頭痛 |奈良県 香芝の整体カイロなら患者様の支持率が証明するしん研良院にお任せ!|整体

頭痛を取り去るためには鑑別が必要

・締め付けられる、目の奥の痛み、こめかみ痛、後頭部痛
・拍動性の痛み、閃輝暗点などの前兆がある、吐き気を伴う
・後頭部周辺に神経痛のような痛みが出る
・ロキソニンが効く/効かない
・入浴で楽になる/ならない
・水分の摂取不足がある/ない
・亜鉛やマグネシウムなどのミネラルの不足がある/ない

その他にも、年齢、性別、ふだんの体の使い方や姿勢、随伴症状、血圧などのバイタル、血液検査などによって、どういうタイプの頭痛なのか鑑別していきます。
それによって、どういうアプローチをどの場所にすれば、痛みが消えていくのか分かります。


ポイント)
○ロキソニン、バファリンなどの非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)の効く頭痛の多くは緊張型頭痛です。

○軽度~中程度の片頭痛でも発作の早期にNSAIDs(推奨ランクB)を服用すれば効果の出ることもありますが、片頭痛ではトリプタン製剤(推奨ランクA)を処方されているでしょう。
頭部の片側に痛みが出るので片頭痛というわけではありません。

○緊張型頭痛や片頭痛の方で、痛みどめを長年大量に使用していると、薬物乱用頭痛になり、頭痛の頻度と持続時間がより増悪します。
薬物の乱用を中止し、より根源的な痛みのメカニズムの修正を図る必要があります。

○多くの頭痛には、頸椎1・2番のゆがみが存在します。
ただし、これは1ミリ程度のわずかなもので、病院で問題にされることはありません。
しかし、これにより神経的・血液循環的に機能障害を起こしていると考えられます。
その結果としての筋緊張というとらえ方が必要です。
ですので、ここの関節にゆがみの固着があれば、いくら首や肩のもみほぐしをしても再発してしまいます。

さらに頭痛でお困りの方に障壁となっているのが、この上部頸椎の検査(触診)と矯正は難しいということです。
実際に、この場所への正確な検査と施術を行っているのは、ごく一部の施術院にとどまっているという現実があります。
首をボキボキするおおざっぱな矯正では、上部頸椎はあまり矯正されません。
音の鳴っているのは、中部下部の正常な柔軟性ある頸椎の関節です。
このような場合、そこが余計に柔らかすぎになってしまい、その不安定性をカバーするために余計に筋緊張が増すという悪循環を引き起こしかねません。

○どの筋肉に強い拘縮があるかで、緊張型頭痛での痛みの場所に違いが出てきます。
LINE_P20210201_171333988.jpgX:強いコリ 赤の領域:痛みの出る場所LINE_P20210201_171526094.jpg頭の上に痛みLINE_P20210201_171333995.jpg目の疲れで過緊張しやすい筋




血液・リンパの循環不良を良くすることも考えます。

頭蓋骨にソフトな操作を加えると改善する頭痛もあります。
⇒上顎骨の問題が目の奥の頭痛を引き起こしていることがあります。

○後頭下筋群の硬縮は、よくみられます。
⇒場合によっては、大後頭神経という神経を圧迫し強い痛み(後頭神経痛)を引き起こしますこともあります。

○頭痛の原因疾患は数百あります。様々な可能性を考慮する必要があります。

○多くの場合頸椎に問題があるのですが、頸椎はあくまでも全身のアンバランスを代償(肩代わり)しているにすぎません。
ですので、身体全体を評価して、そのアンバランスを調べ、全身の調和をとっていく必要があります。
そういう意味では、過去の打撲や捻挫、手術歴、病歴、出生状況・・などが大きな関連性を持っています。

よくある例としては、次のようなものがあります。

・消化器系などの内臓のトラブルによる筋緊張の結果
・ホルモンなどの内分泌系のトラブルとの関連
・過去の手足などのケガによる代償が首に来ているケースs100_2040839_20160925171449.jpg器械による矯正例
・交通事故などによって首周辺にトラブルを作っているケース
・腹部の手術による脊柱や骨盤への影響の結果
・歯科治療の結果~低位咬合などによる頸椎への影響
・目の問題~視力の左右差などと頸椎の関連性


○しん研良院では、これらの問題に対して各種の施術方法をもっております。
・カイロプラクティック(手技療法)による全身の骨格調整
・上部頸椎の矯正テクニック
・自律神経に関する胸椎周辺の矯正テクニック
・内臓内分泌系に対する手技によるアプローチ、あるいは分子栄養学の知見による細胞レベルでのアプローチ
・脳神経系や末梢神経などに対する施術
・リンパドレナージ
DSCF3187.JPG大後頭神経に対する施療

【頭痛の施術例】
改善された方のご厚意により、写真撮影などの許可をいただきました。
本当にありがとうございます。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの参考材料になると思います。

2021年
『数10年来の頭痛』:50代後半の女性
・20代の頃より毎日頭痛があり、バファリンを常に服用していた。
・10年前からは、かかりつけ医からロキソニンを処方してもらい、毎日服用している。
_____
○方針は頸椎などの脊柱のバイオメカや低血糖その他内臓内分泌系へのアプローチでした。
___________________
(参考)内分泌系と片頭痛の関係について
低血糖は内分泌腺機能異常に特有です。肝臓を介して脳下垂体肥大や低血糖が誘発される要素があります。
脳下垂体は位置するトルコ鞍などの構造上、上方にのみ肥大可能です。肥大すると下垂体テントをふくらませ、硬膜全体を緊張させ、脳脊髄液の還流障害を誘発します。
視交叉は脳下垂体の前上方に位置するため、肥大により圧迫を受けます。これが片頭痛の閃輝暗点の原因の一つかもしれません。このように片頭痛の原因として内分泌の機能異常が考えられます。

(参考)効く薬剤でどのような頭痛か分かる
ロキソニンの効く頭痛は緊張型頭痛です。
一方、吐き気を伴うロキソニンの効かない頭痛は、片頭痛の可能性があります。
______
結果)
・施術3回目で、ロキソニンが週2回に減りました。
・6回目には、ロキソニンが月2回に減りました。
_________
(ケースごとの考察~より深く原因を絞り込んでいく)
40910889_1720928171363617_4373344629471313920_n.jpg・20代の社会人になったあたりから頭痛が慢性的になったそうなので、社会人になったストレスのせいと考えることも可能ですが、おそらくそれは第一の原因ではないでしょう。
その様なストレスは誰にでもあり、なぜそれが毎日の頭痛になるのかの説明の答えにまったくなっていないからです。

