頭痛

頭痛を取り去るためには鑑別が必要

 

  • 締め付けられる、目の奥の痛み、こめかみ痛、後頭部痛
  • 拍動性の痛み、閃輝暗点などの前兆がある、吐き気を伴う
  • 後頭部周辺に神経痛のような痛みが出る
  • ロキソニンが効く/効かない
  • 入浴で楽になる/ならない
  • 水分の摂取不足がある/ない
  • 亜鉛やマグネシウムなどのミネラルの不足がある/ない

 
その他にも、年齢、性別、ふだんの体の使い方や姿勢、随伴症状、血圧などのバイタル、血液検査などによって、どういうタイプの頭痛なのか鑑別していきます。
それによって、どういうアプローチをどの場所にすれば、痛みが消えていくのか分かります。
 

ポイント

○ロキソニン、バファリンなどの非ステロイド性抗炎症薬 (NSAIDs)の効く頭痛の多くは緊張型頭痛です。
 
○軽度~中程度の片頭痛でも発作の早期にNSAIDs(推奨ランクB)を服用すれば効果の出ることもありますが、片頭痛ではトリプタン製剤(推奨ランクA)を処方されているでしょう。
頭部の片側に痛みが出るので片頭痛というわけではありません。
 
○緊張型頭痛や片頭痛の方で、痛みどめを長年大量に使用していると、薬物乱用頭痛になり、頭痛の頻度と持続時間がより増悪します。
薬物の乱用を中止し、より根源的な痛みのメカニズムの修正を図る必要があります。
 
○多くの頭痛には、頸椎1・2番のゆがみが存在します。
ただし、これは1ミリ程度のわずかなもので、病院で問題にされることはありません。しかし、これにより神経的・血液循環的に機能障害を起こしていると考えられます。
その結果としての筋緊張というとらえ方が必要です。
ですので、ここの関節にゆがみの固着があれば、いくら首や肩のもみほぐしをしても再発してしまいます。
 
さらに頭痛でお困りの方に障壁となっているのが、この上部頸椎の検査(触診)と矯正は難しいということです。
実際に、この場所への正確な検査と施術を行っているのは、ごく一部の施術院にとどまっているという現実があります。
首をボキボキするおおざっぱな矯正では、上部頸椎はあまり矯正されません。
音の鳴っているのは、中部下部の正常な柔軟性ある頸椎の関節です。
このような場合、そこが余計に柔らかすぎになってしまい、その不安定性をカバーするために余計に筋緊張が増すという悪循環を引き起こしかねません。
 
○どの筋肉に強い拘縮があるかで、緊張型頭痛での痛みの場所に違いが出てきます。


X:強いコリ
赤の領域:痛みの出る場所

頭の上に痛み

目の疲れで過緊張しやすい筋

○血液・リンパの循環不良を良くすることも考えます。
○頭蓋骨にソフトな操作を加えると改善する頭痛もあります。

⇒上顎骨の問題が目の奥の頭痛を引き起こしていることがあります。
 

○後頭下筋群の硬縮は、よくみられます。

⇒場合によっては、大後頭神経という神経を圧迫し強い痛み(後頭神経痛)を引き起こしますこともあります。

○頭痛の原因疾患は数百あります。様々な可能性を考慮する必要があります。

 

○多くの場合頸椎に問題があるのですが、頸椎はあくまでも全身のアンバランスを代償(肩代わり)しているにすぎません。
ですので、身体全体を評価して、そのアンバランスを調べ、全身の調和をとっていく必要があります。
そういう意味では、過去の打撲や捻挫、手術歴、病歴、出生状況・・などが大きな関連性を持っています。

 
よくある例としては、次のようなものがあります。

  • 消化器系などの内臓のトラブルによる筋緊張の結果
  • ホルモンなどの内分泌系のトラブルとの関連
  • 過去の手足などのケガによる代償が首に来ているケース
  • 交通事故などによって首周辺にトラブルを作っているケース
  • 腹部の手術による脊柱や骨盤への影響の結果
  • 歯科治療の結果~低位咬合などによる頸椎への影響
  • 目の問題~視力の左右差などと頸椎の関連性


○しん研良院では、これらの問題に対して各種の施術方法をもっております。

  • カイロプラクティック(手技療法)による全身の骨格調整
  • 上部頸椎の矯正テクニック
  • 自律神経に関する胸椎周辺の矯正テクニック
  • 内臓内分泌系に対する手技によるアプローチ、あるいは分子栄養学の知見による細胞レベルでのアプローチ
  • 脳神経系や末梢神経などに対する施術
  • リンパドレナージ

 

施術例

 
改善された方のご厚意により、写真撮影などの許可をいただきました。
同じような症状でお困りの方にとって、ひとつの目安や判断材料になればと思います。


 

三叉神経痛

41歳女性(奈良県)
2015年1月21日
 

これまでの経過

9年前:

妊娠中に虫歯がないのに歯痛

出産後:

鼻の痛みが出て、蓄膿の診断。薬を処方される。

3年前:

