姿勢・側弯症
来院者様の主な訴え

体のゆがみ~肩の左右差
- 頭蓋骨や頭部の筋筋膜の施術
- 美容的にも改善したいところだし、偏頭痛などの原因にもなっている
肩の高さに、左右差がある
- 頸椎や胸椎、肋骨その他骨格の矯正で改善できる
- 片方だけ肩が凝りやすい
胸郭の形に左右差がある
- 筋筋膜などの施療で元に戻せます
- 肩こりや頭痛、自律神経系の症状の原因になるおそれ
お尻の形が左右で異なる。片方が下がっている」
- 骨盤のゆがみなどを施術すると左右差が解消できる
- 腰痛や肩背中の痛みなどの原因にもなっている

脚長差1.5センチ
- 多くの場合、猫背でない可能性があります。
- 背骨の生理的弯曲はとても重要ですが、多くの人で弯曲の減少があります(平背;フラットバック)。
ズボンを買う時に左右脚の長さが異なるので、カットする長さが違う」
- 脚をよく組むひとや横座りをいつもする人⇒骨盤のゆがみ
- いつ腰痛が発生してもおかしくない

ウエストのくびれ左右差
- 骨盤などの骨格の矯正で大部分が改善できる
- 腰痛の原因になる
側弯症
- 一つ一つの骨のゆがみは1ミリ程度。
- 腰痛や背中の痛みを引き起こす

産後の骨盤矯正
- 一人出産するごとに5キロずつ体重の増える方は、産後の肥立ちがよくなく骨盤にトラブルを持っていることが多いです
浮腫(むく)みがひどい
- 医療系のリンパドレナージと細胞レベルの分子栄養学から考察します。
・股関節の問題、内臓の膜組織の柔軟性低下などによる血流障害など。
お顔の施術
○手技療法としては、必ずしも「歪んでいるからまっすぐにする」というものではありません。
歪んだ状態でも、うまく機能して健康である事を重視します。
○昨今問題となっている「小顔施術で顔の骨格が小さくなる」については、逆に頭蓋縫合の固着をゆるめて(ミクロン単位で)大きくなるんじゃないのかと考えます。
もし、ぎゅうぎゅう強く縫合(骨と骨のつなぎ目)を押しつぶして小さくできたとしたら、骨(関節)としての機能は低下しますので、神経系や脳脊髄液などの液体循環の低下などを起こす可能性があり、健康被害が出ると考えます。
とてもお勧めできない方法ですので、しん研良院ではそのような方法をとりません。
これについては、「Bakerは頭蓋治療後に両側の第2臼歯間に0.71mmの増加を検出」というAK(アプライドキネシオロジー:カイロプラクティックのテクニックの一つ)の記述があります。
むしろ、正しい頭蓋骨の施術(たとえば、頭蓋仙骨療法:クラニオセイクラル)をすれば、頭蓋骨一つづつにおいてつなぎ目がわずかにゆるみ、むしろ大きくなるということです。
「それじゃあカイロに行ったら、頭蓋骨の骨と骨のつなぎめが柔らかく動くことでむしろ顔が大きくなるの!?」と思われるかもしれませんが、ご安心を!
頭蓋のつなぎ目(縫合)の固着が施術で緩んで、ゼロコンマ数ミリ大きくなったとしても、パッと見た目に分かることはありません。
ところが一方で、リンパなどの頭部にある液体が頭蓋の縫合の可動性をアップすることで、今までとは別次元で流れることになります。
そして結果的に、顔は小さく見えるようになります。
この場合、リンパドレナージの施術も加えますと、「えっ!」と本人が見ても第三者が見ても、はっきりわかるような変化が出ます。
また、ミクロン単位でほんの少し固着がほどけて、骨そのものや筋・筋膜の位置(動き)や左右差が減少し、「本人の気にしていた顔のゆがみ」がけっこう直ります。
以上、実際に施術をしている側の感覚と解剖生理学などの知識からの考察です。
ここらあたりは、理論も大切ですが、実際のクライアントの方々のビフォーアフターを見てもらうのが、一番納得していただけると思います。
側弯症の考え方と施術内容
側弯症の専門医によると、たとえば次のような説明があるかもしれません。
- 側弯症は直ることがない。
- エビデンス的にシュロス法というエクササイズがあるにはあるけど、通常は経過観察です。
- コブ角が40度より悪化するようだと、装具または手術になります。
- レントゲン画像から判断して、骨の成長が止まりつつあるのであれば、それ以上側弯は悪化しづらくなります。
もし、今後悪化したとても、毎年0.5度程度の悪化で済みます。
女子の場合、初潮から2年ほど経っていると、骨の成長が止まってきます。
このような場合、通常5年ごとの経過観察をするのが一般的にです。
ただし、スポーツをハードにしているなどであれば、毎年レントゲンを撮ってみましょう。
しん研良院の考察
私の今まで出会った側弯症は、すべて横から見て胸椎がフラット(平ら)になっていました。
通常、脊柱にはS字の弯曲があるものです。
側弯症で特に問題となる胸椎(肋骨のついている部分の背骨)には、やや丸みを帯びたふくらみがあるのが、正常な状態です。
ところが、胸椎のフラット(平背)は、構造・機能として脆弱であり、異常です。
ですので、中枢神経系がその脆弱性をカバーするために、後ろから見て横方向に弯曲を作ったのが側弯症ではないのかなと考えています。
そして、その視点から施術をしています。
つまり、横方向に側弯している脊柱を、本来の前後方向のS状弯曲にどう変化させていくかを考えて施術していきます。
また、その本来の弯曲の形成不全がなぜ起こったのかを、過去のトラウマ(主にケガなどの外部からの物理的なストレス)~中枢神経系に起こった何かの変調というように推理していき、そこからリバイブさせていきます。
施術の例
- 肋骨、胸椎などの脊柱、骨盤の矯正
- 手足(四肢)の関節矯正
- 筋筋膜の施術〜腰方
- 硬膜に対しての施術
- 左右大脳半球など中枢神経系へのアプローチ(形筋、多裂筋、大腿四頭筋、胸筋その他)
- 自宅でのエクササイズ〜シュロス法などから
施術例
改善された方のご厚意により、写真撮影などの許可をいただきました。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの目安や判断材料になればと思います。