・分かりやすいメカニカルな事柄が出てくるまで考察、検査する必要があります。

・このようなケースでは、この方の20代以前になにか「事件」が起きていると、個人的には考えます。
初回問診で聞けたのは、次の数点でした。
・小学生の時、ある体のトラブルにより、髄液を抜いて2か月間入院。
・肘の剥離骨折、むち打ちの歴あり。
・鼻炎、慢性胃炎、不眠などがある。
このなかで、髄液を抜く腰椎穿刺について、その時の様子を聞き、次のようなことが分かりました。
・ベッド上で丸まって腰椎穿刺をして髄液を抜いた
・医師からのちのち後遺症が出るかもと説明を受けた
施術では、硬膜系をとくに意識して施術しました。

その後、施術中の会話で、
「わたし、息を止めてしまう癖があるんですよね」
と、ふとおっしゃられました。
難しいケースでは特に出生時の様子を聞くことがあります。
この方、難産だったんじゃないのか?と思いました。
実際、
「生まれてくるまでに3日かかったそうです」
とのこと。
頭蓋をもう一度調べなおし、さらに精密に注意深く施術を行いました。

よく薬物乱用頭痛にならなかったなと思います。

2020年2月SNSでのしん研良院からの情報発信より
『内分泌系からみる低血糖や片頭痛の原因』
夜のかみしめ~顎関節症→歯科でマウスピース、
朝起きて首や肩の凝りup、
昼間眠気が出て仕方がない・・
などの方では、低血糖が起こっていないか考えます。
この場合、一般的な血液検査では分からなくて、長時間追跡する検査が必要です。
対処的には、頻回の糖質(砂糖系はだめですが)摂取などで血糖維持につとめます。
が、副腎疲労を伴うことが多い。
コーヒーなどのカフェインでドーピングしないと、がんばれない方はそのフェーズからも改善していく必要があります。
具体的には、強いストレス・不規則な生活・慢性炎症が脳に刺激を与える~副腎からコルチゾールを出しすぎる~長期間の果てにコルチゾール枯渇~慢性疲労症候群が起こる。うつ的な症状が出る。朝ベッドから出れない。やる気が出ない。
このようなことを個別に考察して、改善する手段を整えていきますが、多くの方に腸の粘膜の炎症があり、これをどうするか考えることになります。
これは、グルテン(小麦)、カゼイン(乳製品)、アルコール、カフェインの除去だけで助かるケースもありますが、もっと積極的にグルタミンやビタミンA,亜鉛などを補充しないとよくならないケースもあります。
ここらあたりで個体差を考慮し適切な量(多くは大容量)と種類をピンポイントでアドバイスしてクライアントに「すごく良くなりました。治りました!」と言ってもらえるような事を、「治る、治す」と表現しています。
量と種類の特定に専門的な技術知識がいるからです。
_____
少し専門的に)
腸に炎症があれば、インクレチンの分泌が低下しています。
インクレチンは食物摂取後の血糖上昇に応じて腸管から分泌されインスリン分泌を促進させるように働く消化管ホルモンの総称です。
つまり、腸の機能が低下でインスリンの初動が悪くなり、血糖値が乱高下します。
食後高血症~低血糖症のような食後の眠気を訴える人では、腸の炎症をなおし、インクレチン分泌が正常になるようにすることも必要になります。
次は、参照:『一般診療と内分泌腺』L.RUBEL(栗原修D.C訳)で、別角度から。
低血糖は基本的には糖代謝に関与していますが、
2次的には、甲状腺や卵巣などのターゲット腺の不適切な機能状態で脳下垂体のドライブにより膵臓からのインスリン増加を起こしてしまっています。
内分泌システムが自動調整できなければ、視床下部が自律神経系を介した修正を試み、迷走神経が刺激されインスリン生産が促進されます。
低血糖状態により過剰な糖新生を強いられると肝臓は衰弱。この状態では、生殖ホルモンの塩基の分離、不活性化などができなくなります。
この場合、エストロゲンやアンドロゲン過剰になり、女性では、声がかれ、低くなり、多毛症や筋の発達、月経不順がおこる。男性では、乳房の発達、声の変化など女性化がおこります。
これらは、肝臓での生殖腺ホルモンのろ過不全〜体内にそれらが大量に循環するために起こります。
また、肝機能低下でアルブミン産生低下も起こり、体がむくんできます。
肺組織の浮腫では、気管支周辺のトラブルがおこり、三半規管内の体液貯留なら、平衡感覚消失~めまいにつながります。
ということは、咳喘息系で呼吸器内科、メニエール症候群やめまいで耳鼻科・・・ではなくて、内分泌内科的な領域で治療しないと改善しないこともあるかもしれません。
もちろん、カイロプラクターなどでも、ここらあたりの生理学を知っていれば、クライアントに適切なアドバイスや施術のできる可能性があります。
薬や手術が不可欠なわけでもないので。
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片頭痛などの難治性頭痛の背景として、低血糖があるかもしれません。
少し専門的に)
低血糖は内分泌腺機能異常に特有です。
肝臓を介して脳下垂体肥大や低血糖が誘発される要素があります。
脳下垂体は位置するトルコ鞍などの構造上、上方にのみ肥大可能です。
肥大すると、下垂体テントをふくらませ、硬膜全体を緊張させる~脳脊髄液の還流障害を誘発
視交叉は脳下垂体の前上方に位置するため、肥大により圧迫を受けます。
これが片頭痛の閃輝暗点の原因の一つだと考えられます。
ということは、片頭痛の原因として内分泌の機能異常が考えられるのです。
先日の投稿でひどい頭痛の女性の症例がありましたが、この文脈で説明のつく部分が相当あります。
また、彼女には全身のむくみや皮膚の赤みがありました。
脳の奥にナイフが刺さった、常に頭に石を乗せられているような痛みという表現でした。
このようなことでも、頭痛に対するアプローチの幅が広がるのではないでしょうか。

2015/1月21日
DSCF4353.JPG「三叉神経痛」:41歳女性(奈良県)
これまでの経過)
・9年前・・・妊娠中に虫歯がないのに歯痛
・出産後・・・鼻の痛みが出て、蓄膿の診断。薬を処方される。
・3年前・・・鼻の右周辺で「血管の切れたような痛み」が出る。脳神経外科でCT~異常なし。三叉神経痛の診断。
・半年前・・・「まばたきするだけで痛み」が出てくる。別の脳神経外科でMRI~異常なし。「血管での神経圧迫はない」との診断。
        麻酔科で痛みどめの注射~まばたきでの痛み消失。しかし、先月に入って、ものを食べる時に激痛が出る。

