の機能と聴覚の間に関連を示す内容が記されている。
このことから、口周辺の反射である探索・吸啜反射の統合不全がみられる子供は話を聞けない傾向がみられる(耳が柔らかいこどもの特徴)

・検査
反射検査(鼻の下、鼻の横から口の向けて柔らかいもので擦る)、舌の視診

・アプローチ
口の周りを擦る
舌骨リリース
オクル―ザルパワーゾーン
舌筋リリース
あいうべ体操
甲状腺の調整

○脊髄ガラント反射、ペレーズ反射
・関連する問題・・・夜尿症、側弯症、聴覚過敏、注意力や集中力の問題
・じっと座っていられない
・おねしょが直らない
・体の動きのスムーズさの問題
・検査・・・ガラント反射検査、ペレーズ反射検査
・アプローチ・・・スノーエンジェル、腎臓や膀胱の調整
※大人の場合は完全に消えないので、定期的なエクササイズが必要となる。

夜尿症、側彎症、聴覚過敏、注意力、集中力
・特徴
胎児のとき、羊水越しにひびく外界の音を振動として感じ耳に届ける働きがあることから、この反射が統合されていないと聴覚に影響する。
ガラント反射は、膀胱反射を喚起し排尿が促される。また、この連絡を行う恥骨反射は腎泌尿器系、骨盤底筋のトーン、生殖器との関連が考えらえることから、泌尿器系の弱さや夜尿症との関連が考え骨反射は腎泌尿器系、骨盤底筋のトーン、生殖器との関連が考えらえることから、泌尿器系の弱さや夜尿症との関連が考えられる。

滑車神経異常の兆候がみられることが多い。このことから滑車神経の代償性頭位がみられることがあり、横に読む場合はスムーズに字を追うことが難しい。

・検査

ガラント反射検査(腰椎レベルの脊柱外側付近を縦に擦る)

ペレーズ反射検査(L3,4レベル、T3レベル付近を横または同時に擦る)

・アプローチ

スノーエンジェル

腎臓の調整

膀胱の調整

「6と9」「qとb」の文字を使って滑車

神経の調整




○手掌把握反射(パーマー反射)・・・手のひらに触れると、つかむように握る
・関連する問題・・・力加減が分からない、手を使うと疲れる、不器用
・ピアノを弾いたりするとき姿勢が崩れる
・鉛筆の握り方が不適切、字が下手
・検査、アプローチ・・・省略
※バブキン反射・・・探索吸綴反射と手掌把握反射をつなぐ反射

手のコントロールが苦手になるため、手先の不器用や力加減の苦手として現れる。
また、字が下手、書き順や漢字間違いなども多くみられる。また、乳児期のお座りから立つ段階に困難が現れる。
手掌把握反射で母乳がたくさん出るようにおっぱいをマッサージし、探索・吸啜反射で母乳を吸う行為を繋ぐ反射にバブキン反射(移行反射)がある。
バブキン反射の残存傾向として手根管症候群や下腿の筋緊張などがみられる。
・検査
手掌把握反射検査(手のひらの母指、示指間から豆状骨の方へ2、3回こする)

・アプローチ
手関節の調整
手指、手掌のマッサージ
手掌のアイソメトリック
上肢を8の字に回す
肺の手関節の調整
手指、手掌のマッサージ
手掌のアイソメトリック
上肢を8の字に回す
肺の調整
手遊び



○足底反射(新生児プランター反射・バビンスキー反射)
・関連する問題・・・バランス感覚の悪さ、スポーツが苦手
____
・歩行の遅れ、靴を履いていられない、靴下を脱ぎたがる
・立っている時の腰痛、慢性的な足首やすねの痛み
____
・つま先歩き
・ふくらはぎの硬さ、ハムストリングスや腰背部移行部の問題
・上目使い
____
・偏平足、母趾のところに靴の穴が開く
____
・かかと歩き、どしどし歩く、かかとに痛み、アキレス腱痛、シンスプリント
・体幹不安定、バランスの悪さ
※足指の問題~ハンマートゥーなど

・検査・・・バビンスキー反射
・アプローチ・・・足底や足指のエクササイズ、その他
バランス感覚の悪さ、スポーツの苦手、
ゆらゆらする
・特徴
足底のアーチと脊柱の生理的湾曲の相関関係から、足底反射が活性化している側でガラント反射も活性化していることが多い。
バビンスキー反射が残存し、スポーツをしていると親指に慢性的な血豆があったりする。
新生児プランタ―反射では、同じところに靴下の穴が開いたりする。
足底反射は、感覚過敏のようで足底の感覚受容器が上手く成長していないため、一年中裸足で生活する感覚の鈍さも併せ持つ。
また、足底の感覚の鈍さからバランス感覚も悪く運動に困難が生じる。
・検査
バビンスキー反射検査
・アプローチ
足関節の調整
足底のマッサージ
足趾のアイソメトリック
下足底のマッサージ
足趾のアイソメトリック
下肢を8の字に回す
大腸の調整
つま先歩き、踵歩き、内反歩き、外反歩
き(ホームサポート)

