自律神経の話

安 保 徹 新潟大学大学院教授の自律神経のお話から、抜粋。
「か らだ を守 る 白血 球 の 自律 神 経 支 配 ―鍼灸医学の病気を治すメカニズムー」
・白血球 だけは、 この 自律神経の支配 に入 っているか どうかは、研 究が無 か った訳 です。
多分 、体 を守 る白血球 は、 我 々の血液 を循環 した り、 あるいは リンパ節 とか 脾臓、免疫臓器 に行 きます け ど、 そこで も、 やは り停滞 と循環 を繰 り返 しています か ら、 よもやで すね、 こういう動 き回る細胞 まで も自律神経支 配 に入 っているか とはす ご く考 えに くかった と思い ます。
ところが、 ア ドレナ リンとかノルア ドレナ リン とか の交感神経刺激物 質は、独特 の血 中濃 度 を保 っていて、 そ うい う浮遊循環細胞 さえ も刺 激出来 ます。
副交感神経 の刺激物 質であるアセチル コリ ンの方 は、す ぐアセチル コリンエステ ラーゼで分 解 され ます 。
血 中濃 度 を保持 は出来 ないですが、 神経末端 が消化管 に入れば、そ このす ぐそ ばにリ ンパ球 が取 り巻いていて、や っぱ りそ うい う形で 直接 リンパ 球は副交感神 経で も刺激 されて完全 に 自律神 経支配 に入 っていた。
・ス トレスを感 じて頑張 っている 時は、副 腎か らア ドレナ リン、交 感神経 の末端 か らはノルア ドレナ リン、あ と脳 ではですね、 ドー パ ミンが使 われ て、興奮態勢 を維持す る。
・顆粒球の方が交感神経支配下 に入 って、 リンパ球 の方が副交感神経支配下 に入 って いる。
・胃潰瘍 なんです け ど、皆 さん百年 も前 か ら、胃 潰瘍 は酸が悪 いって、酸消化説 で患者 に制酸剤 が 投与 されています。 だけ どよく考 える と、酸 は副 交感神経支配 で分泌 されていますか ら、 じゃあ リ ラックス している人が一番 胃潰瘍 になって しまう とい う不思議 な話 になる訳 です。
 最近 はヘ リコバ クターが悪者 に されていますけ ど、ヘ リコバ クターって私達 が50歳 を過 ぎる と殆 ど常在菌 と して居 て、 これ も話がお か しい。
私 は、 胃潰瘍 は、心 の悩 み とか、交感神 経緊張 状態 による顆粒球増加 じゃないか と、粘膜破壊 じ ゃないか と思 って調べ てみ ました。
胃潰瘍 の患者 は顆粒 球の比率 が高 くて、絶対数でも上 がって、 いわゆる顆粒球 の粘膜破壊 が考 え られ ます。
顆粒球 ってのは、膿むと必ずこうやって収敏 されて放出されますから、 あの胃潰瘍の傷害は、 胃炎が広く起 こ って最終 的 に一 カ所に集まって放出される姿、と考えられる。
・個別の原因として、精神的なストレス、過 労、不規則 な生活、消炎鎮痛剤 の長期使用、細菌 感染、消耗 とかがあ ります。
・腰痛 を どう捉 える か、 あるいは椎 間板 ヘルニア、腰椎 すべ り症 、変 形性頸椎症 とか、 そ うい う現象 を どう考えるかっ てい うことです。
や っぱ り発症 のメ カニズム は、 相対 的筋力 の低下 に よる筋疲労 です。
筋 肉が疲労 す る と血流 が途絶 えますか ら、血流 障害 と顆粒 球 増加 でです ね、組織が壊 れる訳 です。
です か ら、関節が壊 れた り、椎間板が壊 れた り、 筋肉が疲労す る。
そ うい う状 態が増 えて、それか ら治 ろ うとす る時のいわゆる副交感神 経反射が痛 みを作 っているのです。
従来の治療 は、安静に して コルセ ッ トをつ けて、消炎鎮痛剤が処方 されま す 。
それは、飲 み薬 だった り、貼 り薬だ った り、 坐薬 だった りす るんです け ど、病 院に行 くと腰痛 はす ご く悪化 して きます。
それは、 これ らが完全 に血流障害 を促進す る、 そ うい う治療 になってい るか らです。
私 は、 どうい う治療 を提唱 しているか っていう と、 まず コルセ ッ ト着用 をや めて もらう。 あ とは 痛み止 め もや める。
す る と血流が 回復 して くるの で 出来 る範 囲で運動す る。
始め は痛 いです け ど、 ほんの 出来 る範 囲で いいです。
運動 を徐 々に増や してい って、最後 は筋力 を高 めてい きます。
この治療法や る とみ んな 3週 間 くらいで治癒 に入 ります 。
これ は、血流 を 増やすか らです。
患者 さんに、一言 こ とばを添 えてあげる必要 は あ ります。
「や っぱり痛み止 め をや める と赤 く腫 れて痛 くなる よ、 だけ どそれは治癒反射 なんだ。」 患者 さんが不安 を もたない ようにです ね、 そういうア ドバ イスは必要 です。
・リウマチの患者 さんは、 白血球総数 が多 くて、その増 えたのは全部顆粒球増加 で、 リ ンパ球 は こんなに低いです。健康な人 は38パ ーセ ン トあ りますけ ど、23パ ーセ ン トしかない。
 これ は、免疫 の抑制の極 限、つまり免疫がす ご く低下 している状態 な訳 です。
これは末梢血 なんです け ど、炎症局所 は どうか ってい うと、炎症局所、 こ れは リウマチの患者 さんの関節液 を採 ったんです け ど、全部先程 のあの核 の く びれた顆粒球。
や っぱ り、顆粒球 の出す活性酸素放 出に よって組織が破壊 されてい るのが リウマチだ と、免疫が極 限まで低下 したの が リウマチな訳 です。
・リウマチの治療 には、免疫 を高め る 治療 をしな きゃだめ。
そ この ところに、 リンパ球 を減 らし顆粒 球 を増やす消炎鎮痛剤が使われ るの で、 リウマチが治 らない訳です。
・ ステロイド の消炎 はです ね、血流 を止 めて生体反応を抑制して炎症を取 っているのであって、 治癒による消炎ではない。