施術)
・上顎骨と口蓋骨の変位に対してソフトな矯正
・側頭骨や頭頂骨、前頭骨などに対してもソフトな矯正
・頸椎、胸椎、肋骨などの可動域制限に対しての施術
・舌骨周辺~右胸部~胆嚢・肝臓のゾーンにおける緊張の連鎖に対して施術

結果)
・2015年1月9日・・・初来院
・1月14日(2回目)・・・痛み半減
・1月21日(3回目)痛みが、ほとんど消失
考察)
親知らずの抜歯による上顎骨への外力により上顎骨と口蓋骨の可動制限、翼口蓋神経節の機能制限が生じていると推測。
上顎骨や口蓋骨などの変位で、三叉神経(翼口蓋神経節の上あたりの眼窩下神経)に圧迫の生じたことが原因と推測。

2014/12月30日
DSCF4344.JPG「左の後頭部から鼻に抜ける痛み」 ;37歳男性(東京都)
病院の検査)
・脳外科の検査では異常なし
・閃輝暗点があるが、CTなどでは問題なし
・整形外科では頸椎のレントゲン⇒ストレートネック
現病歴)
・1週間前から痛みが強くなった。
・だるいような痛み 。目のけいれん。
・頸部右側屈で左肩に痛み 。
・2か月前からふわふわ感が出ている。

初回)
・内側翼突筋の緊張を除く施術
・顎関節の施療として上部頸椎の矯正
・胸郭の動き方の不整を矯正する施術
結果)
・痛みが3~4割軽減
・「左鼻のドーンとした痛みが無くなった」

2回目)
・顎関節まわりの頭蓋施療・・・上顎骨、鋤骨、口蓋骨の矯正
結果)
・頭部の症状が軽減

3回目)
・歯の施療・・・下顎第二大臼歯の固着に対して
・胸鎖乳突筋のトリガーポイント
・頭蓋の施療
結果)
・鼻の痛みが消失。左耳の上から後頭部にかけての違和感が少し。

4回目)
・腰椎左1側の過緊張と仙骨を施療
・後頭下筋群のART
・小胸筋と腕神経叢の施療
結果)
とても体が楽になっている。痛みがない。


2014/3月20日
DSCF3868 - コピー.JPG「頭痛」:24歳、公務員(奈良県)
・数年前に眉間を打撲。その後、体調不良が出てきた。
・後頭部にガンガンするような痛みが出る

施療)
・頸椎・・・1番2番
・胸椎(肋椎関節)・・・4~6番の可動域制限
・骨盤・・・仙腸関節
・浅い呼吸に対して・・・胸郭の可動域
・頭蓋骨縫合・・・前頭骨周辺の調整
結果)
体調不良が改善し、頭痛消失。

2013/7月4日
DSCF3464.JPG「頭痛と不眠」:歯科衛生士(奈良県)
・頭痛が週4回ほどある。
・病院でMRI・・・頸椎に少し狭窄
・ムチウチ、顎関節の打撲歴

施療)
・胸鎖乳突筋や頚長筋、横突筋などムチウチで損傷しやすい筋肉
・末梢神経・・・大後頭神経や耳介神経など
・顎関節関連・・・側頭筋その他
・呼吸器関連、消化器関連
結果)
3回目・・・頭痛消失
5回目・・・不眠改善

2013/2月2日.
DSCF3247.JPG「10年以上前からの頭痛」:20代、外壁業(上牧町)
・10年以上前から頭痛。最近は頭痛の頻度がひどくなっている。
・朝起きると、後頭部にズキズキする頭痛。
・ひどいときは、左右のこめかみまで痛みが広がる。
・腰痛、肩痛、首痛もある。

施術)
・後頭下筋群のリリースや大後頭神経のマニピュレーション
・頸椎、胸郭(横隔膜や肋骨など)の施術
結果)
1回目・・・「かなり、痛みが取れました」
2回目(6日後)・・・「初回施術の2日後と今日にやや痛み」
3回目(22日後)・・・「頭痛はずっと出ていません」

2012/10月20日
DSCF3207.JPG頭部が左寄り(施術前)DSCF3210.JPG頭部が中央に(施術後)「後頭部痛と肩こり」30代、パート(柏原市)
・1年近く、後頭部の痛みが続いている。
・病院でCT~異常なし
・肩こり。胸が詰まるような感じで呼吸がしづらい。

施術)
・上部頸椎や上部胸椎、肋骨の施術
・末梢神経のマニピュレーション
結果)
・2回目(初回より6日後)・・・後頭部痛が改善。呼吸が楽。
・3回目・・・「かなり調子が良い。頭痛や肩こりが、かなり楽」

2012年6月
450-200710212249471227.jpg(参考画像)「頭痛、首肩のこり」:30歳代 ピアノ講師(奈良県)
・5年前から頻繁に頭痛があり、薬が欠かせない。
・左肩こりがひどい。
・微熱があり体調が悪化している。

施術)
・頚椎と胸椎の調整、骨盤矯正
・大後頭神経などの末梢神経の施術
・過緊張の筋肉に対して
結果)
1回目・・・「楽になった」
4回目・・・「ずっと調子よい。やや肩こりがある程度」

2011/10月
DSCF2506.JPG「頭痛と目まい」:30代主婦(香芝市)
・これまで元気だったのに、出産後から体に疲れや不調が出てきた。
・数か月前から頭痛と目まいがひどくなっている

施術)
・頸椎1,2番と仙骨の矯正
・後頭下筋群の調整
・内臓の調整
結果)
2回目・・・めまい消失。週4回の頭痛が週1回に減った。
4回目・・・「頭痛はあまりしなくなった。心身の疲れもかなり取れてきた」
.