鼻の右周辺で「血管の切れたような痛み」が出る。脳神経外科でCT~異常なし。三叉神経痛の診断。

半年前:

「まばたきするだけで痛み」が出てくる。別の脳神経外科でMRI~異常なし。「血管での神経圧迫はない」との診断。
麻酔科で痛みどめの注射~まばたきでの痛み消失。しかし、先月に入って、ものを食べる時に激痛が出る。

 

施術

  • 上顎骨と口蓋骨の変位に対してソフトな矯正
  • 側頭骨や頭頂骨、前頭骨などに対してもソフトな矯正
  • 頸椎、胸椎、肋骨などの可動域制限に対しての施術
  • 舌骨周辺~右胸部~胆嚢・肝臓のゾーンにおける緊張の連鎖に対して施術

 

結果

  • 2015年1月9日: 初来院
  • 1月14日(2回目): 痛み半減
  • 1月21日(3回目)痛みが、ほとんど消失

 

考察

親知らずの抜歯による上顎骨への外力により上顎骨と口蓋骨の可動制限、翼口蓋神経節の機能制限が生じていると推測。
上顎骨や口蓋骨などの変位で、三叉神経(翼口蓋神経節の上あたりの眼窩下神経)に圧迫の生じたことが原因と推測。


 

左の後頭部から鼻に抜ける痛み

37歳男性(東京都)
2014年12月30日
 

病院の検査

  • 脳外科の検査では異常なし
  • 閃輝暗点があるが、CTなどでは問題なし
  • 整形外科では頸椎のレントゲン⇒ストレートネック

 

現病歴

  • 1週間前から痛みが強くなった。
  • だるいような痛み 。目のけいれん。
  • 頸部右側屈で左肩に痛み 。
  • 2か月前からふわふわ感が出ている。

 

初回

  • 内側翼突筋の緊張を除く施術
  • 顎関節の施療として上部頸椎の矯正
  • 胸郭の動き方の不整を矯正する施術

結果

  • 痛みが3~4割軽減
  • 「左鼻のドーンとした痛みが無くなった」

 

2回目

  • 顎関節まわりの頭蓋施療…上顎骨、鋤骨、口蓋骨の矯正

結果

  • 頭部の症状が軽減

 

3回目

  • 歯の施療…下顎第二大臼歯の固着に対して
  • 胸鎖乳突筋のトリガーポイント
  • 頭蓋の施療

結果

  • 鼻の痛みが消失。左耳の上から後頭部にかけての違和感が少し。

 

4回目

  • 腰椎左1側の過緊張と仙骨を施療
  • 後頭下筋群のART
  • 小胸筋と腕神経叢の施療

結果

  • とても体が楽になっている。痛みがない。

 

頭痛

24歳、公務員(奈良県)
2014年3月20日
 

数年前に眉間を打撲。その後、体調不良が出てきた。
後頭部にガンガンするような痛みが出る
 

施療

  • 頸椎: 1番2番
  • 胸椎(肋椎関節): 4~6番の可動域制限
  • 骨盤:  仙腸関節
  • 浅い呼吸に対して: 胸郭の可動域
  • 頭蓋骨縫合: 前頭骨周辺の調整

 

結果

  • 体調不良が改善し、頭痛消失。

 

ノートと考察

 

  • このコーナーは、考察や各種情報をノートとして不定期に書き加えているものです。
  • 私自身の記憶の整理用のノートですので、考えるヒント程度にお読みください。
  • 「~だ」のような断定的な表現もありますが、あくまでもここに書いているのは考え方の一例に過ぎません。
  • より良い情報が見つかるたびに、訂正や追加を加えます。
  • 疑問点などのご指摘をくださる方があれば幸いです。

頭痛の種類

慢性頭痛を訴える方のほとんどは、緊張型頭痛と片頭痛、あるいはその混合型頭痛です。
しかし、頭痛の原因疾患は数百以上あります。
 

頭痛の分類

①機能性頭痛: 片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛
②症候性頭痛: 基質的疾患に基づく他の頭痛

特徴

  • 頭の片側または両側に感じる発作性の痛み
  • 収縮した血管が拡張する時に感じる痛み
  • ズキンズキンと脈打つような痛み(拍動性でない場合もある)
  • 中等度から重度の頭痛。強い痛みで生活に支障が出ることもある。
  • しばしば、前駆症状、前兆症状、後発症状を伴う。
  • 前兆として「閃輝暗点」が知られている。
  • 前兆があるのは片頭痛患者の1~2割。
  • 多くは10〜40歳で発症する。
  • 女性に多く、男性の3-4倍。(20から40歳代で多いとされる)
  • 30歳代女性では約5人に一人が片頭痛に悩まされている。
  • 月経と関連している例も多いーエストロゲンの関与。
  • 片頭痛患者の半数以上は、近親者にも片頭痛の人がいる。

