概日リズム

生物時計(体内時計)とよばれる働きで、概日リズム(サーカディアンリズム)は駆動している。

生体時計は昼夜の変化、季節の変化に適応しながら、時間的秩序を維持し、生体の恒常性を保つ。

環境や活動を変化させても、それに左右されない内因性のリズムがあり、この本体を概日リズムと呼ぶ。

概日リズムはヒトの場合、24時間より少し長いが、朝日がリズム同調に重要となっている。
朝日によって、リズムの活動期を昼間にセットしている(位相調節)。

概日リズムは生まれつき(生得的)持っているリズムであるが、睡眠リズムや体温リズムのように生後数か月~数年で発現するものもある。

生活習慣の乱れなどにより、概日リズムの周期が24時間から逸脱すると、深部体温リズムは25時間周期を維持する一方、睡眠覚醒リズムの周期は34時間まで延長する。
こうなると、松果体ホルモン(メラトニン)の分泌ピークが覚醒期に現れるなどし、生体機能の秩序が乱れてくる。
たとえば、不眠や昼間の眠気、集中力低下などが起きやすくなる。

 

肝臓や内分泌腺などの末梢時計は、中枢時計の視交叉上核振動体からのリズム信号に反応・同調し昼夜変化に対応している。
つまり、個体の生体時計は中枢時計と末梢時計から成る階層的多振動体システムである。

 

メラトニン合成は夜間に合成が亢進する。
メラトニンはセロトニンから合成される。
これらの神経伝達物質合成の栄養的な流れは、次のようなものである。
タンパク質~アミノ酸(トリプトファン)~セロトニン~メラトニン
この流れの中では、鉄、ビタミンB群、マグネシウムなども必要となる。
したがって、タンパク質不足、ビタミン、ミネラルの不足で、セロトニンやメラトニン合成が低下し、精神疾患系や不眠など各種体調不良のリスクが高まる。

メラトニン合成はヒトでは500ルックス(蛍光灯照明)以上の光によって抑制されるため、寝るときは明るい電気をつけっぱなしにしてはいけない。




しん研良院 奈良県香芝市のカイロプラクティック
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