2012/7月
DSCF3112.JPG「首痛、背中の重だるさ、頭痛」:60代主婦(香芝市)
・首の後ろに石が入っているような感じで痛い。
・病院でMRI~頸椎4,5番に椎間板ヘルニア
・背骨全体が重く張り付く感じがする。

施術)
2回目・・・「首の痛みがかなり楽になった」
4回目・・・「首の痛みと背中の重だるさが取れている」
6回目・・・「頭痛や首痛などから解放された。とても調子が良い」
以降、定期的なメンテナンス。

2012年5月
後頭部痛:28歳公務員(大和高田市)
・数週間前から後頭部に強い痛みが出ている。
・腰もやや痛い

施術)
・頚椎や胸椎、仙骨や尾骨の矯正
結果)
2回目・・・「施術の翌日は痛みが取れていた」
3回目(初回より6日目)・・・「痛みがかなり改善」
ひと月後・・・痛みは出ていない

2012/8月
DSCF3042.JPG「頭痛、首痛、肩こり」:主婦(奈良県)30歳代
・中学生より後頭部痛があった。
・数年前から目の奥にも痛み。
・首痛や肩こりがひどくなると頭痛になりやすい。
・疲れやすい。胃の痛みがある。

(経過)
2回目・・・「1週間すっきりが続いていた。これは今までにないこと」
6回目・・・「生理痛が10→3ぐらいになっていて、驚いた」
7回目・・・「2週間頭痛が起きていない。」

2012/3月
DSCF2791.JPG「6年以上の頭痛」:主婦20歳代(上牧町)
・高校生の時から二日に一回は頭痛。
・寝起きから昼までに発生。
・頭全体がガンガンする。頭痛薬をそのたびに服用。
・むくみや冷えもある。胃腸炎によくなる。

施術)
・頚椎の矯正
・大後頭神経のマニピュレーション
・側頭骨の施術と硬膜リリース
・食事指導

結果)
1回目・・・薬の服用が週1回に減少~頭痛の頻度や程度が小さくなっている。
3回目・・・頭痛が消失。長く続いていた胃痛も消失。

2010年6月
「6年前から続くひどい頭痛」:22歳主婦(橿原市)
・16歳のころより頭痛。今年からは、週4,5回ぐらいに頻度が増している。
・眉の根元に強い痛み。こめかみあたりも痛い。吐き気もする。
・小学校の頃ぐらいから、椅子に座ると尾骨が当たって痛い。
・肩こりもひどい

施術)
・前頭筋、後頭下筋群
・頸椎や骨盤、尾骨の矯正
・大腸や胆のうの施療

結果)
4回目・・・肩こりや尾骨の痛みが改善。
5回目・・・頭痛が消失。

ノートと考察・・・各種情報のまとめと考察

○このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
○私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
○「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
○より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
○疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

【頭痛】


【頭痛の種類】
慢性頭痛を訴える方のほとんどは、緊張型頭痛と片頭痛、あるいはその混合型頭痛です。
しかし、頭痛の原因疾患は数百以上あります。

【頭痛の分類】
①機能性頭痛・・・片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛
②症候性頭痛・・・基質的疾患に基づく他の頭痛

【機能性頭痛について】
片頭痛
(特徴)
・頭の片側または両側に感じる発作性の痛み
・収縮した血管が拡張する時に感じる痛み
・ズキンズキンと脈打つような痛み(拍動性でない場合もある)
・中等度から重度の頭痛。強い痛みで生活に支障が出ることもある。
・しばしば、前駆症状、前兆症状、後発症状を伴う。
・前兆として「閃輝暗点」が知られている。
・前兆があるのは片頭痛患者の1~2割。
・多くは10〜40歳で発症する。
・女性に多く、男性の3-4倍。(20から40歳代で多いとされる)
・30歳代女性では約5人に一人が片頭痛に悩まされている。
・月経と関連している例も多いーエストロゲンの関与。
・片頭痛患者の半数以上は、近親者にも片頭痛の人がいる。

※二日酔いや風邪でもズキン・ズキンとする頭痛は起こりますが、これは片頭痛ではありません。
したがって、ズキンズキンが必ずしも片頭痛と言えません。
現在の研究では、片頭痛は遺伝的な原因を持ち、血小板から放出されるセロトニンが関与しているとされています。

(随伴症状 )
・悪心や嘔吐、食欲不振を伴うことがある。
・運動、光、音、においなどによって悪化する。
・片麻痺、ホルネル症候群、めまい、ふらつき、不眠

(誘因 )
・チョコレート、チーズ、化学調味料が引き金になることがある。
(持続時間・頻度)
・数時間~3日間
・月に1-2回、多いときには、週に2-3回

緊張型頭痛
(特徴)
・両側の前額部、側頭部あるいは頭全体の痛み
・非拍動性
・頭全体がベルトで締めつけられるように痛み
・「はちまきで締めつけられているような痛み」「きつい帽子で被ったような痛み」「頭の上に重石が乗っているような痛み」
・軽度から中等度の頭痛。最も頻度の高い頭痛
・女性に多く、男性の4倍(男女間に差はないという報告もある)。
・8歳以上で起こりうるが、普通30歳前に起こる。
・体を動かすと逆によくなる。風呂に入ると痛みが軽減されやすい。

(随伴症状)
・患者は種々の不定愁訴と共に頭痛を訴える。
・「肩が凝る」「頸筋が凝る」「目が疲れやすい」「身体がだるい」「何もしないのに疲れる」
・光、音、においによって悪化することはない。
・通常吐き気や嘔吐は伴わない。

(持続時間・頻度)
・持続時間:30分から1週間ほど続く。
・毎日か、週に数回

群発性頭痛の特徴
(特徴)
・発作性の痛み
・定まった一側性の眼窩部、前頭部の痛み
・「えぐり取られるような」「灼けるような」「錐で刺されるような」激痛
・側頭部から後頭部、上顎、下顎に放散する。
・ひどい痛みのために横になることもできず、歩き回ったり、ときには自分の頭を強くたたいたりする。
・眠っていたのに痛みで目が覚めることがある。
・有病率は0.3%で、比較的まれな頭痛
・女性より男性に患者が多い(1:2.5)、主に30歳以上の男性。

(随伴症状)
・同側性の自律神経症状を伴う。
・流涙、眼球結膜の充血、ホルネル症候群
・鼻閉、鼻汁、鼻粘膜充血
・運動、光、音、においによって痛みが悪化することはない。
・吐き気や嘔吐を伴うことはない。

(誘因)
・アルコールやの症状は麻薬類やニコチンは発作の引き金になる。

(持続時間・頻度)
・持続時間:比較的短い。1回の発作は15〜180分持続する。
・発作は数週間から数カ月にわたって連続的に発生することがある。
・発作期間中に、1週間に2回から、多ければ1日に数回起こる。
・群発期には、決まった時間帯(夜間〜早朝)
・通常6〜8週間の間に集中的に起こる。その後は再発まで数カ月間頭痛のない時期が続く。

混合型頭痛
血管が脈打つようにズキン・ズキンする頭痛は片頭痛の特徴とされていますが、
実際には肩こりの強い人にもズキン・ズキンする血管性頭痛が起こることもあります。
このようなケースでは、片頭痛と緊張型頭痛の両方の因子を持ち合わせた混合型頭痛と考えられます。