○非対称性緊張性頚反射(ATNR)
首を向いた側の上下肢が伸展し、反対側が屈曲する反応
・関連する問題・・・ADHD,学習障害、発達性協調運動障害、斜視、左右盲
・ボールを投げたりとったりが困難
・書字や筆圧の問題、板書が苦手
・真中が分からない
・スポーツが苦手になる
・大人の場合では、慢性的な首肩の問題
・検査・・・四つ這い検査
・アプローチ・・・略
ADHD、学習障害、発達性協調運動障害、
深視力の問題、斜視、左右盲
・特徴
左右の脳が強調されていないため、正中を挟んだ左右の動きを協調させることが困難であり、自分の正中もうまく認識できない。
そのことから「ボールを投げる」「水泳のクロール」などの運動の苦手や
正中がわからないことで識字の苦手が現れる。

・検査
四つん這いで肘を軽く曲げ、脊柱を真直ぐにした状態で頭部を左右に向ける
・アプローチ
カイロプラクティックアジャストメント
トカゲエクササイズ
心臓の調整
小腸の調整


○対称性緊張性頚反射(STNR)
・関連する問題・・・姿勢の問題、目の遠近調節
・検査・・・四つ這い検査
・アプローチ・・・キャットエクササイズ、その他
姿勢の問題、目の遠近調整
・特徴
ハイハイの状態で顔をあげ、遠くをみることができるようになることから、目の遠近調整をコントロールするようになる。
また、遠くを見るときは副交感神経、近くを見るときは交感神経が働く。そのため、目の遠近調整が苦手であると自律神経の切り替えも苦手とも考えられる。
目の遠近調整に苦手は距離感がわからず、ボールのキャッチが苦手、パーソナルスペースの距離感がうまくとれないということにも関連する。

・検査
四つん這いで肘を軽度屈曲させ、頭部を
屈曲伸展させる

・アプローチ
キャットエクササイズ
AK フィクセーション
_______________
○対称性緊張性頚反射は8か月まで、それ以外は6か月までで統合される。
このように原始反射は、成長発達とともに統合されるが、完全いなくなった状態ではなく、大脳の成長にともなって抑制され消えるようになる。
ただし、緊張などで大脳の機能低下が起こると出現したりすることがある。

○3歳までに原始反射がうまく統合されていない場合は、早めに働きかけていく。
・ボーダー:3~6歳、6~10歳、10~14歳、14~20歳
・逆子(下肢内旋など)、帝王切開(生まれてくるときの刺激が弱く反射の残存が出やすい)、難産(圧痛変動が大きい)などのケースでは、より積極的なアプローチが必要になる。ケガや事故にあったケースも同様。
・14歳を超えると働きかけの難易度が上がる
・大人になっても原始反射の残っているケースはよくあるが、この場合エクササイズ等つねに行って調整しておく。
__________________
アプローチの方向性)
どの神経発達の段階で問題が生じたのかを検査し、そこから再度神経発達を促す刺激を入力する。

_________________
各種エクササイズを行うための参考サイト)

https://ameblo.jp/braingymlearning/entry-11338117777.html

施術例~来院された方の喜びの声
改善された方のご厚意により、写真撮影その他の許可をいただきました。
本当にありがとうございます。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの参考材料になると思います。

2020年12月
120324901_3150717028384717_2886218797398385604_o.jpg「不安感、やる気の低下」30代女性(大阪府)
主訴:意欲の減退、食欲が出ない、昼前から眠気、常に不安、肩や腰の痛みコリ
○心療内科でうつの診断があり、レクサプロ、サインバルタなどの処方。
○初回(8/12)、頭蓋や呼吸器系、内臓などの施術。
○各種データその他から考察して・・亜鉛50㎎、ビタミンC4㌘以上、ビタミンB6朝晩、プロテイン5㌘数回
(量が足りないと効きません。また余計なものを摂ってもだめです。亜鉛など通常の量をはるかにオーバーしていますが、個人の遺伝子レベルなどで必要量に数倍の開きのでることもあります
○2回目(8/29)、やる気が出てきた。
○3回目(9/26)、すごく調子が良い。以前より服用していた強迫性障害などの薬が辞められた。

2020年10月
120326049_3169158136540606_2027929008467765156_n.jpg「ひどい動悸」80代女性(香芝市)
・ひと月前より、朝にひどい動悸が起こり救急車でたびたび運ばれている。
・下肢のだるさや右肩の痛みもある
・手術歴・・・胆のう、右肩、白内障
・胃腸の状態・・・良好ではない(胸やけその他)
・血液・・・好中球44、リンパ球45.6、MCV98、MCH32、CRP0.09
・薬剤・・・高血圧、高コレステロール、胃薬
______
・高コレステロール薬~スタンチン系製剤~COQ 10↓~長期服用で心臓に影響の可能性
・胃薬~胃酸抑制剤~アミノ酸などの分解力↓~B12 不足~赤血球肥大~MCV(赤血球の大きさ)↑~血流↓など
・好中球とリンパ球のバランスをみて~自律神経にトラブル
・食生活・・・小麦系の食品が大好き~グルテン(小麦タンパク)の消化不良が長期間にわたってあるとすると、小腸の粘膜の透過性亢進や回盲弁障害を引き起こします~免疫系の異常~各種病気系のリスク↑

