股関節の痛み

痛みの原因は、どこにあるのか?

 
「臼蓋形成不全」や「変形性股関節症」などの状況がレントゲンなどで確認できても痛みの原因がそこにないケースがあります。
 

カイロプラクティックの診方

大腰筋などの筋肉の拘縮や関節の動き方の異常でも股関節痛が発生するので、そういった部分を検査・施術します。
これはレントゲン・MRIでは分らない部分です。
手術の前にカイロの施術を受けて痛みが取れ、手術しなくて済んだ方もおられます。
 
実際の痛みは、筋肉や靭帯などの軟部組織の短縮・拘縮、骨盤や股関節、足首などの骨格の可動域制限などによって、血流障害その他を起こしている事が原因のように感じます。
それらは、実際に体を触ったり、動かしたりして、初めて分るものです。また、その改善方法も徒手的に行うのが最善だと考えます。

股関節痛への正しい対処法とは?

以下、当院の考えです。
 

痛い部分へのマッサージについて

痛いところは、炎症が起きているかもしれません。
ですので、痛い部分にマッサージは、その時楽な感じが出るものの痛みが悪化する恐れがあります。
その痛い所とは別の場所に、本当の痛み発生装置が出来ています。
当院では、そういった痛み発生装置を各種検査で探し出して、解除する施術を行います。
 

  1. 股関節の前に痛み(臼蓋形成不全の方)→大腰筋の拘縮を施術して痛み消失
  2. 骨盤回りに鈍痛のある方(腹部の手術歴あり)→卵巣周りの膜組織の柔軟性低下を施術して痛み消失
  3. ソ径部痛→大腿部の筋肉の施術で痛み消失
  4. 股関節の後ろに痛み→股関節の矯正で痛み消失
  5. 変形性股関節症の方の痛み→股関節のモビリゼーションで痛み改善

薬について

これは医師も言われていますが、多くの薬は、痛みを止めるためのもので、根本的に体を治してくれているわけではありません。
日本整形外科学会の腰痛診療指針には、「抗不安薬」が推奨されているように、痛みを止める、精神的に楽になる・・・こういった事も場面場面では有効だと思います。
しかし、そればかりに頼っていては、本末転倒になるおそれが・・
 

痛みの原因について

股関節周りの筋肉や靭帯の異常を取り除くと、多くの方の股関節痛が改善します。
変形性股関節症の方は、自宅エクササイズを加えていくことで痛みを改善していきましょう。

  • 徒手矯正で、股関節の可動域が改善します。
  • 変形性股関節症は、変形を食い止める施療とエクササイズが重要です。
  • スポーツをしている方の股関節周辺の痛み・・・筋骨格に不具合がありますので、それを見つけて修正
  • 内臓の問題が関わっていることもあります。手術歴のある方は腹部の施療が必要です。

クライアント様の主な訴え

 