頭蓋骨の外の原因
1:頭蓋の外にある外頸動脈の分子と頭蓋内血管の変異、伸展、炎症
2:頭頸部骨格筋の持続的収縮
3:頭蓋を出る脳神経あるいは上部頸椎を出る脊髄神経の圧迫など
頭蓋骨内の原因
1:脳表面から静脈洞には入る静脈の牽引と大きな静脈洞の変異
2:中硬膜動脈の牽引
3:脳底部の主幹動脈およびその分枝の牽引
4:脳動脈の伸展および拡張
5:痛覚受容器が分布していて、刺激を加えると痛みが生じる部位の炎症
6:脳腫瘍による圧迫

痛覚感受部位
1.硬膜動脈
中硬膜動脈全域
前硬膜動脈主幹部
前・後篩骨動脈主管部
後硬膜動脈主幹部
後頭、椎骨、上行咽頭動脈硬膜枝主幹部
2.頭蓋内静脈洞および流入静脈
上矢状静脈洞と洞に近接した架線静脈
横静脈洞・静脈洞後回(直静脈洞)と洞に接した架線静脈
後頭静脈洞
海面静脈洞
3.硬膜その他
前頭蓋窩底部特に嗅窩部
蝶形骨縁・鞍背部・前床突起部
後頭蓋窩底部
脳底部動脈近傍の軟膜とくも膜
小脳テント上面
4.能動静脈
内頸動脈
中大脳動脈水平部(VI部)
前大動脈(A1-A2部)
椎骨動脈・後下小脳動脈
橋動脈・内耳動脈
中大脳静脈(Sylvius静脈)(海面静脈洞から3-4cmの範囲)

痛覚を感受しない部位
1.後頭骨(一部骨膜を除く)
2.円蓋部硬膜(テント上下)、大脳鎌
3.中頭蓋窩底部硬膜
4.くも膜下流、血管裂孔
5.円蓋部軟膜・くも膜(テント上下)
6.脳実質
7.脳質壁上衣層
8.脈絡叢

•頭蓋内の組織が刺激されると、頭蓋外の関連痛を生じる。

刺激 → 関連痛
前頭蓋窩 → 同側の眼、眼窩部あるいは、脳頭蓋前部に痛み
中頭蓋窩 → 同側の眼窩の上、側頭部および頭頂部に痛み
後頭蓋窩 → 同側の耳、耳の後ろの部分、後頭部および後頭部と頸の境界部に痛み
脳の外側部を覆う頭蓋円蓋部の内面
 =中硬膜動脈の刺激 → 頭頂部と側頭部に痛み

命に関わらない頭痛
1.血管性頭痛
2.筋緊張性頭痛
3.神経痛
4.精神性頭痛
5.頭部外傷後遺症
6.労作性頭痛

命に関わる頭痛
1.脳腫瘍
2.くも膜下出血
3.慢性硬膜下血腫
4.脳腫瘍、脳炎、髄膜炎
5.水痘症

(参照; 「痛みと鎮痛の研究 - Pain Relief」)

【痛みのメカニズム】

1:緊張型頭痛
首の筋肉の緊張によって、末梢神経が圧迫され、その末梢神経の支配する組織が緊張します。
この状態では、頭がしめつけられるような鈍痛が発生しています。
典型的な表現は、「頭にわっかをはめて締め付けられているような重い痛み」です。
首すじがこると、首すじから後頭部にかけてしめつけられるように痛みます。
このように筋肉の緊張による血液の循環不全や神経反射を介した「こりの悪循環」が続きます。
この状態は良くなったり悪くなったりを繰り返しながらだらだら続きます。
場合によっては、ふわふわしためまいや吐き気を催すこともあります。

2:片頭痛
頭皮の動脈(外頚動脈の枝)が拡張してズキンズキンとする痛みが発生します。
頭皮の内側には、血管や交感神経が走っていますが、交感神経は通常血管を収縮させる働きをしています。
最近ではセロトニンという物質が、血管の収縮・拡張に関係していると考えられていますが、
交感神経が一時的に機能しなくなった場合、血管が拡張し、ズキンズキンと脈打つような頭痛が出ます。

以下、原因とされているメカニズムの説明です。

血管説
•何らかの原因による髄膜血管の急激な収縮に続く、過剰な血管拡張が片頭痛発作を引き起こすという説。
•収縮期には、脳虚血による神経症状が起こり、拡張期に、様々な物質が放出され、頭痛が起こる。
•脳血管の収縮反応をもたらす物質として、セロトニンが考えられていた。
•拍動性片頭痛の主な原因---浅側頭動脈を含む頭蓋血管の拡張
•片頭痛の古典的解釈であるが、現在でも有力な仮説の一つである。
(古典的解釈による片頭痛)
第1期 大脳皮質、網膜や頭皮などの血管収縮期
 この時期にみられる閃輝性暗転などの神経症状は、脳虚血を反映する。
第2期 血管拡張期
 この時期、頭蓋血管が一転して拡張し、拍動性頭痛を感じる。
第3期 血管浮腫期
 頭蓋血管壁に浮腫が発生して、持続性頭痛を感じる。
第4期 筋収縮期
 頭、頸部の筋肉が反射性に収縮して、痛みの発生源になり、より広い範囲に持続性鈍痛を感じる。

(セロトニン(神経伝達物質)の異常放出)
セロトニンの異常放出により、脳の血管はいったん収縮しますが、そのあと反動で急激に血管は拡張します。
このとき、拡張した血管は三叉神経を圧迫します。
すると、炎症物質が分泌されることになり、ズキズキ・ガンガンした頭痛が出ます。
こういった場合、お風呂に入ると余計に痛みが悪化します。