○早くよくなるために高容量のビタミンや亜鉛などを数種とってもらう事にしました。一方、消化不良を起こしているかもしれない食品の排除などもアドバイスしました。

○8/31初回で、3回目の9/18には動悸の程度がけっこう軽くなったとのこと。
4回目の10/2には、朝の動悸が消失されていました。

2015/4月7日
DSCF4355.JPG「原因不明の腹痛と体調不良」:30代主婦(香芝市)
・7年前から吐き気や原因不明の腹痛に悩まされている
・パニック障害なども起きるようになっている
・打撲歴や手術歴(帝王切開)あり

施術)
・骨盤と骨盤隔壁、尾骨など
・内臓・・・胃、左結腸局、横隔膜など
・頭蓋・・・側頭骨など
結果)
5回の施術で、腹部の違和感や痛みが消失。体が楽になりつつある。

2015/2月8日
DSCF4399.JPGパニック発作、体調不良(手足に力が入らない、腹部の不調):30代男性(奈良県)
病歴)
・学生時代、部活でたびたび首にけがをしていた
・数年前、仕事をしていて、首筋や左胸部に痛みが出る
~左手の握力が減少~左脚の力が減少
~パニック発作、頭痛、胃腸のけいれんが出るようになる
・胃痛、下痢や排便の不完全感、腹痛

医療機関の受診)
’13年10月、総合病院で診察~10種類の薬剤が処方

施術と経過)
骨格・・・頸椎2番、胸椎5番、尾骨、左仙腸関節、前頭骨、胸郭
内臓・・・回盲弁、オッディ括約筋周辺、胆嚢
筋肉・・・斜角筋、小胸筋、大小円筋

・初回’14年12月16日・・・回盲弁症候群としての施療

・2回目’14年12月23日・・・頸椎と頭蓋、内臓の施療

・3回目’15年1月6日・・・胸郭などの施療

途中結果・・・パニック発作が減っている

・4回目’15年1月20日・・・脊柱、尾骨その他

・5回目’15年2月5日・・・左第8肋骨矯正、上部胸椎矯正

結果)
・肩こりと胃痛が改善されている。
・ずいぶん体の調子がよい感じ。
・パニック発作が改善。

考察)
左上肢に胸郭出口症候群があったようです(左手握力減少の原因)
胃腸の調子の悪さは、回盲弁や胆嚢~オッディ括約筋のゾーンにトラブルがあったようです。
パニック発作は、胸郭の可動性減少や頭蓋の変位、腹部のトラブルなどが関与していたと思われます。

2013/8月19日
DSCF3581.JPG仕事がハード過ぎて、めまい、吐き気、頭痛」:20歳、美容関係(香芝市)
○「2週間前から、頭痛と吐き気・めまいがひどくなりました」
○「毎日、昼食後より決まって頭痛が出てきます。ズキズキする痛みで、とてもつらいです」
○「このままだと、仕事を辞めなければならないと考えています」
○「長時間、立ちっぱなしで、腰も痛くなっています」

(施術)
・頚椎の調整
・内臓の調整・・・胆のう、十二指腸
・トリガーポイントに対して・・・側頭筋、小胸筋など
・脳硬膜の施療、頭蓋の施療
(結果)
施術2回目・・・「1回だけ頭痛がありましたが、あとは楽でした。肩は少しこっています」
施術3回目(初回より10日後)・・・「頭痛は出ていません。腰が少し痛いです」
施術4回目(初回より24日後)・・・「頭痛は出ていません。かなり体調が良く、以前とは雲泥の差です」

2013/8月25日
DSCF3586.JPG「吐き気があり、最近食事がおいしくない」:40歳、主婦(東京都)
・胃痛が続いている
・吐き気や食欲不振が続いていて、食事がおいしく感じられない

(施術)
胃痛などに対して
・内臓の施療
(結果)
施術1回目・・・「施術後、とても良く寝れて、汗をものすごくかきました」
施術2回目・・・「食べ物がおいしく食べれるようになりました」
施術4回目・・・「調子よいです」

2012/11月20日
DSCF3238.JPGめまい、手のしびれ:50代女性(河内長野市)
○4年前より突然めまい症状…「横になると浮遊感」「パソコン使用中に、クラッとか、クラ~~とするめまい」
○「右手が冷たく、薬指と小指にしびれ」
○「胃の不快感と同時に、不安感や動悸など」・・・外食や油ものを食べると翌日、吐き気や頭痛
○首がこると、目の奥に光が走る。頭皮や顔面のしびれ。閃輝暗点あり。
○「右の頬のピクピクが間欠的に数年間ある」
○「病院(整形外科、内科、脳神経外科、耳鼻科、眼科)、カイロ、オステオパシー、整体、鍼灸などに17軒行きました。
その内12軒は5回以上通ったが改善がなく、あとの所では、治療直後から余計に症状が悪化したので不安になり、1回のみの治療で終わっています」
○「整形外科の頚腕症候群のリハビリやマッケンジー法なども行っているが、よくならず困っています」

施術結果)
初回より17日後(施術を3回行った時点で)
・「めまいが10→2に軽減しています」・・・頸椎と後頭部の末梢神経と内臓の施術を行う
・「顔のピクピクがなくなっている」・・・首周りの施術を行う
・「手のしびれが10→1または1.5になっている」・・・胸郭出口症候群に対する施術を行う
・「首がものすごく動かしやすくなりました。前に曲げた時の痛みが取れました」・・・頸椎の施術で改善
・「血圧が下がって正常値になりました」

