消毒液クレゾールの毒性

数か月前に、ひどい腰痛の方が来られました。
しかし、直感的にカイロ適応でないと感じました。
で、その時は胆石や尿路結石の可能性を疑い内科を紹介しました。
しかし、エコーなどで検査したが問題ないようだとのこと。
痛みは激痛です。
その後、大学病院で精密検査するも、原因分からず。
仕事で大量の消毒液クレゾールを噴霧しているのが原因でないかと、職場の管理者が疑いやめさせたところ、みるみる症状はなくなっていった。
このような事例が最近ありましたので、ご報告します。
以下、メディカルノートより
_________________
クレゾール中毒とは、クレゾールという化学物質を過剰に摂取することで引き起こされる状態のことをいいます。クレゾールとは、消毒や防カビ剤として使用される独特の臭いがある液体物質のことで、気体になりやすい性質があります。その利便性からよく使われている物質ですが、工場廃水などで一度に大量のクレゾールを排出してしまうと水や大気中の濃度が高くなることがあり、2018年現在では有害大気汚染物質に指定されています。なお、少量であっても、クレゾールを摂取してしまうことにより健康被害をもたらす可能性があります。
原因
クレゾールには、タンパク質を損傷する細胞毒性と、強アルカリによる腐食作用があります。直接口から飲み込んだ場合だけでなく、肺や皮膚からも吸収されます。
クレゾール中毒により生命に関わるほど重症となるケースのほとんどは、クレゾールを含む高濃度の液体を飲んでしまったというものです。一方、低濃度でもクレゾールを含む空気を長期間にわたって吸い続けたり、クレゾールを含む液体が皮膚に触れ続けたりすることで、中毒症状がみられることもあります。
症状
クレゾール中毒の特徴的な点は、クレゾールを摂取してから比較的短時間のうちに症状が現れることです。どのような経路でクレゾールが摂取されたのかによって、症状は異なります。
吸入
吸い込んだ場合、咳、呼吸困難感、のどの灼熱感、頭痛、吐き気、意識混濁などが生じることがあります。
経皮吸収
クレゾールが皮膚から吸収された場合、接触していた皮膚のやけど(化学熱傷)、痛みや発赤、かゆみ、ただれ、目のかゆみや痛みなどが現れることがあります。
経口摂取
口から飲んだ場合、意識障害、痙攣けいれん、おう吐、食道やのど、胃の痛み(消化管の粘膜損傷や穿孔)、全身のだるさ(肝障害や腎障害、溶血性貧血など多数の臓器障害)、不整脈や低血圧、呼吸停止、心停止などが生じることがあります。



しん研良院 奈良県香芝市のカイロプラクティック
原因のよくわからない痛みや不調に対処する施術院
公式サイト www.shinken-ryouin.com