三叉神経血管説
•片頭痛は頭蓋血管の炎症性疾患で、頭痛も炎症の古典的症状の一つと見なされる。三叉神経(第1枝;眼神経)における神経性炎症によって頭痛が引き起こされるという説。
•現在最も受け入れられている片頭痛発生のメカニズムを説明する仮説。
•頭蓋血管の血管壁には、三叉神経節由来の無髄C 線維が分布している。
•血管壁が傷害される場合には、局所に産生されるセロトニン、ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジンなどの生理活性物質が、血管壁に分布する三叉神経の侵害受容器に作用すると、興奮閾値を下降させたり、脱分極させる。
•これらの脱分極によって発生するインパルスは三叉神経脊髄路核から視床、大脳皮質へと伝わると共に、自律神経中枢を介して、悪心・嘔吐などの症状を引き起こす。
•三叉神経を伝わる興奮は順行性だけではなく、軸索反射によって軸索分岐部から逆行性に伝わり、末梢終末から、ペプチド性伝達物質であるSPやCGRPが放出され、血管周囲に神経炎症を引き起こす。
•CGRPは局所血管の拡張、SPは血管の透過性亢進をもたらし、血漿成分の血管外への漏出や肥満細胞の脱顆粒を生じさせる。またマクロファージを活性化して、トロンボキサンの産生を促し、リンパ球を活性化する。
•肥満細胞はヒスタミンを遊離し、局所血管の炎症が拡がる。
•典型的片頭痛の場合、ストレスや外傷、脳損傷が引き金となって、大脳皮質の細胞外カリウムイオン濃度の上昇が徐々に広がり、脳軟膜動脈に分布する三叉神経求心性線維が興奮する。その結果、この線維の末梢終末部からSPが放出され、肥満細胞がSPに反応してヒスタミンを遊離する。
•Aδ/C侵害受容器には、5-HT1B/1D受容体も共存している。5-HT1D受容体アゴニストは、ペプチド性伝達物質の放出を抑える作用があり、トリプタン製剤が奏功するメカニズムの一つである可能性がある。

3:症候性三叉神経痛
三叉神経第1枝(眼神経)や三叉神経第2枝(上顎神経)から分岐した神経は、
眼窩の近くを走行していますが、この場所には小さな筋肉があります。
その筋肉が過緊張した場合、それらの神経が刺激され、目の奥に突き刺さすような痛みが出ます。

4:後頭神経痛
第二頚髄から大後頭神経が後頭部を走行しています。
後頭下筋群の過緊張でこの神経を絞扼することが原因で左右どちらかの後頭部にビリッと電気の走るような痛みが出ます。
頭髪に触れてビリビリした感じが出ることもあります。

5:病気による場合
・脳の病気による場合の特徴
バットで殴られたような頭痛、今まで経験した事のない頭痛、しびれ、ろれつが回らない、
痛みがどんどん大きくなる、視力が下がってくる⇒くも膜下出血、脳腫瘍・出血などの可能性があります。
すぐに病院に行く必要があります。

6:食品などによる場合
■ チラミン含有食品
・・・・長期熟成タイプのチーズ、チョコレート、赤ワインなど
■ 亜硝酸塩(防腐剤)
・・・国産のハム・ソーセージは少ないようですが、外国産のものには多く含まれる傾向。
  赤ワインやナッツ類、ホウレンソウやゴボウにも含有。
■ 鉛中毒、ステロイド、COなど

7:その他
■ 妊娠、ピル、中耳炎、透析、緑内障の発作など

【改善方法】・・・当院の適応は、筋肉や骨格、末梢神経、内臓系の不調が原因となっている頭痛です

(当院の施術)
頚椎の調整・・・その人に合った安全な方法を採用します。
関連筋の施術・・・神経を筋肉が絞扼(圧迫)しています。適切に緩めていきます。
末梢神経の施術・・・大後頭神経などの頭痛に関係している神経は、部分的に硬くなっています(神経の線維化)。

そういった瘢痕形成部を手技によって元の状態に戻します。
クラニアル(頭蓋仙骨療法)・・・中枢神経に対する施術です。頭蓋骨縫合や硬膜、テント膜などへのアプローチを行います。
内臓系の施術・・・内臓系の機能低下が頭痛の遠因になっていることがあります。

(自宅での対処法)
緊張型頭痛の場合
・肩こりや首こり予防のエクササイズ・ストレッチ
・首や肩をを温める

片頭痛の場合
部屋を暗くして安静にする
拡張しすぎた血管を収縮させるためのアイシングまたは少量のカフェイン摂取
休みの日の寝過ぎに要注意です。

【参考】頭痛の原因疾患は多数あります。病院での治療になる一例です。

クラウンド・デンス症候群
・後頭部や頸部に痛み。首を動かしたときに痛みが悪化しやすい。
・高齢女性に多く、急に発症しやすい。
・ロキソニンなどが有効。
・頭部・上部頸椎のCTでは、歯突起周辺に石灰化がみられる。

脳脊髄液減少症
・2006年秋に、日本脳神経外科学会が「暫定脳脊髄液症ガイドライン」を策定し、公表した。
・「脳脊髄液から脳脊髄液が持続的ないし、断続的に漏出することによって脳脊髄液が減少し、頭痛、頸部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、倦怠など様々な症状を呈する疾患」
・主症状:頭痛、頸部痛、めまい、耳鳴り、視機能障害、倦怠、易疲労感が主要な症状である。これらの症状は座位、起立位による3時間以内に悪化する特徴を有する。
・最も特徴的な症状:立ち上がったときの頭痛。頭痛は前頭部、後頭部に多いが、頭全体の鈍痛、拍動性のこともあり、仰臥位で消失する。
・髄液の漏出部位が脊椎部にあることが多いため、立位を取ることで水圧の差が生じて髄液漏出が増え、低髄液圧となって頭痛が生じる。

【むち打ち症】
□症状・・・①首周りの痛み②手や腕のしびれや痛み、知覚低下③体幹や下半身のしびれや知覚低下④頭痛やめまい、耳鳴りなど
□原因・・・たとえば、後ろから追突されたとき体は前方に動かされますが、頭は慣性によってその位置にとどまります。
頸椎の椎間関節は構造上体の前方移動の際に頭部を制動できません。
したがって、負担がかかるのは、椎間板ということになります。
椎間板は、剪断力(横からの衝撃)に弱い構造をしていますので、椎間板が突出して、ヘルニアが出来ることが考えられます。
椎間板ヘルニアは、レントゲンには写りませんのでMRIでの診断になるでしょうが、小さなヘルニアでは問題にされないかもしれません。
しかし、腕神経叢や頚神経叢、自律神経に影響を与えることは容易に想像できますので、各種症状が様々な形で出てくることが説明できます。
また、椎前筋の損傷から末梢神経に瘢痕が形成されることも考えられます。

■当院の施術例
・頚神経叢に対する末梢神経マニピュレーション
・椎間板に対するマッケンジー
・頸椎のズレに対するレスピレイトリー(呼吸)・アジャスト・・・呼吸層による頸椎の安全な矯正方法

【頭部(顔)の不快な症状】
頭部(顔)の筋肉の硬縮で、様々な症状が引き起こされます。
この場合、病院の検査では異常として出てきませんので、原因不明で非常に困ったことになります。
適切に施術すれば、比較的すみやかに症状が緩和していきます。
(改善方法)
①原因となっている筋肉の硬縮(トリガーポイント)を取り除く
②頚椎などの骨格調整
③神経系へのアプローチ