2013/1月13日.
DSCF3246.JPGめまい、ふらつき、首肩のこり:40歳代、会社員(大和高田市)
○「仕事中、少し上を向いたりすると、ふらつきが出てつらい」
○首や肩こりがある
○腰痛・・・立ち上がった時、右腰に痛みが出る
○膝痛・・・右ひざにだるい痛みが出る
○「体が左に傾く感じがする」
○10年前、血の気が引くような状態(パニック障害)、手のしびれも出てレントゲンを撮った(下部頚椎に骨棘)

(施術)
胸郭、頭蓋を中心に膝や腰などの施術

2012/9月3日
DSCF3117.JPG体調不良:30代女性(上牧町在住)
○肩こり・・・中学生のころから
○腰痛・・・最近出てきた
○胃腸の調子が悪く吐き気もある
○深い呼吸が出来ていない
○起立性のめまいがある
○右こめかみ近くで頭痛が起こる

【施術後】
「浅かった呼吸が、深くなっている」
・・・胸郭の膨らみ方がかなり改善しました
・・・肝臓や下行結腸などの癒着が改善出来ました
・・・骨盤や脊柱の矯正で、脚長差(1㎝)が無くなりました

2012/4~5月
DSCF2784.JPG自律神経失調症(頭痛、肩こり、食欲不振、不眠):50歳代 主婦 王寺町在住 

○ひと月前から食欲がなくなって、ひどい体調不良になっている
○不眠症は数年前から続いている

【経過】
1回目の施術後・・・「食欲が戻ってきた。以前と同じぐらいの食事量になっている。頭痛も半減している」
2回目の施術後・・・「数年間飲み続けていた睡眠薬なしで、眠れる日が増えてきた」
3回目の施術・・・「調子が良い日が続いている。食事をするのが楽しい」

・この方の場合、内臓の間膜の癒着がきつく内臓マニピュレーションを行うと内臓によい動きが出てきました。
ご本人によると「腸にくっついていた何かがはがされた感じ」だったそうです。
・頸椎1番と仙骨のゆがみは、常に体調不良の大きな原因の一つとなり得ます。こういった骨格の調整も行いました。

2012/5月
DSCF2985.JPG産後のひどい疲れ、頭痛、肩こり:30代主婦(大阪府枚方市)

○産後より、気分の落ち込みがひどく心身ともに疲れている・・・病院での診断もある
○腹部の手術も数回行っており、たびたび手術跡に鈍痛がある
○片頭痛があり、薬を服用している
○肩こりや腰痛がある
○顎関節症がある・・・開口時にクリック音

【検査】
・頚椎2番にゆがみ  ・骨盤のゆがみ
・頭部の筋肉(側頭筋や前頭筋)に過緊張
・咬筋の過緊張
・内臓間膜の柔軟性低下
【改善の経過】
施術2回目・・・開口時のクリック音が消失(顎関節症)
施術4回目・・・腰痛や肩こり、頭痛の程度が低下
施術6回目・・・「腹部の鈍痛は、波があるものの最近は楽になっている。ひどい頭痛も最近起こっていない。」
施術8回目・・・「疲れも取れてきた。今は、右の肩こりと首こりが気になる程度」

2011/5月
DSCF2509.JPG産後の疲れ、頭痛、ふらつき、呼吸が浅い、肩こり:30歳代主婦(香芝市)

○産後より、心身共に疲れがひどくなってきた。
○「息が十分吸えない感じがする」
○後頭部が締め付けられるような痛みが頻繁に出ている
○「ふらつきやめまいのような症状が出てきた」

【検査】
・頚椎と骨盤にゆがみ
・後頭部下の筋肉群に過緊張
・内臓の機能低下・・・横隔膜の緊張、肝臓や腸間膜の柔軟性低下
【経過】
・初回施術後・・・「息が気持ちよく吸い込めて、気持ちよい。肩や首が楽になっている」
・施術3回目来院時・・・「めまいやふらつき、頭痛がなくなった。」

2010/10月~
DSCF2527.JPG不眠 肩こり 疲れがとれない:会社員40歳(大阪府太子町在住)
○仕事柄、夜遅くに就寝することが多い
○長時間座り仕事をするケースが多い
○「食生活が乱れていると思う」

【施術】
・頚椎1番2番の矯正  ・仙骨の矯正
・内臓マニピュレーション・・・S状結腸、回盲弁、右腎臓にやや圧痛あり
・首や肩の筋肉の調整
【経過】
・1回目の施術後の報告・・・「翌日にびっくりするぐらい便が出た」「体が軽くなっている」「眠りが深くなったような気がする」
・その後も定期的に施術を受けに来ていただいています。

2011/4月
007.JPG生理不順、腰痛:49才女性・パート職(王寺町在住)
【施術内容】
・骨盤・・・おもに仙骨に対する矯正
・内臓マニピュレーション・・・横隔膜や肝臓、腸に対して
・頸椎などの骨格調整
・過緊張のある筋肉に対して