施術前

施術後
側弯症と腰痛
50代女性(奈良県)
2021年7月
- 側弯症(コブ角40度)のある方
- 施術は頭蓋~硬膜系、骨盤と脊柱、腹膜系などに行っています。
- 腰の痛みなど軽減されています。

施術前

施術後
体のゆがみ(肩甲骨の左右差)と腰痛
30代男性:農業(御所市)
2021年7月
- 空手をしている方の施術
- 左右の肩甲骨の位置が異なっていました。腰椎や骨盤の施術などを行い、痛みが消失しました。

施術前

施術後
側弯症
女子中学生(奈良県)
2020年2月
2019年9月23日の初診から今年1月18日まで16回の施術を行いました。
………………
レントゲンのビフォーアフター
右写真(施術前):コブ角上27度、下40度
左写真(施術16回後):コブ角上25度、下33度、(その下にも16度)
※病院の専門医の診断による
※コブ角40度以上は装具着用が適応となる
クライアントの状況
- 中学生女子。3才からあるスポーツをしていて、今年は近畿チャンピオン。
- そのせいか長らく腰痛と肩の違和感を持っていた
- 幼少期に遊具から落下して顔や額、手首を強く打撲。右足捻挫歴あり。花粉症あり。
施術内容
- 硬膜に対しての施術
- 左右大脳半球など中枢神経系へのアプローチ
- 肋骨、胸椎などの脊柱、骨盤の矯正
- 手足(四肢)の関節矯正
- 筋筋膜の施術〜腰方形筋、多裂筋、大腿四頭筋、胸筋その他
- 自宅でのエクササイズ〜シュロス法などから
結果や考察
写真の通り、4か月でコブ角が7度(40度→33度)改善し、装具着用の必要がなくなりましたました。
長年の腰痛や肩痛も途中で消失しています。
側弯症の専門医によると、「側弯症は直ることはなく、エビデンス的にシュロス法というエクササイズがあるにはあるけど、通常は経過観察です」との説明。
40度より悪化するようだと、装具または手術になるとのこと。
ただし、初潮から2年ほど経っているのと画像から、骨の成長が止まりつつあるので悪化しづらく、今後悪化したとても、毎年0.5度の悪化で済むとの予測が出されていました。
その場合、通常5年ごとの経過観察でもよいが、彼女の場合スポーツをハードにしているので毎年レントゲンを撮る予定。

施術前

施術後
お顔の施術
20代女性(奈良県)
2018年
- ブライダル前のお顔の施術です。
- 局所だけではなく、全身の筋筋膜、脊柱骨盤などの骨格系、内臓内分泌へのアプローチ、頭蓋の施術、顔周辺のリンパドレナージなどを行うことで、より本質的な変化を生み出しています。
結果
お顔の気になっていた部分がよくなり、クライアント様に大変喜んでいただきました!

