マグネシウムについて

マグネシウム欠乏は現代人にとって、よくあることです。

様々な症状の背景にマグネシウム欠乏が隠れているかもしれません。

以下、マリアクリニックのサイトより要約。

マグネシウムについて

  • マグネシウムは心臓、腎臓、骨にその全体の3 分の2 が含まれている。
  • カルシウム、ビタミンC、ナトリウム、カリウム、リンの代謝とバランスをとるのに必要であるとともに、神経、筋肉が効果的に機能するのに不可欠。タンパク質と糖質の代謝に必須で身体の300種以上の酵素反応を助ける役割を果たす。

マグネシウムのはたらき

  • カルシウムの濃度調整と同様にホルモンの調整を受ける
  • 神経系、精神作用の鎮静…脳内ホルモンであるセロトニンやGABA を作る上で、ビタミンB6 とともに補酵素的役割をする。また神経伝達物質の放出と受容体への結合にも大きく関与する。このことから、不安、うつ、不眠、多動などを鎮める。
  • 筋肉・血管の収縮を抑えるカルシウムの過剰な細胞への取り込みを防ぐ。そのことで筋肉・血管の収縮を抑え、虚血性心疾患や不整脈、高血圧、脳こうそくを予防する。
  • 腎結石の予防…腎結石の原因となるカルシウム塩の溶解度を増やす。
  • 体内の代謝を円滑にする…TCA サイクルをはじめ、体内の代謝に必要な300 以上の酵素の補助因子としてはたらく。エネルギー産生やタンパク質代謝、ホルモン分泌を促す。脂肪燃焼、コレステロール合成抑制作用、脂肪分解作用により、肥満を防止し、脂質代謝を改善し、動脈硬化を抑制する。
  • その他…血小板の凝集抑制、片頭痛の改善、抗ストレスなどのはたらき

不足するとビタミンB 群のはたらきが損なわれる

マグネシウムは、ビタミンB1、B2、B6 が体内ではたらくときに必要とする酵素の構成要素。そのため、マグネシウムの不足はビタミンB 群の十分なはたらきを損ない、以下のような症状をつくる。

  1. 神経障害…抑うつ、記憶障害、幻覚、錯乱、昏睡、不眠、譫妄(せんもう)。
  2. 血液循環の悪化…だるい、しびれる、締め付けられるような頭痛。
  3. 異常知覚…身体がチクチク、ムズムズする。
  4. 筋肉の過度の収縮…こむらがえり、高血圧、脳こうそく、心筋こうそく、狭心症、脳内血管の過度な収縮後の過膨張が原因の片頭痛。
  5. 血小板の凝集を過度に促進…血小板内のマグネシウムが欠乏すると、血小板が凝集しやすくなり、糖尿病で合併症が起こりやすい一因となる。
  6. だるい、冷え性、低体温 ~エネルギーが産生しにくくなる。
  7. 不整脈、頻脈~心筋の電気伝導に異常が起こる。
  8. 胃腸障害~胃腸の平滑筋の異常により食欲不振、消化不良、腹痛、下痢、便秘が出現する。
  9. 腎臓結石、胆石、動脈硬化~マグネシウム欠乏によりカルシウムの沈着が起こる。
  10. 歯の健康を損なう~マグネシウム欠乏により、腸からのカルシウム吸収が妨げられる。
  11. 肥満、脂質異常症~脂質代謝異常がおこる。また、血液中では相対的にカルシウム過剰となり、動脈硬化に至りやすい。
  12. アルコール中毒症にかかりやすい~二日酔いには、マグネシウム、ビタミンB1 が必要。アルコール中毒の人はマグネシウムの欠乏していることが多い。

マグネシウムは、カルシウムの体内移動と吸収を制御しているため、不足すると異所性石灰沈着の原因となる…五十肩(石灰沈着)、歯石、骨隆起、骨棘、へバーデン結節

細胞の過剰な収縮を引き起こす…けいれん、頭痛、肩こり、不整脈、便秘、気管支喘息など

マグネシウムの摂り方

カルシウムと2:1 の割合で、同時に摂る。カルシウムイオンとマグネシウムイオンはブラザーミネラルと呼ばれ、2:1 の割合での摂取が理想的だが、ストレスはマグネシウムの排出を亢進させるため、ストレスの多い人ほど、摂取割合を1:1 に近づける。

  • 日本人平均摂取量250㎎。推奨量は350~500㎎。

マグネシウムの損失をもたらす要因

  • 加工・精製された食品~80 ~ 99%が損失を受ける。
  • 薬物、飲酒~利尿剤、ジギタリス製剤などによってカリウムとともに尿中に排泄される。
  • カフェイン、アルコールの摂取~これらを摂取すると、マグネシウムは尿中に排泄される。
  • 糖尿病~尿糖とともにマグネシウムが尿中に排出されやすい。
  • その他~インスリン過剰症や甲状腺機能亢進症のときも、マグネシウムの必要量は増加する。



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