2回目の施術後___ご本人の報告
・「生理不順が正しくなった・・・28日周期で6日」
・「腰の痛みが、翌日に改善していた」
・「息がしやすくなり、真っ直ぐ立つようになり、ふらつきがなくなった」
・「体重が一年ほど増えるばかりだったが、4kg.ほど減っていた」
・「だるさがとれ、食欲もわいてきた」
・「汗の出なかったのが出るようになった」

2010/2月
DSCF2729.JPG全身疲労、右肩コリ:30歳代 製薬会社営業(奈良市在住)
○車での移動時間が長いためか、腰痛持ちである。 
○仕事柄、暴飲暴食になりやすい。
○疲れが取れない。肩こりもつらい。
○最近、ジョギングを始めたところ、足の小指が痛くなってきた。

【施術】
・内臓マニピュレーション・・・肝臓を中心に胃腸など
・骨盤と脊柱の可動制限部に対する施術・・・腰痛に対して
・足の施術・・・小指の痛みに対して
【経過】
・足の小指の痛みは、すぐに取れる
・月に一度定期的に腹部中心の施術を受けられています・・・その後「健康診断の数値が良くなった」

ノートと考察・・・各種情報のまとめと考察

○このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
○私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
○「現時点での良い・正しそうと思う内容」を書いていますので、今後、適宜「訂正や追加」を加えます。
○疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

自律神経失調症
症状)
不眠症、のどに異物感がある、まぶしく感じる、多汗症、気分障害、全身疲労
頭痛(頭重感)、耳鳴り、めまい、肩こり、動悸、食欲不振
微熱、体の一部のふるえ、生理不順、情緒不安定など

原因)
○体の構造の問題~神経系の問題・・・骨盤や脊柱における可動性の問題⇒自律神経系の機能低下につながる可能性
○膜組織のトラブル~血液やリンパ循環の問題・・・筋・筋膜や内臓の膜、頭蓋や脊柱を内張りしている硬膜などの膜組織の可動性低下で正常に働けなくなっている。
○生活習慣の問題・・・無理に体を酷使している。睡眠時間の問題など。
○化学的な問題・・・体に取り入れるものに気を付ける必要があります(食生活の問題)。
○心理感情の問題・・・精神的なストレス(心の問題)が、現在や過去にある場合。

手技的アプローチ例)

・カウンセリング・・・お困りの問題についてお話をうかがいます

・骨格の調整・・・ソフトな施術を行います。骨格に正常な動きが付くと自律神経系などにも良い影響が出ます。

・筋肉に対して・・・目まいや不整脈、頭痛などの原因になっていることがあります。

・経絡治療・・・経絡に問題のある場合。

・呼吸の改善・・・呼吸の浅い方が多いです。胸郭の可動域アップなど。

・クラニアル(頭蓋仙骨療法)・・・様々な機能をよくします。とてもソフトな施術。

・内臓マニピュレーション・・・精神状態は、内臓の状態とリンクしている部分があります。たとえば、腸には脳のようなニューロン細胞があります。

・心理的障害に対するセラピー・・・ネガティブな感情を取り除くセラピー
トラウマ・不安・うつ症状・パニック障害などの緩和を目的に行います。
従来のカウンセリングの様に話をカウンセラーが傾聴するようなものではありません。
ネガティブな感情を引き起こす記憶のメカニズムに働きかけて 記憶を呼び起こさないようにする療法です。

家庭で)
サプリメント・・・セントジョーンズワートなどが有効です。
ただし、他に何か薬を飲まれている方は、種類によって飲み合わせの問題があります。
⇒パキシル、ルボックス、NSRIなどとの併用を避ける
副作用として日光に当たるとかゆくなる方がいらっしゃいます。(日光過敏症)
妊娠や授乳中の方も、避ける。

食生活
(例)甘いもの(砂糖)の取り過ぎ
・急激な血糖値上昇後には、急激な血糖値の下降があります。
このとき、シュガーブルーと呼ばれる気分の低下を招きやすくなります。
・砂糖を代謝する際には、カルシウムとビタミンが消費されます。これは、人体の血液を弱アルカリ性に保つための反応です。
したがって、砂糖の取り過ぎによって、ミネラル分が損なわれますので、体調不良を招く恐れがあります。
・チョコレートなどには、頭痛を引き起こしやすくする成分が含まれています。

運動
運動不足で体幹の筋力が低下している場合、精神的な面でもマイナス作用を引き起こしやすくなります。
人間の体は動かすように出来ていますので、動かさないことで心身に様々なマイナス作用を及ぼします。

不眠症
・脳硬膜へ働きかける手技など中枢神経への働きかけが良い結果をもたらすことがあります。
・不眠でお困りの方は、身体のどこかに硬い場所があるものです。頭部、腹部、足、脊柱など。
・睡眠薬を服用されている方は、お早目にご相談ください。

手技的アプローチ)
・骨格に対して・・・頸椎、胸椎、骨盤、頭蓋その他
・内臓マニピュレーション
・神経系に対して

めまい
めまいの種類
①ふわふわする動揺性めまい
雲にのっているようなふわふわ感。船に乗っているような不安定性。
・平衡感覚の障害
・前庭系、固有感覚系、小脳系、視覚系の障害
・ゆっくり発症する
②回転性のめまい
自分自身が(周囲が)回る。嘔吐や眼振を伴う。
・末梢や中枢前庭系の片側性の急性障害
・急性の発症

