しん研良院便り~マグネシウム不足

手技療法の施術院に訪れる方の中には、手技によい反応を示してくれないケースもあります。
そういった場合、生活習慣の問題が背景にあることが多いです。

・睡眠の問題…夜更かしをして概日リズムを狂わせている、夜勤をしている、睡眠障害がある

・栄養の問題…タンパク質・ビタミン・ミネラルの不足、糖質の過剰、悪い油の摂取、解毒機能の低下、胃腸での消化吸収の問題、抗酸化ストレスの増大、血糖値の調節障害・・

・心理的なストレスの問題

・運動不足
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この中でも、栄養の問題は気をつけている人でも、意外と落とし穴のある所なので、今回取り上げてみます。

マグネシウムを例にとります。

(このような症状はマグネシウムの欠乏)

〇足がつる。まぶたがぴくぴくする
〇長年、肩こりや頭痛が治らない
〇不整脈、動悸がよく起こる。血圧が高くなってきた。
〇糖尿の数値(HbA1c)が上がってきた(5.6以上になった)
〇慢性的に疲れが取れない
〇石灰沈着性五十肩、変形性関節症、腎結石などの履歴がある
〇不眠症、過呼吸、気分の落ち込みなどがある
〇PMS、月経痛がある

(マグネシウムを欠乏させやすい習慣)
・アルコールを毎日飲む  ・水分の摂取がものすごく多い ・汗をよくかく
・カフェイン(コーヒー、紅茶、チョコレート)を毎日、人の3倍はとる
・薬剤の摂取…利尿剤、抗生物質、ステロイド、インドメタシン、ジギタリス
・食事の不適切…緑黄色野菜や新鮮な果物の摂取不足、タンパク質の過剰摂取
・マグネシウムを摂らず、亜鉛や鉄、カルシウムのサプリメントを単独でとっている
・膨満感、ガスがたまる、下痢など腸にトラブルのある
・胃の調子が悪く胃薬を飲んでいる、ピロリ菌がいて胃炎になっている

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マグネシウムは栄養療法を行う上で、まず初めに注目してみておく栄養素です。

厚労省の男性の摂取推奨量約400㎎に対して、実際は250㎎ほどしか摂っていません。

カルシウムも摂取不足の傾向があるのですが、マグネシウムの方が不足の割合が大きくなっています。

カルシウムとマグネシウムは、体内でバランスを摂っていますので、カルシウム過剰、マグネシウム過少にならないようにミネラルのとり方に気をつける必要があります。

栄養療法で牛乳を勧めないのは、乳糖やカゼインの消化の問題もありますが、カルシウムとマグネシウムのバランスが悪い(カルシウム過剰)という意味もあります。

また落とし穴として、亜鉛などの他のミネラルをサプリメントで過剰していると、マグネシウムの吸収阻害が起こります。

これは、サプリメントの使い方に気をつけないといけない重要な点です。

また、国内薬局で売られているマグネシウムサプリメントは下剤や制酸剤として使う酸化マグネシウムがほとんどで、これはあまり吸収されません。

マグネシウムは吸収しづらい栄養素なので、腸内環境の悪化があるとあまり吸収されませんので、胃の調子と腸の調子をまずは整える必要があります。

そして、まずは食事で野菜や海藻、豆類などをよく摂ることです。

ちなみに、マグネシウムは経皮吸収しますので、入浴剤にエプソムソルト(硫酸マグネシウム)を使う方法もあります。




しん研良院 奈良県香芝市のカイロプラクティック
原因のよくわからない痛みや不調に対処する施術院
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