(症状例)・・・以下の筋肉の硬縮によって、様々な症状が引き起こされます。
後頭前頭筋
(症状)目の奥の痛み、額の痛み
(原因例)額にしわを寄せる癖、打撲などで硬縮が起こりやすい

顎関節の関連筋(側頭筋、咬筋、内・外側翼突筋)
(症状)歯痛や知覚過敏、耳鳴り、耳の深部痛、目の腫れ、頬の刺痛や筋力低下、舌やのどにかけての痛み、飲み込み(嚥下)障害
(原因例)日常的な噛みしめや歯ぎしり、悪いかみ合わせ、あごで楽器などを挟む、長時間口をあける

表情筋(眼輪筋、眉皺筋、小・大頬骨筋、頬筋、上唇挙筋など)
(症状)目から鼻の痛み、目のかゆみ、くしゃみ、顎の深部痛、飲み込みや咀嚼(そしゃく)がしにくい
(原因例)目を細めたり眉をしかめる癖、常に笑顔でいる仕事、息を強く吐く、歯科器具の不適合

胸鎖乳突筋
(症状)頭痛、咽頭痛、目の障害、立ちくらみ
(原因例)上を向きながら行う仕事、ムチウチ、高すぎる枕で寝る

顎から喉周辺の筋肉(顎二腹筋などの舌骨筋群、頸長筋)
(症状)嚥下(飲み込み)障害、咽頭痛、のどの不快感、歯痛
(原因例)前方頭位の姿勢、ムチウチ


あごの痛み~顎関節症
・口が開けにくくなる。
・顎関節や咀嚼筋に痛みが出る。
・関節雑音が出る・・・・クリック音(カックンの弾発音)やクレピタス(ゴリゴリ、ジャリジャリの低い音)
・20代~30代の女性に多い症状
・関節円板の潰れている、前に移動している人は、病院での治療。

原因例)
外側翼突筋の過緊張・・・開口時のクリック音が起こりやすい
その他に筋肉の異常…顎二腹筋、オトガイ舌骨筋、胸骨舌骨筋
骨格の問題…頸椎1番、舌骨
姿勢の問題…前方頭位のような姿勢では、下あごなどの筋肉群が緊張し障害を引き起こす
日常の習慣の問題…頬杖をつく、うつぶせ寝で圧迫している場合など

当院の施術例)
・頸椎の矯正
・舌骨の調整
・関連する筋肉の調整・・・咬筋、側頭筋、顎二腹筋、内・外側翼突筋、オトガイ舌骨筋、オトガイ舌筋、SCMなど
・顎関節のカイロプラクティック矯正
・靭帯へのアプローチ・・・外側靭帯、蝶下顎靭帯、ピント靭帯、茎突下顎靭帯
・頭蓋骨へのアプローチ・・・上顎骨、口蓋骨、蝶形骨、側頭骨、頬骨切歯縫合、上顎正中縫合など
・その他・・・全身の評価

顎関節症に伴う各種症状)

※参考図書・・・顎関節小事典(日本歯科評論社)

耳閉感や軽度の伝音性難聴

・鼓膜の内陥により起こると考えられている

※鼓膜の内陥⇒耳管の狭窄、鼓膜張筋の収縮

※鼓膜張筋の収縮←顎関節症による三叉神経第3枝(下顎神経)への刺激

・顎関節症患者の半分に出現するという研究もある

・咀嚼障害によって、鼓室粘膜のリンパのうっ滞をつくり、より症状を増悪させるかもしれない。

耳鳴り

顎関節症の3割にみられる。
咀嚼筋の緊張や痛み~顔面筋に刺激~反射的にアブミ骨筋が収縮⇒耳鳴り

※アブミ骨筋~顔面神経で支配されている

耳痛、耳周辺痛
耳前部に相当する下顎頭後方には、血管や神経が豊富に存在している。

円板後方組織で炎症が起こると、開閉口で外耳道軟骨は通常前方に牽引されることもあり、下顎頭外側では外耳道の痛みとして感じる。
関連痛として、耳介、外耳道、耳深部痛もあり、2~4割に出現する。

めまい

・顎関節症患者の3~4割でみられる

・多くは前庭自律神経反射の問題と考えられる
⇒交感神経の興奮で、内耳血管が収縮し、血流が減少することで前庭機能に左右差が生じ、めまいが発生

※交感神経は、顎関節、中耳、内耳にも分布
⇒顎関節症や頭痛などにより、患側の上頸部交感神経節が刺激され、交感神経の活動に左右差が生じ、前庭機能障害がおこるかもしれない

・まれに、アブミ骨筋(顔面神経の運動枝)が急激に収縮し、蝸牛の外リンパ液が強く振動されめまいがおこる

・顎関節の炎症が波及し、内リンパ嚢などが影響を受け、内リンパの産生や圧に変化を来してめまいが起こるという報告もある


顔に強い突発的な痛み~三叉神経痛(さんさしんけいつう)

・三叉神経(顔面の知覚神経)による強い痛みが特徴の神経痛。

・三叉神経の3つの枝・・・V1(眼神経~目鼻や額・頭頂周辺)、V2(上顎神経~頬周辺)、V3(下顎神経~こめかみあたりから下あご周辺)
・V1(V2、V3)だけに起こる場合やV1・V2(V1~V3、V2・V3)にかけて起こる場合がある。
・耳・目・唇・鼻・頭皮・額・頬・歯・顎、顔の側面等に痛みを感じる。
・顔面神経は顔面における運動神経のことなので、顔面神経痛という言い方は誤り。顔面神経の場合は、顔面神経麻痺(ベル麻痺)がある。

痛みは非常に強いが突発的な痛み(突発性三叉神経痛)。
 数秒の一瞬の痛みで、長くても数十秒でおさまる。女性に多い。

痛みを誘発する動作・・・鼻の横を触る、顔を洗う、ひげをそる、ものを噛む、冷水を飲む

・寒い時期に痛みが出やすくなることが多い

・病院で考えられている原因:血管が動脈硬化などによって膨張し、三叉神経を圧迫することで痛みを引き起こす。
 または、突発性三叉神経痛の場合は脳が原因となっていると考えられている。

・病院での治療法:主に薬物療法・神経ブロック・手術療法。薬物療法では、抗てんかん剤が使われることが多い。
 その他では、筋弛緩剤や鎮痛剤など。

・病院での検査:MRIの撮影~三叉神経痛の数%の原因となっている脳腫瘍を見つけられる。
 あるいは、神経が血管で圧迫されている様子を見つけることが出来る。

鑑別すべき他の疾患)