③漠然としためまい
・頭のフラフラ感
・倒れそう、吸い込まれる
・過換気症候群やうつ病、不安症候群などの人によくある
・頭痛や肩こりなどの症状を伴っている場合…自律神経失調症、更年期障害の症状
・検査では特に異常がない場合…過度の疲れ、ストレスによる心因性のめまい


④意識が無くなるめまい
・血圧の急激な変動で脳の血流量が急低下して発生…起立性低血圧、貧血、高血圧
・血管系や心臓の機能障害の疑い
・発汗や悪心、不安定感
・一時的な視力喪失
・気が遠くなる感じがする

・その他…鎖骨下盗血現象
・耳の中では平衡器官と聴覚器官は隣接。耳に障害のあった場合耳鳴りや耳閉感、難聴を併発しやすくなる。
・めまい反射により吐き気やおう吐を伴う事もある。
・激しい頭痛や神経症状(手足のしびれ、顔面麻痺、しゃべりにくい、二重に見える)を伴う場合は、脳神経外科等での検査が必要。

めまいに関係する器官
・中枢性・・・前庭神経核、小脳
・末梢性・・・内耳(三半規管)、前庭神経、頸部交感神経、椎骨動脈、後頸部の筋群

※初めて、めまいが起こった時は病院の検査を受けておく事が重要だが、CTやMRIなどの検査で異常がなければ危険性がかなり減ると考えられる。

手技的なアプローチ方法)
椎骨動脈や後頸部の筋群に対して・・・上部頸椎などの施術
頸部交感神経に対して・・・手技による交感神経ブロック
三半規管や前庭神経など・・・前庭動眼反射を利用する方法、サッケードや追跡眼球運動などの方法

ジストニア
・脳(主に大脳基底核)や神経系統の何らかの障害による不随意で持続的な筋収縮にかかわる運動障害の総称。
・筋肉の緊張の異常によって様々な不随意運動や肢位、姿勢の異常が生じる状態
・日本神経学会の用語では「ジストニー」と表記
・持続的または不随意的に筋肉が収縮したり固くなったりすることをジストニア運動といい、ジストニア運動を伴う疾患をジストニアと呼ぶ。
・知的機能障害および、視力・聴力など感覚機能障害はなく、生命に関わる疾患ではない。
・筋肉が自分の意思通りに動かなくなり、異常な動作や姿勢になる。
・発病の早い段階においては、ストレスや情緒により影響されることもある。

具体的な症状)
・首が傾く・・・上下や左右
・足や首がねじれる
・身体が歪む
・眼瞼痙攣・・・まぶたが勝手に閉じようとする
・口を歪ませる 、 唇を突き出す
・声が出ない、出しにくい
・鉛筆や箸が持てない、持ちにくい
・字が書けない、書きにくい
・ピアノ・ギターなど特定の楽器が弾けない、弾きにくい

臨床症状の特徴)
・常同性 ・・・異常な動作や姿勢のパターンは、患者ごとに一定で反復・持続し、日によって痛い場所や姿勢が違うなどがない。
・動作特異性 ・・・ある特定の動作のみに伴って症状が現れることが多い。典型的には、字を書く時だけに起きる書痙。
・知覚トリック・・・特定の感覚刺激によって、一時的に症状が軽減することが多くある。たとえば、頬に手を当てると一時的に改善する痙性斜頸。
・早朝効果・・・起床後しばらく、症状の軽いことがある。
・オーバーフロー現象・・・動作時の環境で症状が増強~本来その動きに不必要な筋が不随意に収縮する
・フリップフロップ現象・・・何らかのきっかけで症状が、急に増悪、または軽快することがある。

分類)
部位別
・全身性 ジストニア…主に幼少期から発症する
・局所性 ジストニア    …痙性斜頸、眼瞼痙攣、書痙、痙攣性発声障害など
・分節性 ジストニア …局所性ジストニアが隣接領域に波及する
原因別
・本態性ジストニア (原因のよくわからないもの)
~全身性ジストニア ◦、若年発症型、成人発症型、孤発性、遺伝性
 局所ジストニア 、痙性斜頚 (頚部ジストニア)、眼瞼けいれん
 書痙、職業性ジストニア、痙性発声障害など
・二次性ジストニア (脳の病気で二次的に生じるもの)
~脳性麻痺、脳血管障害、脳炎、先天性代謝異常などが原因
発症年齢別
・20歳前・・・小児期から発症する全身性ジストニア
・20歳後・・・成人した後に発症する局所性ジストニア

原因)
・筋緊張を調節している大脳基底核の働きの異常によっておこると考えられている。しかし、本態性ジストニアの場合、病理学的研究で脳に明確な異常は認められていない。
・他の疾患の後遺症として二次的に起こる場合、MRIやCTの検査により、大脳基底核の中(特に淡蒼球)に病変が見つかったり、病理学的変化があることがある。

病院で)
・ 神経内科・・・大学病院などで専門の科のあるところに行かないとなかなか診断の付かないこともあるようだ
・ その他・・・精神科、心療内科、脳神経外科、整形外科、リハビリテーション科、眼科、耳鼻咽喉科など
・ 検査・・・頭部CT、MRI、脳波、筋電図、血液検査など
・治療・・・内服療法、ボツリヌス毒素療法、外科的治療法、バイオフィードバック療法、MAB療法、経頭蓋磁気刺激 (TMS)、鍼治療