施術前

1回目施術後
肩の高さの違い~首こり・頭痛
20代会社員(橿原市在住)
2011年4月~
- 首や肩の凝りがひどくなると、頭痛に悩まされる
- 立ち仕事で、夕方になると足がむくんで、非常に不快感がある
- 肩の高さが左右で違うのが気になる
施術
- 頸椎、骨盤、第一肋骨、胸椎1番などの矯正
- 足のリンパドレナージと足底の筋膜リリース
結果
「仕事をしていて、午後からの足のむくみによる不快感が無くなりました。頭痛がなくなりました」とのことでした。
ノートと考察
- このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
- 私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
- 「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
- より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
- 疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。
- 猫背、円背、前方頭位
- 脚のライン・・・O脚、Ⅹ脚、ⅩO脚
- 体の左右非対称性(側弯、肩の高さ、ウエスト、脚長差)
- ダイエット・・・痩身、むくみ、リンパドレナージ
前方頭位、円背
- 体を真横から見たとき、「耳の穴~肩~大転子~膝関節の真ん中~くるぶしの前方」これらが一直線上にあれば、良い姿勢。
⇒多くの人は、耳の穴が数センチ前に位置している(前方頭位) - 猫背に関しては、多くの誤解があるようです。脊柱の弯曲は必要なもので、必要以上にまっすぐにしてはいけません。
- 弯曲のあまりない背中を平背(フラットバック)と呼びます。このケースが女性などに多く、一見姿勢が良いように思えますが、実は肩こりや腰痛の大きな原因になっているおそれがあります。
- 特に座っている時には、丸まるのが筋肉に緊張をかけないために必要です。無理に背筋を伸ばすと、かなりの緊張が背中に発生し、肩こり・腰痛の元になります。
- 一方、立っているときは、脊柱の生理的弯曲が活かされるときです。ここらあたりは、外国の一流のスポーツ選手の姿勢を見れば良く理解できます。立っているときは腰がよく反っていますが、背中(胸椎や肩周辺)は、わりと丸まっています。
施術例
- 必要な体幹の筋肉などをつける: 自宅でのエクササイズ
- 筋肉の調整を行う: 背中や胸の筋肉、腹筋や腸腰筋、大腿四頭筋など
- 骨盤矯正、その他の骨格の調整
- 内臓の施療: 横隔膜などを中心に
考察
- 老人の円背、若者の猫背などでは、横隔膜や胸筋の施療が有効なことが多い
- 骨をボキボキしても、直らない。骨を支える筋肉や膜組織の問題が大きいため。
まず、「骨盤って、ゆがむの?」という疑問に対して
脊柱のゆがみ、骨盤のゆがみ・・・などという言葉使いを私たち手技療法家は多々することがあります。
そして、そういった「ゆがみ」に対して他の医療関係の方、あるいは一般の方で、「ゆがみなんか起こるはずないでしょ!そんなん起こったら、大変だし、それを手技で直すなんてありえない!」と思われることもあるようです。
ですのでまず、「ゆがみ」ということばの定義から始める必要があります。
ごく簡単に言うと、ゆがみ否定派の方の話を聞くとどうも1センチ単位のゆがみを想定されているようです。
これは、脊柱や四肢の関節でいうと「脱臼」です。
これほどのゆがみを想定するのではなしに、1ミリ前後のわずかな位置変位を想定していると考えていただきたいものです。
ただし、これも厳密にいうと位置の変位というより、可動性(左右回旋、左右側屈、前後屈曲、並進、その他三次元的な動き)ベースで考えています。便宜上、クライアントの説明でこちら側に骨が引っ張られています(ゆがんでいます)のように説明することはありますが、本当は可動性ベースで考える方がよいと思います。
ここらあたりは、今後手技療法が他の医療と協業するためには必要な言葉の使い方の反省すべき点だと考えます。
矯正という言葉に関しては、このような可動性の異常を検出して、骨を介して軟部組織に変化を促しているという意味です。
決して、骨そのものの曲りがまっすぐになったという意味ではありません。
骨と骨をくっつけている靭帯などの結合組織に変化を促しています。
もう一つの考え方
骨盤を箱に見立てて、骨盤周辺の筋肉が骨盤を前後左右などに位置変化させているという考え方もできます。
この場合、アプローチすべきは筋・筋膜などということになります。
この考え方は、一般的に受け入れやすいと思われますし、大切なところでもあります。
ただし、この考えだけでクライアントの腰痛その他がよくなるかといえば、そうではなく、やはり靭帯などの結合組織もふくめてアプローチしないと痛みのとれないこともあります。