・帯状疱疹後三叉神経痛・・・水ぼうそうのような小さな水ぶくれが沢山できて、かさぶたになる。以前、顔に帯状疱疹が出来たかどうかの問診が必要。痛みだけだと通常の三叉神経痛と見分けがつかない。

・群発頭痛・・・眼をえぐられるような激痛だが、長い時間続くので三叉神経痛と区別がつく。

・特殊なケースにおける脳梗塞

以下の疾患も問診で容易に区別がつくことがほとんど

・副鼻腔炎

・抜歯が原因での痛み

・顎関節症

・舌咽神経痛・・・のどや耳の穴の奥の痛み

・トリガーポイント・・・頬筋その他

(当院の考え)
・親知らずの抜歯や出生時に起こった頭蓋のわずかなゆがみ(無理に引っ張り出されたなど)、顎関節の問題などによって、頭蓋に変位をきたし、三叉神経が長年圧迫され痛みを引き起こすことがあると考えている。
・上顎骨や口蓋骨、蝶形骨、側頭骨その他に、ゆがみのみられるケースがある~病院でMRIを撮ったが異常のないケースでは、頭蓋の変位が存在

(当院のアプローチ方法)
・上顎骨や口蓋骨などにゆがみがないか検査し、問題のある場所にソフトな矯正施術を加える。

頭部(顔)の不快な症状
頭蓋骨の変位(ゆがみ)や頸部~頭部における筋肉の拘縮で、様々な場所に関連痛が引き起こされる。
この場合、病院の検査(CT、MRIなど)では異常とならないので、原因不明と言われやすい。

(手技によるアプローチ)
①原因となっている筋肉の硬縮(トリガーポイント)を取り除く
②頚椎や頭蓋などの骨格のゆがみに対してのソフトな矯正
③神経系へのアプローチ

頭蓋骨の変位が様々な症状を引き起こすケース

頭蓋骨の変位を引き起こす原因)

・出生時や幼児期などにおける頭部への直接的な外力が加わる場合
・・・出生時に無理に頭部を引っ張り出された場合など

・打撲やムチウチなどのケガ、骨盤を転倒して打撲

・抜歯などの歯科治療

・噛み癖や寝ている間の歯の食いしばり

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それぞれの頭蓋骨の部位による症状)

後頭骨の変位による影響
・環椎後頭関節の障害~頭痛、頸部痛、唾液腺障害、眼球の障害、脳神経の障害(迷走神経、舌下神経、副神経、舌咽神経)
・脊柱側弯症、脊柱の痛み
・平衡感覚の異常、代謝異常
・精神障害

蝶形骨の変位による影響
・片頭痛
・涙腺障害、小児の目の問題、視覚障害
・鼻粘膜の乾燥や過敏
・上顎の問題、顎関節症
・脊柱側弯症、背骨の痛み
・翼口蓋神経節の障害
・平衡感覚障害
・精神障害
・代謝障害

側頭骨の変位による影響
・難聴、耳鳴り、耳の痛み、めまい
・頭痛、三叉神経痛
・顎関節の問題・・・咀嚼異常、歯ぎしり、関節円板の異常
・視覚障害
・涙腺障害、鼻炎などの問題
・迷走神経などの障害、嘔吐や吐き気

前頭骨の変位による影響
・側頭筋膜の機能障害~顎関節症
・大脳鎌の機能障害~上矢状静脈洞のうっ血、眼痛
・頭痛
・副鼻腔炎
・視覚障害

頭頂骨の変位による影響
・頭痛、頭頂部の痛み
・眼痛
・突発性てんかん

上顎骨の変位による影響
・目の症状~視力障害
・鼻の症状~副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎など
・口腔~咀嚼障害、歯並びの問題など

口蓋骨の変位による影響
・鼻腔への影響~鼻炎、副鼻腔炎
・咽頭、口腔への影響
・眼窩への影響~目の症状
・喘息

下顎骨の変位による影響
・前方変位~迷走神経や甲状腺への影響、頭蓋の静脈血のうっ血
・後方変位~聴覚や交感神経、嚥下に関する障害
・歯科治療による低位咬合~咬筋などへの影響が出て、顎関節に圧縮がかかる
・不整咬合~関節円板などへの影響で顎関節症

篩骨の変位による影響
・鼻炎や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎
・嗅覚障害
・大脳鎌の緊張


手技によるアプローチ方法~頭蓋仙骨療法(クラニアル)

・微圧による頭蓋骨の矯正
・幼児の治療を含む

・脳脊髄液の規則的な波動~頭蓋骨や仙骨、硬膜、脳脊髄による運動
・頭蓋骨の可動性・・・23個の頭蓋骨と100箇所の縫合~縫合のわずかな可動性(12~25μm)

・頭蓋の障害・・・頭蓋縫合が完成される前(小児)と後に生じる2タイプの障害

筋肉の異常について~トリガーポイント
・・・筋肉の拘縮によって、関連痛が引き起こされる。

後頭前頭筋
(症状)目の奥の痛み、額の痛み
(原因例)額にしわを寄せる癖、打撲などで硬縮が起こりやすい

顎関節の関連筋(側頭筋、咬筋、内・外側翼突筋)
(症状)歯痛や知覚過敏、耳鳴り、耳の深部痛、目の腫れ、頬の刺痛や筋力低下、舌やのどにかけての痛み、飲み込み(嚥下)障害
(原因例)日常的な噛みしめや歯ぎしり、悪いかみ合わせ、あごで楽器などを挟む、長時間口をあける

表情筋(眼輪筋、眉皺筋、小・大頬骨筋、頬筋、上唇挙筋など)
(症状)目から鼻の痛み、目のかゆみ、くしゃみ、顎の深部痛、飲み込みや咀嚼(そしゃく)がしにくい
(原因例)目を細めたり眉をしかめる癖、常に笑顔でいる仕事、息を強く吐く、歯科器具の不適合

胸鎖乳突筋
(症状)頭痛、咽頭痛、目の障害、立ちくらみ
(原因例)上を向きながら行う仕事、ムチウチ、高すぎる枕で寝る
(アプローチ方法)ピンサーパルペーションでトリガーポイントを検査、施療

顎から喉周辺の筋肉(顎二腹筋などの舌骨筋群、頸長筋)
(症状)嚥下(飲み込み)障害、咽頭痛、のどの不快感、歯痛
(原因例)前方頭位の姿勢、ムチウチ