特徴)
症状が常に一定であること、発症の初期には朝は調子がよく、午後から夜にかけて悪化すること、体のある部分をさわったりすると症状が軽快したりすることなどが特徴。
全身性ジストニアでは進行すると全身の捻転がひどくなりけいれん発作と間違われることもある。
多くの本態性ジストニアでは脳のMRIなどで異常がみられず症状が理解しがたいため、ヒステリーなど精神的なものとして受け取られることも少なくない。

検査所見)
・本態性ジストニアではCTやMRIでは脳の形に異常はみられない。
・筋電図で伸筋と屈筋が同時に動いてしまう所見(共収縮、相反性抑制の障害)がみられる。
・遺伝性ジストニアを疑う場合、遺伝子検査

眼瞼けいれん
・両側の眼輪筋に不随意に攣縮が反復出現する疾患で、特発性の局所性ジストニア。
・主な症状(初期)…下眼瞼部のピクピク感、眼瞼の刺激感・不快感、まぶしい、まばたきの回数が増える
・主な症状(進行)…上眼瞼部に進行、眼瞼が頻繁に攣縮、開瞼障害(機能的な失明状態)

メイジュ症候群
・眼瞼痙攣に顔面、口、下顎、咽頭、喉頭、頸部など他部位のジストニアを合併する疾患。
・眼瞼痙攣は特に疼痛を伴う疾患ではないが、メイジュ症候群は疼痛を伴い顔面の変形を来すことがある。

痙攣性発声障害
・喉頭や声帯の筋肉に影響する特発性の局所性ジストニア
・ 声帯内転型…発声中断、力んだ声、声がしゃがれる、声量が小さくなる、呼吸困難
・ 声帯外転型…声が低くなる、息が漏れるような声、音声がかすれる、声が出ない

痙性斜頸(けいせいしゃけい)
・頭頸部の筋緊張異常により頭位に異常を生じる疾患で、頸部ジストニアとも呼ばれ、特発性の局所性ジストニア
・主な症状…頭部の回旋、側屈、前屈、後屈、下顎前突、肩挙上
・症例の多くは症状を複数合併。また、側彎や躯幹のねじれ、振戦や頸部痛を伴う例もある。

書痙(しょけい)、職業性ジストニア、上肢ジストニア
・上肢の筋緊張異常により、巧緻運動障害をきたす特発性の局所性ジストニア
・主な症状…痺れ、震え、こわばり、脱力
・職業性ジストニアは、音楽家、職人などにみられる。過剰な繰り返しの同一作業で、上肢が筋痙攣を起こし、動かなくなったり、動いてはいけない指が動いたりする。口部に起こるケースもある。
・上肢ジストニアを生じる職業…音楽家(ピアニスト、バイオリニスト、ギタリスト、打楽器奏者など)、ゴルファー(イップスという)、タイピスト、画家、時計・金細工等の職人など
・口のジストニアを生じる職業…音楽家(フルート、トランペット奏者など)
・病因は過剰な骨格筋使用により脳の感覚の代表野が拡がるために、感覚情報処理の異常が起こると考えられている。

全身性ジストニア・類似疾患
早期発症捻転ジストニア (DYT1遺伝子異常を伴うジストニア)
早期発症捻転ジストニアは、特発性の全身性ジストニアで、常染色体優性遺伝性のことが多く、また時折、遺伝素因なしでも起こる。
・通常5~15歳に歩行時の足の内反および底屈で発症
・まれな進行性の症候群で、背中・首・腕など身体の別の部分にも広がる
・動作が中断し、しばしば奇妙な姿勢を固持する特徴

瀬川病 (DYT5遺伝子異常を伴うジストニア)
瀬川病は、特発性の全身性ジストニアで、常染色体優性遺伝性
・10歳以下に発症。0歳代以降はほとんど症状は進行しない
・女児に多い
・日内変動…夕方増悪し睡眠で改善

遅発性ジストニア
・主として向精神病薬の長期投与中(数か月~数年)に起こり、ドーパミン遮断作用をもつ
抗うつ薬、抗めまい薬、制吐薬、胃腸薬、カルシウム拮抗薬によっても起こることがある薬剤性の二次性ジストニア。
・主な症状・・・頸部・躯幹の不規則なつっぱり・ねじれ、斜頸、後頸、後弓反張
・病因は、ドーパミン、アセチルコリン、ノルアドレナリンなど多様な神経伝達物質の異常と考えられている。

遅発性ジスキネジア
・ジストニアではないが、遅発性ジストニアと同じ薬剤性の異常不随意運動。
・主として向精神病薬の長期投与中(数か月~数年)に起こり、ドーパミン遮断作用をもつ
抗うつ薬、抗めまい薬、制吐薬、胃腸薬、カルシウム拮抗薬によっても起こることがある。
・主な症状・・・繰り返し唇をすぼめる・尖らせる、舌を左右に揺らす・突き出す、口をモグモグする、歯をくいしばる、瞬きを繰り返す、額にしわを寄せる、肩をひそめる、しかめ面をする
・重症例・・・手指を繰り返し屈伸する、腕を振り回す・ねじる、足踏み、体をゆする・くねらす・ねじる、呼吸困難、不規則呼吸
・脳内のドーパミン受容体の過剰反応と考えられている。