・ ステロイ ドホルモ ンの作用 は、生 体反応 の抑制、冷 えによる消炎 で、治癒 とは逆 の 反応 です。少 しずつ生体 に残 り、 自然酸化 を受け て酸化 コ レステロールになって、 さらに血流 障害 と顆粒球炎症 を誘発 します。

ステロイドホルモ ンはコレステロールから生合 成 され て、そ もそも排泄が困難です。
コ レス テロ ール骨格 を もった もの は、排泄が困難で老化の原 因になるようにですね、外か ら入れたス テロイ ド は排泄が困難で、組織 に貯 まって こうや って酸化物として、我 々を痛めつける訳です。

・ガ ン遺伝子の全ては、正常の細胞の使 う増殖 関 連遺伝 子ですか ら、その調節 が壊 れて発ガ ンする。 交感神 経緊張状態 は免疫能が低下 して、発 ガン し て も監視機構 が、 ガンを排除す る力が残っていな い状 態で発ガンす る。
・金属 は錆びる力で酸素 を奪 い ますから、必ず金属 が我 々の体液に溶けて、その宿 主側 が リ ンパ球 が多 い場合 はア レルギ ー を起 こ しま す。
ですから、入れ歯ア レルギー とか、 ピアスア レルギー を起 こす人 は大抵 リ ンパ球 過剰 な人 だ し、 リンパ球 が過剰 でな くて も、金属 が しょっち ゅうですね、水銀 とか鉛 とかアル ミニ ウム とかが 体 に入って くる と、ア レルギー体質 になる。



しん研良院 奈良県香芝市のカイロプラクティック
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