「ソ径部(股関節)の前が痛いです」「股関節の前に“つまり感”があります」

  • 股関節の矯正で改善できる事が多い・・・股関節の靭帯や関節包、筋肉の問題
  • 過度のランニングやキック、長時間座る・・・この場合は腸腰筋の硬縮 

「お尻の方が痛いです」

  • 関節唇の問題や股関節の動き方の異常など

「レントゲンで変形性股関節症の診断が出ています。手技療法で何かできるでしょうか」

  • 股関節の施療(股関節の矯正やパンプ、骨盤矯正など)
  • 自宅でのエクササイズなど行えることは多い 

「股の内側、恥骨あたりが痛いです」

  • ランナー、サッカー選手に多い。内転筋の硬縮など。

「ソ径部の深いところに痛みを感じます」

  • 恥骨筋のトリガーポイントなど⇒体操や乗馬をする人。脚を常に組む人。
  • 大内転筋のトリガーポイント⇒スキーをよくする人。

「走ると太ももの付け根が痛いです」

  • 腸恥包炎や腸腰筋のトリガーポイントなど。

股関節の動き方の異常を調整します。

「太ももの前側が痛いです」

  • 大腿四頭筋のトリガーポイント。
  • 大腿神経の圧迫障害・・・腰椎2,3番や鼠径部。

「太ももの外側あたりに嫌な感覚が出ます」

  • 外側大腿皮神経の圧迫・・・・・きついガードル、ジーンズをはいて座り仕事など。

「太ももの横側が痛いです」

  • ランナーによくある腸脛靭帯炎。大腿筋膜張筋のトリガーポイントなど。
  • 55歳以上で脊柱管狭窄症の診断の出ている人によくある
  • 30~40代で椎間板ヘルニアの診断が出ている人によくある

「太ももの内側が痛いです」

  • 薄筋や大内転筋のトリガーポイント⇒乗馬をする人。脚を組む人。

 

施術例

 
改善された方のご厚意により、写真撮影などの許可をいただきました。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの目安や判断材料になればと思います。


 

股関節痛

40歳代主婦(桜井市)
2014年6月29日
 

病院の受診等

病院での診察:左右股関節臼蓋形成不全~手術を勧められる
痛む場所:右股関節の前側
痛みの出方:夜間痛あり。脚を挙げる動作がつらい。
膝痛と腰痛が20年以上前からある
手術歴・・・帝王切開
 

検査

  • 筋力検査~大腰筋の弱化
  • パトリックテスト、バルサルバ陽性

 

施術

  • 大腰筋の過緊張に対して
  • 足部や骨盤・腰椎のアライメントの改善
  • 内臓の施療・・・腹部の膜の可動性低下に対して

 

結果

  • 2回目来院時・・・痛みが減少
  • 3回目・・・痛み消失。膝痛と腰痛も改善。

 

股関節の前側と横側に痛み

40歳、主婦(東京都)
2013年8月25日
 

訴え

  • 病院でレントゲン~先天性股関節脱臼の診断
  • 3日前に、股関節の横に激痛。
  • 股関節の前側に違和感と痛み。

 

施術

  • 股関節の動き方の異常を矯正
  • 関連する筋肉の調整…薄筋や腸骨筋などの施療
  • 鼠径部から緊張している組織を胆のうまで追って施術
  • 関連する骨格の矯正…仙腸関節や恥骨結合の矯正

 

結果

  • 1回目…「施術後、とても良く寝れて、汗をものすごくかきました」
  • 4回目…痛み消失

 


 

股関節痛と膝痛

60歳代、主婦(葛城市)
2012年7月〜2013年9月
 

訴え

  • 20数年前から左の股関節痛、15年前から右の股関節痛
  • 病院でレントゲン~大腿骨頭壊死で手術と言われている
  • 手術を先延ばしにしている。
  • 杖をつきながら 痛いのを我慢して歩いていたが、最近は歩けなくなってきた。

 

施術

  • 膝関節と股関節の矯正
  • 股関節周りの筋肉の拘縮に対して

 

結果

1回目…痛み半減(10→5)
2回目…5の痛みが3程度に減少
3回目(10日後)…10→0.5ぐらいの痛みに改善
8回目)…「数十分歩いても痛みは気にならない」


 

ノートと考察

 

  • このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
  • 私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
  • 「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
  • より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
  • 疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

股関節の動き方の検査、関連する筋肉の検査などを行い、痛みの原因を探す必要があります。

  1. 関節周囲の筋肉や靱帯の痛み
    例:捻挫、肉離れ、筋肉のトリガーポイント、股関節の可動域の異常
  2. 骨の表面の膜(骨膜)
    例:骨折、骨の炎症
  3. 関節包が広がって痛みが出る
    例:関節炎 関節に関節液がたまる(滑膜炎)

股関節は、寛骨臼と大腿骨頭からなる関節部分が球形の関節であり、体重などがかかる荷重関節でもあります。
大腿骨頭は半球を超える球形で、寛骨臼は深く大腿骨頭を収納するように形作られています。
 