固定ジストニア
・ジストニアの類似疾患
・交通事故や転倒等の脊髄の外傷が誘因で脊髄から異常信号が出て、手足・頸部・顔面が硬直します。
・機械的な原因で、四肢が固くなる症候群で、異常な姿勢を取るジストニアに似た状態
・一般的なジストニアの原因とされる大脳基底核には病変がないことが多い。
・罹患部が固定し、知覚トリックがない。
・複合性局所疼痛症候群(CRPS)または心因性ジストニアと重複することがある。

手技的アプローチ)
・関節受容器や筋腱紡錘に対して
・大脳基底核、ドーパミン系などに対して

過換気症候群

・過換気・・・呼吸が深くかつ速くなること
・過換気により血中の二酸化炭素が排出され、血液がアルカリ性になる(呼吸性アルカローシス)
呼気からの二酸化炭素の排出が必要量を超え動脈血の二酸化炭素濃度が減少
~血液がアルカリ性に傾くため、息苦しさ
~延髄が反射によって呼吸を停止させ血液中の二酸化炭素を増加させようとする
~しかし、大脳皮質は呼吸ができなくなるのを異常と捉え、さらに呼吸させようとする
~血管が収縮し、軽度→手足の痺れ、重度→筋肉の硬直
~悪循環になって発作がひどくなる
※よくある不定愁訴として軽く考えられがちだが、器質的な病変や精神的なケアの必要性などを注しておくべき。

(原因、発症しやすい人)
・精神的な不安、心因性反応(ヒステリーなど)・・・几帳面で神経質な人。心配症で考え込んでしまう人。
・肉体的過労、運動の直後など
・10~20代の若者や女性で精神的ストレスを受けやすい人
・男女比は1対2ぐらい
・人工呼吸器による補助換気中の換気過剰
・原因が不明な中枢神経異常
・サリチル酸などの薬剤の中毒
・敗血症(菌が血中に入った状態)

(症状)
・しばしば突然に呼吸困難、または呼吸困難の自覚なしに息が荒くなる
・呼吸が速くなる・・・呼吸を深くすると胸部に圧迫感
・動悸、目眩
・手足や唇の痺れ(テタニー痙攣・・・筋の被刺激性が亢進した状態)、)
・頭がボーとする
・不穏興奮状態
・死の恐怖を感じる
・意識混濁、失神
※直接的にこの症状が起因して死ぬ事はないが、心臓発作に注意。
※過呼吸症候群とも称されるが、一般に「過呼吸」と称されるものとの違いは原因が「精神的な不安」にあること。過呼吸症候群は呼吸を多く必要とする運動の後に起こるという点が異なる。発症後の症状はほぼ同じ。

(対処方法)
・呼吸の速さと深さを自分で意識的に調整~2~3分で自然に治
・呼吸管理・・・息を吐くことを意識し、ゆっくりと深呼吸→「吸う:吐く=1:2」になるくらいの割合で呼吸(一呼吸に10秒くらいかけて少しずつ息を吐く。
・ペーパーバッグ法・・・最近はあまり推奨されない
→紙袋などに口・鼻をあて、吐いた空気を再度吸い込む(血中の二酸化炭素濃度を上げる)方法
→酸素不足にならないよう、少し隙間を作っておくなどの加減が難しい~不安を強めたり低酸素血症をもたらす可能性
※肺水腫で呼吸が乱れている時に行なうと症状が悪化するので、病院での正確な診断が必要

(手技的な観点)
呼吸に関係している筋のアンバランスが存在している→効果的な呼吸が平常時から出来ていない
・吸気の胸郭拡大が制限されている・・・胸部や腹部の過緊張、肋骨弓の下がり
・腹圧亢進→横隔膜の収縮に制限がかかる→呼吸補助筋を使いだす(肩・頸部の症状が出てくる)→胸郭上部を使う浅い呼吸になる→肺換気率低下→呼吸数アップ
※このような患者さんに深呼吸させると、胸郭が横に拡がらない。縦方向に拡がりやすい。

(手技的による施術)
・頸椎や胸椎、骨盤などの矯正
・肋骨周辺組織の可動域をアップさせる施療
・硬縮したり線維化している呼吸補助筋(僧帽筋、肩甲挙筋、SCM、斜角筋)などに対しての施療
・中頸腱膜、上下胸骨心膜靭帯、縦郭、椎骨心膜靭帯、心膜、横隔膜の連結に対して
・交感神経ブロック・・・星状神経節、傍脊柱交感神経節、腹腔神経叢、上下腸間膜神経叢

(病院での治療)
・抗不安薬
・安定期に心理療法、行動療法など
・基礎疾患がないかどうかの確認
・類縁疾患との鑑別・・・呼吸器内科、循環器科、精神科などの受診
(例)不安神経症、恐慌性障害(パニック障害)、神経循環無力症(心臓神経症)

パニック障害・・・呼吸困難、心悸亢進、胸部痛、めまい感、強い恐怖感などを伴う恐慌発作が突然起こる。1980年米国精神医学会による疾患分類で独立した疾患とされる。中枢の延髄橋にあるノルエピネフリン作動性ニューロンの活動性の亢進との関連が考えられている。