 
※二日酔いや風邪でもズキン・ズキンとする頭痛は起こりますが、これは片頭痛ではありません。したがって、ズキンズキンが必ずしも片頭痛と言えません。
現在の研究では、片頭痛は遺伝的な原因を持ち、血小板から放出されるセロトニンが関与しているとされています。
 

随伴症状 

  • 悪心や嘔吐、食欲不振を伴うことがある。
  • 運動、光、音、においなどによって悪化する。
  • 片麻痺、ホルネル症候群、めまい、ふらつき、不眠

 

誘因 

  • チョコレート、チーズ、化学調味料が引き金になることがある。

 

持続時間・頻度

  • 数時間~3日間
  • 月に1-2回、多いときには、週に2-3回

特徴

  • 両側の前額部、側頭部あるいは頭全体の痛み
  • 非拍動性
  • 頭全体がベルトで締めつけられるように痛み
  • 「はちまきで締めつけられているような痛み」「きつい帽子で被ったような痛み」「頭の上に重石が乗っているような痛み」
  • 軽度から中等度の頭痛。最も頻度の高い頭痛
  • 女性に多く、男性の4倍(男女間に差はないという報告もある)。
  • 8歳以上で起こりうるが、普通30歳前に起こる。
  • 体を動かすと逆によくなる。風呂に入ると痛みが軽減されやすい。

 

随伴症状

  • 患者は種々の不定愁訴と共に頭痛を訴える。
  • 「肩が凝る」「頸筋が凝る」「目が疲れやすい」「身体がだるい」「何もしないのに疲れる」
  • 光、音、においによって悪化することはない。
  • 通常吐き気や嘔吐は伴わない。

 

持続時間・頻度

  • 持続時間:30分から1週間ほど続く。
  • 毎日か、週に数回

 

特徴

  • 発作性の痛み
  • 定まった一側性の眼窩部、前頭部の痛み
  • 「えぐり取られるような」「灼けるような」「錐で刺されるような」激痛
  • 側頭部から後頭部、上顎、下顎に放散する。
  • ひどい痛みのために横になることもできず、歩き回ったり、ときには自分の頭を強くたたいたりする。
  • 眠っていたのに痛みで目が覚めることがある。
  • 有病率は0.3%で、比較的まれな頭痛
  • 女性より男性に患者が多い(1:2.5)、主に30歳以上の男性。

 

随伴症状

  • 同側性の自律神経症状を伴う。
  • 流涙、眼球結膜の充血、ホルネル症候群
  • 鼻閉、鼻汁、鼻粘膜充血
  • 運動、光、音、においによって痛みが悪化することはない。
  • 吐き気や嘔吐を伴うことはない。

 

誘因

  • アルコールやの症状は麻薬類やニコチンは発作の引き金になる。

 

持続時間・頻度

  • 持続時間:比較的短い。1回の発作は15〜180分持続する。
  • 発作は数週間から数カ月にわたって連続的に発生することがある。
  • 発作期間中に、1週間に2回から、多ければ1日に数回起こる。
  • 群発期には、決まった時間帯(夜間〜早朝)
  • 通常6〜8週間の間に集中的に起こる。その後は再発まで数カ月間頭痛のない時期が続く。

頭部(顔)の筋肉の硬縮で、様々な症状が引き起こされます。
この場合、病院の検査では異常として出てきませんので、原因不明で非常に困ったことになります。
適切に施術すれば、比較的すみやかに症状が緩和していきます。
 

改善方法

①原因となっている筋肉の硬縮(トリガーポイント)を取り除く
②頚椎などの骨格調整
③神経系へのアプローチ
 

症状例

以下の筋肉の硬縮によって、様々な症状が引き起こされます。

後頭前頭筋

症 状: 目の奥の痛み、額の痛み
原因例: 額にしわを寄せる癖、打撲などで硬縮が起こりやすい

顎関節の関連筋(側頭筋、咬筋、内・外側翼突筋)

症 状: 歯痛や知覚過敏、耳鳴り、耳の深部痛、目の腫れ、頬の刺痛や筋力低下、舌やのどにかけての痛み、飲み込み(嚥下)障害
原因例: 日常的な噛みしめや歯ぎしり、悪いかみ合わせ、あごで楽器などを挟む、長時間口をあける

表情筋(眼輪筋、眉皺筋、小・大頬骨筋、頬筋、上唇挙筋など)

症 状: 目から鼻の痛み、目のかゆみ、くしゃみ、顎の深部痛、飲み込みや咀嚼(そしゃく)がしにくい
原因例: 目を細めたり眉をしかめる癖、常に笑顔でいる仕事、息を強く吐く、歯科器具の不適合

胸鎖乳突筋

症 状: 頭痛、咽頭痛、目の障害、立ちくらみ
原因例: 上を向きながら行う仕事、ムチウチ、高すぎる枕で寝る

顎から喉周辺の筋肉(顎二腹筋などの舌骨筋群、頸長筋)

症 状: 嚥下(飲み込み)障害、咽頭痛、のどの不快感、歯痛
原因例: 前方頭位の姿勢、ムチウチ

しん研良院

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