悪い姿勢がずっと続いたとか打撲や手術などの外部からのストレスによって経年変化する部分が出来ていると思われます。
具体的には、部分的な脱水~柔軟性低下などが結合組織でおこって関節の動きに制限を掛け、筋肉に負担をかけ、痛みが生じていると考えます。
そして、そういった脱水部分による柔軟性低下を、手技的に改善させる方法はいくらでもあります。
2017年10月日本カイロプラクティック徒手医学会で、大阪大学の菅本一臣教授が「生きた人間の動き・形態を再現した3D人体解剖アプリケーション」を紹介してくれました。
連続的なレントゲンなどの画像を解析した関節の動きの映像なのですが、それによると仙腸関節の耳状面での動きは、平均すると3~4度の動き(最大で10度)だとのことでした。
一方、2018年7月私はハワイ州立大学にて解剖実習に参加してきました。
そこで、90歳の方の腐敗処理していないご献体の仙腸関節の動きを触診したところ、動きはほぼないと感じました。
実際には私は寛骨に対して仙骨のうなずき運動などを触診してみましたし、二人がかりで左右の寛骨をねじったりしましたが、動きはなかったのです。
ということは、高齢者の仙腸関節は骨癒合していることを想定しておくべきかもしれません。
※ただし、この場合寛骨の前後の回旋の動き(PI/AS)と仙骨のうなずき運動を確かめようとしたので、寛骨の横の動き(インフレア、アウトフレアなど)の動きは確かめていなかったし、生体の荷重下ではまた異なる結果が出るかもしれません。よって、まだ検証の余地はありそうです。
仙骨そのものも「5つの椎骨から16--18歳ごろに癒合開始し、多くの場合34歳までに完全に癒合する」(ウキペディアより)という研究があるようで、子供や20代あるいは30代の方に対しては仙椎にも可動性がある前提で施術をすべきかと思います。
実際に、個人差はありますが仙椎が「変位している」、「よく動く(といっても0コンマ数ミリ、あるいは1ミリ)」と感じることは少なくありません。
では、仙腸関節は?
何歳で癒合するという文献を個人では見つけていないのでよく分からないところはありますが、少なくとも仙椎が34歳までということであれば、それ以上の年齢を想定してよいと思います。
とううわけで、個人差や年齢差という場合分けが必要だが、仙腸関節や仙椎には可動性があるという前提で施術をすることは必要だと考えます。同時に骨癒合の可能性も考えられます。
このように 「全く動かない」とか「すべからく動く」とかの両極端の議論は的を得ていないように感じます。
人は赤ちゃんから老人へと体を微妙に変化させていることを想定するべきです。
ちなみに、頭蓋骨についても同様のことが言えると考えています。
赤ちゃんの頭はさわるとぺこぺこ柔らかいものです。
そこから癒合していきます。
ちなみに、解剖実習での90歳の方の頭蓋骨縫合は矢状縫合の半分ぐらいはきれいに見えていましたが、あとは癒合が進んで縫合がかなり消失していました。
ということで、しん研良院では、ケースバイケースですが、脊柱、骨盤、四肢、頭蓋骨などの骨と骨のつなぎ目(関節、縫合)の施術(矯正)を行います。
- 骨盤矯正の方法
- 脊柱の矯正方法
- 手足(四肢)の矯正方法
- 頭蓋骨矯正(クラニアル、クラニオセイクラル)
- 膜の施術(筋膜、内臓の膜、最深部の膜など)
- 筋肉へのアプローチ
骨盤は、寛骨(腸骨)と仙骨から成っていて、うしろは仙腸関節、前は恥骨結合でむすびついています。
したがって、後ろと前の検査(評価)が必要です。
しかし、一般的には前の恥骨結合の検査・施術がなされていないことも多いようです。
産前産後の女性や妊娠中の女性にはとくに重要ですが、そうでないケースでもきっちり検査をする必要があります。
また、骨盤の異常がなぜ引き起こされているのかの背景(原因)を調べないと、またすぐに元に戻ってしまいます。
メンテナンスのつもりで定期的に骨盤だけを矯正するという方法ではなく、身体全体の検査(評価)を行うことが肝要です。
多くの場合、筋筋膜に不必要なテンション(緊張や短縮)がかかっているのですが、それだけでなく、顎関節を含む頭蓋骨、内臓の膜、内臓そのものの状態、手足(四肢)等の状況が元で骨盤に異常を作っています。
そういった全体像をこまかく検査(評価)して、適切に施術するのは大変難しいものです。
長年の様々な勉強や研究、臨床経験をへてたどりつけるともいえます。
単に「脚長差がそろいましたよー」「今日はこれで骨盤矯正終了です」だけで済ますのではなしに、よりきめ細かく、将来的の健康にも十分役に立つような「骨盤矯正」を受けられることが大切です。
しん研良院
エイトビル2階

【電話受付】9時~18時
【施術時間】9時~21時(土日可、不定休)
アクセス案内
お車で:西名阪高速香芝IC降りて南へ900m
徒歩で:JR志都美駅から5分