検査(整形学検査)

パトリックテスト、アンビルテスト、トレンデンブルグテストなど
 

X線

  • 臼蓋が形成されているかどうか・・・臼蓋形成不全の有無
  • 大腿骨頭と臼蓋の間隙について・・・重なって見える場合は重症
  • シェントン線などがスムーズなラインを描くかどうか・・・大腿骨頭の変形の有無、臼蓋形成不全について
  • 大腿骨頭の変形・・・骨端すべり症、大腿骨頭壊死などの有無

 

股関節痛の様々な原因

1:股関節の内部の異常

  • 股関節のインピンジメント(FAI)・・・カム型、ピンサー型
  • 関節唇の損傷
  • 遊離体による痛み
  • 輪状靭帯の損傷 など

2:股関節外部の問題

  • 腸腰筋腱炎
  • 小中殿筋腱炎
  • 腸脛靭帯炎
  • 大転子滑液包炎
  • 梨状筋症候群
  • 内転筋の肉離れ
  • 疲労骨折 剥離骨折(坐骨結節など)
  • 鼠径ヘルニア

3:その他

  • 恥骨結合炎、スポーツヘルニア ⇒鼠径部痛症候群

※MRIで恥骨高輝度所見が見られても、そこが痛みの原因でないケースもある。

中殿筋

  • 過度の歩行やランニング、長時間の立ち仕事などが原因。
  • 痛い側を下にして寝ることが出来ない。
  • 坐骨神経痛のような痛み、股関節の疼痛が出る。

小殿筋

  • 小殿筋前部線維緊張では、大腿外側痛が生じ、小殿筋後部線維緊張では大腿後側痛が生じる。

長内転筋

  • 乗馬などによる筋肉の酷使などが原因で発生。
  • 鼠径部痛として感じられる。
  • 脚が外に開きにくい。
  • 変形性股関節症と間違えられることもある。

恥骨筋

  • 体操や乗馬などによる筋肉の酷使が原因。あるいは、脚を組む習慣などによる長
  • 時間の筋肉の短縮。
  • 鼠径部の深部の鈍痛を引き起こす。
  • 変形性股関節症と間違えられることもある。

腸腰筋

  • 過度のランニングやサッカー選手のキックなどが原因になりやすい。
  • 立っているときにつらい。
  • 横になったり、膝をたたんだ状態になったりすると痛みが緩和する。
  • 鼠径部・太もも前面や腰の痛み。

 

原因

大腿骨頭の前方すべり現象

  • 股関節後方線維の硬縮・・・坐骨大腿靭帯、後方関節包、外旋六筋
  • 大腿直筋やハムストリングス(ニ関節筋)の問題
  • 大腿骨頭を制御するための、姿勢保持筋の弱化

 

アプローチ

  • 坐骨大腿靭帯…内旋で伸張
  • 後方関節包…股関節圧迫位にて股関節を屈曲
  • 外旋六筋の拘縮に対して…強化と柔軟性アップ
  • 関節には関節包と呼ばれる袋状の構造があるが、その中には関節液が入っていて関節が滑らかに動くための働きをしている。
  • その関節液は関節包内にある滑膜組織で作られている。
  • 股関節に何らかの炎症があった場合、この滑膜に刺激が加わり、関節液が正常な範囲の量を超えて大量に作りだされ、関節包内にたまる。
  • これが股関節に水がたまるという状態で、股関節が熱をもち、腫れてくることもある。
  • この症状は、股関節の炎症が治まれば自然に減少。

アプローチ方法

  • 病院;水をその都度抜く、痛みどめ薬
  • 手技療法;股関節に炎症が起こった原因を探し、可能ならば施術を加える

注意

  • 化膿性股関節炎の場合、股関節の激痛みや発熱・腫れがある。
  • この場合、病院に行く必要がある。

しん研良院

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